時間と手間暇をかける「善さ」を味わって(神奈川県横浜市ーよこはま・もあな保育園)
ー 子どもたちとの日々の暮らしのなかにある“モノ” や “場(空間)”に焦点をあてて、そのひと場面をめぐっていく企画より。
時間と手間暇をかける「善さ」を味わって
よこはま・もあな保育園の周りの緑道には柿の木がいくつかあります。その中でも鳥も人間も食べずに綺麗なオレンジの実がなっているもの…そう、渋柿です。
見た目で味はわからないので、渋いまま食べようとする子どもたち。そのため干し柿作りにチャレンジすることにしました。作り方は意外と簡単。皮をむいて、熱湯消毒して、あとはお日様が美味しくしてくれるのを待つだけ。
現代における食事は手間暇かけずにおいしく食べられることが良しとされていますね。
でも本当の美味しさって、手間暇かけて、楽しみに待つ時間を味わった先にあるものでもあると考えています。
お散歩の行き帰りに「おいしくなあれ!」と願いを込めて。お迎えの時に愛らしい干し柿を見つめて。そんな日々の先に味わう干し柿は、きっと買ったものの何倍も美味しかったのではないでしょうか。

(ゆっぴ)
テーマ:“食”と暮らし
よこはま・もあな保育園