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じゃがいもを育ててみた!芽かき編

吉田麻理子
掲載日:2025/04/24
じゃがいもを育ててみた!芽かき編
じゃがいもを植え、芽が出たら行う大切な作業「芽かき」。
美味しい大きなじゃがいもを育てるために、余分な芽を間引く「芽かき」をしておきましょう。

芽かきとは

3月に植えたじゃがいも、一ヶ月経ち、地上に芽が出て、その芽が10-15cmくらいに育ちました。
このくらいまで成長したら、元気な芽を2~3本残し、余分な芽を間引く作業「芽かき」を行います。

地中にできるイモの数は、芽の数で決まります。芽かきをせずに多くの芽を伸ばすと、イモの数は増えますが、栄養が分散し小さく数の多いイモになってしまいます。
小さすぎるイモは、「ソラニン」という有毒物質を含んでしまうため、食用に向きません。「芽かき」は美味しい大きなイモを育てるために、大切な作業なのです。

「芽かき」の後は、追肥と土寄せを行います。その作業の様子も合わせてお伝えします。

※小さすぎるじゃがいもについて詳しくは[ジャガイモによる食中毒について教えて下さい。/農林水産省]をご覧ください。


使うもの

  • ハサミ
  • 肥料(1株に10-20g程度)
  • シャベル


芽かきをしよう

1.  1ヶ月前に植えた種芋から、元気な芽が出てきました!
じゃがいもを植えるようすについて詳しくはこちら:[じゃがいもを育ててみた!植え付け編〜素材/じゃがいも〜]

2.  更に2週間経ちました。芽が大きく成長しています。

3.  横から見てみると、15cm程に成長しているのが確認できたので、「芽かき」をします。

4.  根本を見てみると、7本の芽が生えているのが分かります。

5.  大きく成長している芽を2本残して、他の芽はハサミで根本からカットします。簡単にカットできますので、子どもたちに「どの芽が大きいかな?どの芽を残すとよさそう?」と声をかけ、残す芽を一緒に考え、余分な芽をチョキンとカットしてもらいましょう。

6.  芽かき後の株です。スッキリとした様子になりました。

追肥と土寄せをしよう

7.  芽かきができたら、株のまわりに10-20gほどの肥料を、パラパラと撒きます。

8.  肥料が撒けたら、株元の土を盛り上げるように、シャベルで土を寄せます。こうすることで、これからできるイモが日に当たることを防ぎ、ソラニンを生成する緑化を防げます。

土寄せができました。イモが大きく育ってくると、地表に出てしまうことがあるので、そんな様子を見かけたら土を被せてください。
芽が更に成長し、黄色く枯れ地面に倒れてきたら、いよいよ収穫です!

ポイント

  • 「芽かき」を行う前に、大きなイモを育てるために必要な作業であることを、子どもたちに分かりやすく説明してあげると良いでしょう。
  • 余分な芽は、ハサミを使わず、手で引き抜くこともできます。その場合は、残す芽や親芋が抜けてしまわないよう、地表をしっかり片手で押さえ、もう片方の手で間引く芽を引き抜いてください。

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じゃがいもを育ててみた!植え付け編〜素材/じゃがいも〜

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