じゃがいもを育ててみた!芽かき編

美味しい大きなじゃがいもを育てるために、余分な芽を間引く「芽かき」をしておきましょう。
芽かきとは
3月に植えたじゃがいも、一ヶ月経ち、地上に芽が出て、その芽が10-15cmくらいに育ちました。
このくらいまで成長したら、元気な芽を2~3本残し、余分な芽を間引く作業「芽かき」を行います。
地中にできるイモの数は、芽の数で決まります。芽かきをせずに多くの芽を伸ばすと、イモの数は増えますが、栄養が分散し小さく数の多いイモになってしまいます。
小さすぎるイモは、「ソラニン」という有毒物質を含んでしまうため、食用に向きません。「芽かき」は美味しい大きなイモを育てるために、大切な作業なのです。
「芽かき」の後は、追肥と土寄せを行います。その作業の様子も合わせてお伝えします。
※小さすぎるじゃがいもについて詳しくは[ジャガイモによる食中毒について教えて下さい。/農林水産省]をご覧ください。
使うもの
- ハサミ
- 肥料(1株に10-20g程度)
- シャベル
芽かきをしよう
1. 1ヶ月前に植えた種芋から、元気な芽が出てきました!
じゃがいもを植えるようすについて詳しくはこちら:[じゃがいもを育ててみた!植え付け編〜素材/じゃがいも〜]
2. 更に2週間経ちました。芽が大きく成長しています。
3. 横から見てみると、15cm程に成長しているのが確認できたので、「芽かき」をします。
4. 根本を見てみると、7本の芽が生えているのが分かります。
5. 大きく成長している芽を2本残して、他の芽はハサミで根本からカットします。簡単にカットできますので、子どもたちに「どの芽が大きいかな?どの芽を残すとよさそう?」と声をかけ、残す芽を一緒に考え、余分な芽をチョキンとカットしてもらいましょう。
6. 芽かき後の株です。スッキリとした様子になりました。
追肥と土寄せをしよう
7. 芽かきができたら、株のまわりに10-20gほどの肥料を、パラパラと撒きます。
8. 肥料が撒けたら、株元の土を盛り上げるように、シャベルで土を寄せます。こうすることで、これからできるイモが日に当たることを防ぎ、ソラニンを生成する緑化を防げます。
土寄せができました。イモが大きく育ってくると、地表に出てしまうことがあるので、そんな様子を見かけたら土を被せてください。
芽が更に成長し、黄色く枯れ地面に倒れてきたら、いよいよ収穫です!
ポイント
- 「芽かき」を行う前に、大きなイモを育てるために必要な作業であることを、子どもたちに分かりやすく説明してあげると良いでしょう。
- 余分な芽は、ハサミを使わず、手で引き抜くこともできます。その場合は、残す芽や親芋が抜けてしまわないよう、地表をしっかり片手で押さえ、もう片方の手で間引く芽を引き抜いてください。
この記事の連載
じゃがいもを育ててみた!植え付け編〜素材/じゃがいも〜
じゃがいもは、ほとんど手間がかからず、気軽に育てることのできる野菜です。
今年は子どもたちと、収穫を楽しんでみませんか?収穫までの様子を、レポートしていきます。
使う素材は…「じゃがいも」です。