保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

ゴロゴロさつま芋〜いろいろな感触と出会いながら、秋を感じられる製作〜

水岡香
掲載日:2025/10/01
ゴロゴロさつま芋〜いろいろな感触と出会いながら、秋を感じられる製作〜
さつま芋掘りのあと「また芋掘りした〜い!」と思っている子どもたちと一緒に製作したら
二度芋掘りの楽しさが感じられそうな、ゴロゴロさつま芋の製作あそび。

色の塗り方を試したり、いろいろな素材を使って作ったりすることで、たくさんの感覚に出会うことができます。それもまた、遊びの新たな楽しさに繋がるかも…!

材料

  • 茶封筒
  • 色画用紙
  • 白い紙(葉っぱを作る用)
  • 緩衝材
  • 新聞紙

タンポ用

  • ガーゼ、布
  • 綿
  • 輪ゴム、紐
  • 割り箸

スポンジスタンプ用

  • 小さめのペットボトル
  • メラミンスポンジ

使うもの

  • 絵の具
  • 麻紐
  • ホチキス
  • クレヨン
  • セロハンテープ

作り方

いろいろな素材を使って色を塗ろう

指で塗る

自分の指を筆代わりに、色を塗ってみる。
絵の具に指が触れるとき、紙に触れるときなど、触れるもの一つ一つ感触の違いを楽しめそう。

筆で塗る

好きな太さの筆を選んで、封筒にさつま芋の色を塗る。
筆ならではの指に伝わる感覚がありそう…!

メラミンスポンジでスタンプ

ペットボトルに絵の具を入れ、ボトルの飲み口にメラミンスポンジを入れる。
スタンプの詳しい作り方は、「ペットボトルで作る、カラフルドットマーカー」の記事で紹介しています。

絵の具を含んだスポンジの「ペタ、ペタ」という感触に何回もスタンプしたくなりそう…。

タンポでスタンプ

ガーゼや布を適当な大きさに切り、綿を包んでタンポを作る。
タンポの詳しい作り方は、「お絵描き技法 タンポ」の記事で紹介しています。

絵の具をつけて、ポンポンと押したり

筆のように絵の具をのばして塗ってみても!

いろいろな方法で塗った封筒を乾かす。


さつま芋を作ろう

1.   茶封筒に緩衝材や新聞紙など好きな素材を入れる。封筒に詰められれば、どんな素材でもOK。

2.  クシャクシャ、プチプチ、ふわふわ、ガサガサ…。身近にあるちょっとしたものが、新しい感覚に出会うチャンスに!

3.  封筒の両端を握ってクシャッとすぼめて、さつま芋の形を作る。

4.  握った部分をホチキスで止める。
(子どもの発達に合わせて、大人がサポートしてください。)

両端を止めたら、封筒があっという間にさつま芋に変身。

さつま芋の色むらも、良い味わいに。


さつま芋の葉っぱを作ろう

1.  さつま芋の葉の形に紙を切り、子どもたちの発達に合わせて描けそうなら、葉っぱの葉脈などもクレヨンで描いてみる。「さつま芋の葉っぱってどんな形だったかな?」と子どもたちと話しながら作っていくのがおすすめ。

2.  クレヨンの上から絵の具で葉の色を塗り、しばらく乾かす。

3.  絵の具が乾いたら、葉っぱを麻紐にホチキスでとめる。

4. 麻紐の好きなところに、ホチキスでさつま芋をとめる。
(さつま芋をホチキスでとめるのは、少しコツがいるので子どもたちの姿に合わせてテープでも◎)

たくさんつけたらできあがり。



ポイント

  • 色塗り、詰める、握るなど、それぞれが好きな工程を繰り返しじっくりできるように、何個も作れるよう材料を準備しておくのもいいかもしれません。
  • 絵の具の使い方や詰める紙の種類を選べるようにすると、製作遊びの自由度が広がり、子どもたちがより楽しく遊ぶことができそう。
  • 完成したものを壁面に飾ったり、箱などに入れてお芋掘りゲームにしたり、友だちやグループごとに作ったものを繋げて長いツルの芋にしたりと、いろいろな楽しみ方ができるかもしれません。

遊びのアイデア

以前ほいくるメイトさんから寄せられたこちらの遊びを参考にして作ってみました。

(いとめさんの投稿)

▶遊びの詳細はこちら

合わせて読みたい記事

さつまいもの色づくり〜色の混ざり合いを楽しむ絵の具遊び〜

自分が掘ったさつまいもを描いてみよう〜色づくりを楽しむ絵の具遊び〜

さつまいも掘りに行ったあとのこと。
「見て!こんな芋が掘れたよ!」と、どろんこの手で保育者の目に入ってしまいそうな距離まで近づけて見せてくれた子どもたち。
子どもたちの手には、大きいもの、何個もつながっているものなど、いろいろなさつまいもがありました。
一人ひとりの自慢のさつまいも、お気に入りのさつまいもを、食べてしまう前に形に残しておくのはどうかと子どもたちに提案し、絵の具でさつまいもを描くことに。

4歳児の子どもたちは色を自分で選び、5歳児の子どもたちとは実際に色を作るところから遊びながら描いてみました。
ここからは、そのようすをお届けします。