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【アンケート結果】みんなの園の“学び”事情〜保育者さんアンケート〜

雨宮みなみ
掲載日:2024/02/29
【アンケート結果】みんなの園の“学び”事情〜保育者さんアンケート〜
みんなの園では、“学び”にまつわる時間や環境をどのようにつくり、取り入れているのでしょう?

研修や勉強会一つをとっても、園内のものに園外のもの。
定期的な学びの場や、自身で参加しているものなど、きっといろいろな学びの形があると思います。

アンケートに寄せられた、保育者さんのご意見や回答をご紹介します。

【保育者さんアンケート】
教えて!みんなの園の“学び”事情

実施期間:2024年1月9日〜2024年1月26日
有効回答数:153件

このアンケートの目次

1)園外の、保育にまつわる研修やセミナーなどの学びの場に参加する機会ってある?

2)どれくらいの頻度で参加している?

3)どんな風に参加することが多い?

4)園外の研修などで得た学びは、園内で共有している?

5)どんな風に共有している?

6)ズバリ、研修の内容を保育に活かせていますか?

7)今まで参加した研修で、これはおもしろかった!という研修とその理由

8)保育者の学びの環境について、もっとこうだったらいいなあ!と期待していること

9)アンケート回答者の属性について

1)園外の、保育にまつわる研修やセミナーなどの学びの場に参加する機会ってある?

「ある」と回答した方が、全体の40%近く。続いて、「まあまあある」と回答した方が約23%という結果でした。


2)どれくらいの頻度で参加している?(1であると回答した方)

一番多かった回答が「半年に1回」で、全体の33%。続いて、「3ヶ月に1回くらい」「1年に1回くらい」という回答がそれぞれ約20%程でした。

3)どんな風に参加することが多い?

「園での案内を通して、園から申し込み」と回答した方が全体の60%を越える結果に。
「その他」には、“自治体で申し込み”、“その時による”といった回答がありました。

4)園外の研修などで得た学びは、園内で共有している?

「共有している」「まあまあ共有している」という回答を合わせると約65%。
「共有していない(できていない)」「あまり共有できていない」という回答を合わせると、約35%という結果でした。

5)どんな風に共有している?

会議などを通して

・直接話をしたり、資料を見せる。

・会議や日々のミーティングで共有している。

・タイミングが合えば、職員会議や昼礼で報告する。

・職員会議で共有したり、クラスの中で話したりしている。

・まとめた物を月一の職員ミーティングで発表する。

・夏のみ研修が多いため、園内研修で報告する時間を設ける。

・研修報告として会議の場を持つ。

・会議の中で写真にあわせて説明し報告。

・職会の時に報告の時間を設けてもらう。

・職員会議で簡単に説明している。

・簡単なレポートを作成し、職員会議で発表する。

・園所定の研修報告用紙に記入の上、職員会議の時に報告する。

・職員会議で研修報告があり、その際に資料を用いて報告をしている。

・会議報告を行い全職員で共有すると共に、勉強会の時間を設けています。

・職員会で参加者が感想を言い合い、後日職員会議録を全職員で回覧する。

回覧などを通して

・研修報告書、資料を回覧し共有している。

・資料や報告書を回覧で回し、各自で見るようにしている。

・月一度の園内研修で発表して記録に残す。回覧を回す。

・まとめた物を回覧。

・タブレットで資料を見る。

・回覧で資料を回したり、オンラインの報告書がいつでも見られるようにしてあったりする。

資料や報告書を通して

・レポートを提出。

・報告書を作成。

・資料での報告。参考文献の利用。

・作成資料配布。


その他

・資料と自分なりのメモやレポートを共有机に置いたりして共有している。

・みんなが時間を作って同じ研修をオンラインで見るなどしている。

・会社の全員でのアプリがあり共有している。

・実技研修の際は、その担当となる。

・会議に参加した正規に簡易説明し、書類と共に伝達し、会計年度職員に口頭かつ内容を回覧し、全体で把握していく。


6)ズバリ、研修の内容を保育に活かせている?



7)今まで参加した研修で、これはおもしろかった!という研修とその理由

子どもの遊びや活動に関するテーマのもの

つながりあそびうた

みんなで参加型だったから。

パネルシアターの実践、つながりあそび

すぐ実践に使えた。

素話・語り聞かせ

絵本や紙芝居と素話・語り聞かせの違いや、子どもにとって何が違い、どこを大事にしていくのか分かって面白かった。

生活の中で取り入れやすい体を使った遊び

椅子に座ったまま遊ぶ、おそうじごっこなど。
実際園であるシュチュエーションに沿って紹介されて取り入れやすかった。

実際身体を動かしてのゲーム遊び

体験することでより保育に生かしやすい。

遊び歌や体操の研修

すぐに実務に導入できた。

運動遊び(CDの曲の使い方、場面、年齢などに合わせた実践)

すぐに保育に活かせるため。すぐに実践につながる内容はありがたく、長くにわたって使える術となるため。

運動遊びの実践、運動指導

遊びへの興味があるから。体を動かして学べる。

道具を使った運動の仕方

そういう使い方もあるんだなぁと発見することができたから。

バルーンの技の紹介からの一曲みんなで演技

バルーンは、知らない先生方といろんな技を行い、最後に一曲をみんなで完成出来たのが楽しかったです。曲を完成させる時には、講師の方が次の技を言いながら、先生方で技をし、順番を覚えてるわけではなく完成できた。

音楽リズム

体を音楽に合わせて動かす事。

歌とダンス

現場で歌いたくなる歌との出会い。自分へのご褒美的な時間がもらえた。

楽器の教え方を学んだ研修

楽器の正しい鳴らし方を意外に知っておらず、正しい鳴らし方や上手な鳴らし方を知ることで発表会に取り入れるときに役立った。

様々な国の民族楽器を使って音楽遊び

心も身体も解放して演奏する。

わらべうた

準備物や道具がなくても、子どもたちと楽しめたから。

手作りおもちゃや遊びの研修

身近にあるものを材料にして、遊びに展開していく、発想や視点を学べたから。

大型絵本を手作りするという内容

取り上げたいテーマを決め、絵の具と刷毛で2日間で作る方法を教えてもらった。

絵画研修

子どもの絵の発達の順番や、書き方、色の選び方から、子どもの絵の見方。絵の具の溶き方や混ぜ方、筆の選び方などがとても面白かったです。

幼児の造形活動について

個人差が特に出る造形活動や、絵画の活動で、発達に応じて子どもたちが顔のパーツや色、体の部位など自然と獲得していくため、無理に描き直しなどさせずに、それぞれの今できる表現に寄り添うことの大切さを学んだから。

表現活動について

立体を平面に捉えて絵を描くことは、とても難しいこと。こどもの許可もなく、当たり前のように絵を掲示していること。子どもは、大人を感動させるための道具ではないなど、色々なお話がとても面白かったです。

自然から学ぶ子どもの実態(自然物に触れながら)

実践しながら、話しながらという参加型の研修は面白い。

保育ナチュラリスト

自然体験、遊び方を学んだ。実際に公園に行って植物を見ながら話を聞いたり、生き物との関わり方を実践したりした。
虫を捕まえる時に、網だとどんな風になってるか?捕まえる直前対象物を見ていなかった。目をつぶってた。透明なコップを使うと中身が見えて、無意識に対象物を見ていた。植物の形、色の意味を教えてもらった。雨上がり、絵の具を塗った画用紙に雨粒を落として模様を作る。ひとつとして同じものができない面白さがあった。黄色い植物を集める。色をテーマにグループで採取、自然の中には折り紙や絵の具のようにはっきりとした色がない、からこその面白さや発見があった。

ムーブメント研修

自分も体験しながら学ぶことができるから。


保育にまつわるその他のテーマのもの

子ども主体の保育を主としているもの。

りんごの木セミナーは毎年同じ先生から聞くお話しは自分の保育を見直すことが出来て、毎年違う方のお話しのコーナーでは、新たな発見につながっておもしろいというか楽しいです。

乳幼児(0歳児)の保育

どのような保育や環境を作ればいいかの勉強になった。

『気になる子どもへの支援と保護者支援』『子ども主体の保育』

自分の保育の悩みにヒントをもらえたからです。

特別支援

自分の保育のためになる知識が多いことと、次の日からでもすぐに使える内容が入っていたため。

発達障害について、今更聞けないあれやこれ

楽しかったより、悩んでいた子への配慮が見通せた。園全体で、理解できどうしたら、その子にいい環境に、なるか模索できた。

防災について

面白かった!と言うより今後も続けて学びたいと思えた研修。
備蓄品の事や普段の避難訓練の見直しなど、今だからこそ学んで改善しておかなければならない事が沢山ありました。

事故予防について

リスクとハザードについての説明が分かり易かった。また、ケガその他が価値とリスクの天秤の上に乗せて考えてみることということで、合点がいった。

ペップトーク研修

言葉や視覚での声掛けの仕方を学べたことが面白く、わかりやすく、実践に活かせた。


他園の視察や見学など

幼稚園の公開や表現遊び見学

保育園とは違った環境、発表会が見れたこと。

園外保育の視察

子供の生き生き感が伝わってきた。

インクルーシブ保育の実践園によっての研修→実際に園見学

新しい切り口を見つけた気がしたから。


実際に自分自身が実践しながら受講したもの、また、日頃の保育に具体的に取り入れやすい内容のものが、多く寄せられました。

8)保育者の学びの環境について、もっとこうだったらいいなあ!と期待していること。

参加しやすい環境などについて

・情報がもっと得やすくなってほしい。

・もっと情報が欲しい。

・研修時間の保証をしてほしい。

・勤務時間内に研修したい。研修をキャリアアップにつなげたい。

・勤務時間に盛り込まれるような体制づくり。現状のキャリアアップも仕事後や休みの時間を利用してオンライン視聴をしてるので。

・研修のための休暇がとりやすい。休まないことがいいことみたいな、「学ぶためにやすむの?」な空気がすごく嫌です。

・職員が確保されていないと研修参加が難しいので、参加できる体制がほしい。

・研修に行くにあたって保育のフォローが完全であればありがたい。

・休憩時間と子どもとは接触せずに仕事ができる時間の確保。

・研修後のレポート作成の時間を作る。

・研修費支給や出勤扱いとなれば良い。

・勤務体制と参加費園負担。

・園から研修費を負担してもらえるともっとたくさん学べるなぁと思っています。

・認可外施設で参加費が高いと参加させてもらえないので、少しでも安いと嬉しい。

・参加費負担のフォロー。全体の保育をよりよくしていくために必要なのに、それが自費ってなんだか切ないです。

・1人で受ける部屋がなく、園長や事務の方がいらっしゃる部屋で研修を受けます。気分的に緊張しながらなので、じっくりと研修に向き合える環境がほしいです。

・障害者でも通える。

・出張でいけるとよい。

・仕事の多さからなかなか園を出ての研修に行けないのでオンラインを増やしてほしい。

・気軽にオンラインで学べる機会が増えると選択肢が増えて嬉しい。

・オンラインでの研修であれば地域で働いていても、旅費や時間を気にせずに参加できるので、オンラインでの研修もなくして欲しくないです。

・オンラインで参加できるものが多いと、家で子育て中の夫婦で聞きながら行うことができるのでいいなと思います。

・オンラインも対面もそれぞれ良さがある。遠方の人と話せる、対面だと知り合ってなかったであろうという出会いがある。対面では、話すタイミングがつかみやすい。行きたい研修が土日だと勤務にはならない、平日の研修だと保育に支障が出る場合があり難しい。

・時間帯が合わないこともあるため、オンラインまたは動画研修がこれからも続いてほしい。オンラインがあれば、全国の研修に参加できるため。

・園の理解。

・参加したいと思える研修があっても、ほとんど保育時間中であり、職員の人数を考えるとなかなか参加できない。休みの日を使っていくのは・・・と言われてしまうと、ほぼ参加できずに終わっているので、やはり何よりも保育士の確保、もしくは難しいのでしょうが、欠員が出た時にすぐにお願いできるようなどこか(派遣など)があればきっといいのだと思う。一番いいのは、自分の職場の系列でそういった、足りないところのヘルプに行きますという部署があるのが一番いいのだけれど。後、研修はどれもなかなかなお値段がするので、自分で行こうと思うと手が出ない金額のものが多い。もっと、手軽に受けられる、もしくは職場がもってくれる、もしくはそういう研修を受けるための補助金などが出ればうれしい。


内容や参加方法に関すること

・研修内容が実務に取り入れやすいもの。

・製作や運動など日々実践に役立てられる学び。

・グループワークやディスカッションができるといいのかも!子どもの年齢別や保育者の年齢別や経験年数に別れて話す。

・対面でいろんな方と一緒に学べると刺激になる。

・オンラインより、対面でほかの保育者と関わり合いながら論議を交わしたほうが、刺激になる。

・対面、生の講演会が良い。

・まだオンライン研修の方が多いので、早く対面の研修になってもらいたい。

・講義を聞くだけならオンラインで参加しやすく。実技や協議は対面での研修がいい。

・対面や体験研修が増えて欲しいです。

・興味の無いものも参加すれば学びになるので、いろいろなものを取り交えて6回とか12回参加できるような研修。

・一回限りの研修ではなく学んだ事を園に持ち帰りどうだったかフィードバック出来るような回数が何回かある研修。他園との情報を共有できるグループワークがあるような研修。

そのほか

・沢山の情報を得たいので、アーカイブなど助かります。

・園でオンライン(アーカイブ配信なら、なお良い)見たい時に、見られる時間を作り出して講義を受けられるのは、理想。仕事の範囲の時間で受講できる。そしてどこかに出掛ける手間も省けて時間の調整(勤務の調整)がしやすい。

・園が正規職員にスキルアップ制度で給与を上げているが質は上がっていないのが日本の現状。自主的に学んでいる先生が評価される仕組みに変えないと質が上がらない。

・職場の全員と参加して、共通の理解ができたら嬉しい。

・学んだ事を保育に取り入れた際に、年齢や時期・発達など合ってなくても、取り入れようとした姿勢や意欲をきちんと評価して、次はどうしたらいいと思うかフォローを職員みんなでできる事で、また、次に学ぼうとする意欲に繋がっていくと思う。

参加のしやすさでは“オンライン”を望む声が多くありましたが、内容面では“対面”を望む声が多く寄せられたのが印象的でした。
また、期待することとして寄せられた、「いろんな人と学びたい」「職員みんなで参加して共通の理解ができたらうれしい」「フィードバックやグループワークがある研修」「次につながっていく学びや環境」といった内容と、実際に参加に至るまでの時間や人員の確保に関する回答からは、現状の課題感が伺えました。

「こんな風に工夫しているよ」「研修を取り入れる環境をこんな風に作っているよ」といった、具体的なお話も今後みなさんに聞かせていただきながら、広く共有できたらと思ってます。

9)アンケート回答者の属性について

勤務先

お立場

経験年数

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ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。
おたのしみに!