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【書籍紹介】アトリエから子どもが見える レッジョ・エミリアの乳幼児教育

水岡香
掲載日:2024/06/14
【書籍紹介】アトリエから子どもが見える レッジョ・エミリアの乳幼児教育

ほいくる編集部が保育者のみなさんにおすすめしたい一冊。
今回は『アトリエから子どもが見える レッジョ・エミリアの乳幼児教育』をご紹介します。

子どもたちの好奇心や発見をどうしたらもっと大事に広げていくことができるか・・・と考えたことはありませんか。
本の中の生き生きとした子どもの姿や記録、美しいアトリエの様子は、明日からの豊かな保育を作るキッカケになるかもしれません。

この書籍について

アトリエから子どもが見える レッジョ・エミリアの乳幼児教育
著:津田純佳
出版社:小学館



こんな人におすすめ

  • レッジョ・エミリアの乳幼児教育に興味がある方。
  • 子どもたちの自由な発想力・ユーモアをもっと大事に活かしたいと思っている方。
  • いろいろな保育の考え方を自分の園に少しずつ取り入れたいと思っている方。

ほいくる編集部のおすすめポイント

実際に著者が足を運び経験したからこその、美しいアトリエの様子を見ることができる。

この本には、たくさんの美しいアトリエの様子、好奇心に溢れた子どもたちの様子などがたくさん収められています。

光と素材の関係を探る立体構造の実験

地域の廃材を教育に活用するクリエイティブ・リサイクル・センター

著者の津田さんが日本ならではの折り紙をアトリエに活用した様子

光・色・紙・自然物など…色々な素材を使ったその美しさに子どもも大人も好奇心をそそられます。

レッジョ・エミリア教育が浸透している街の様子を知ることができる。

この本を読み進めていくと…
・世界から注目を集めるレッジョ・エミリアの教育がどのようにして生まれたのか。
・第二次世界大戦での経験を元に、大切にされてきた思想や教育。
・現代のレッジョ・エミリアの取り組みの背景。
・第二次世界大戦終戦後に始まった教育が街中に広がっていて、地域全体で子どもたちの育ちを温かく見守っている空気感。
などを知ることができます。


「アトリエを作る」「アトリエをする」ことを日本で実践した様子・子どもたちの姿を見ることができる。

この本の後半では、著者の津田さんが、実際にこども園の倉庫をアトリエに変えようという取組みを園と共に行った様子を文章、写真、動画の3つから知ることができます。

取り組みの過程にはもちろん子どもたちの姿もあり、アトリエの存在を不思議に思うところから、大好きな場所になるまでの様子が綴られています。

偶然子どもたちが見つけた植物の「ねっこ」がアトリエの存在によってどんな風に広がっていくか読んでいくと、自然とわくわくした気持ちになり、尽きない子どもたちの好奇心にとことん付き合ってみたくなりそうです。


出版社からの内容紹介

日本の園でも、「アトリエ」しよう!
「保育の最前衛」と称されるレッジョ・エミリア・アプローチ。イタリアのレッジョ・エミリア市が街ぐるみで取り組むその保育・教育システムが、近年、日本で熱い注目を集めています。
その特徴は、「美しさ」を重視し、アトリエと呼ばれる空間の中で子どもの創造力、自己表現力をのびのびと育てること。
本書は、レッジョ・エミリアで約5年間学んだ、日本唯一の「レッジョ・チルドレン」メンバーにしてアトリエリスタである著者が、美しい動画と写真でそのアトリエ実践を紹介、解説する入門書です。
第1章『レッジョ・エミリアの乳幼児教育と「アトリエ」』、第2章『アトリエをつくる前に』、第3章『アトリエをつくる』、第4章『アトリエする』という構成でお届けする、オールカラーの1冊。巻末には汐見稔幸先生による解説インタビューも付いています。
また、映像作家である著者の夫(イタリア人)が撮影した子どもたちの活動場面の動画を、収載の二次元コードで読み込んで見ることができます。それらの動画を見るだけでも、鳥肌が立つような感動があります。

書籍名:アトリエから子どもが見える レッジョ・エミリアの乳幼児教育
著:津田純佳
出版社:小学館
判型/頁:A5判/128頁

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