みんなでつくっていく、マンガ企画!〜絵本作家あいはらひろゆきさん×ほいくる代表雨宮のおしゃべり対談〜
2020年12月、HoiClueで読者のみなさんとともに作っていく新しいコンテンツ企画がスタートすることになりました。
アイデアを持ちかけてくれたのは『くまのがっこう』などの代表作がある絵本作家のあいはらひろゆきさん。
なぜ絵本作家さんが…?
HoiClue代表雨宮と本音を交えながら語り合った、おしゃべり対談をご紹介します。
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あいはらさん、なぜ今、HoiClueで保育士さんに向けた企画を…?
ー(雨宮)あいはらさんといえば、「くまのがっこう」シリーズや、最近だと「はっはっはくしょーん」など、HoiClueユーザーの皆さんの中でも絵本作家さんとしてのイメージを持っている方が多いと思います。
そのあいはらさんから最初にいただいたご連絡は「保育士さんを応援するコンテンツを届けたい」という内容で、私たちも驚きました。
なぜHoiClueに声をかけてくださったのか、きっかけは、どんなことだったのでしょうか?
今から20年ほど前、娘が1歳の時に保育園に入園しました。子どもがいない時は保育園って入ったこともなかったので、初めて子どもを連れて行った時、正直感動したんです。自然な挨拶が交わされ、笑顔が溢れていて、子どもが自分たちで何かをやろうとしている姿を保育士さんたちが応援して…なんて温かい世界なんだと。
保育士さんたちは園での子どものケアだけじゃなくて、僕らのような新米の親の子育てまで気遣ってくれる。子どもの先生なのに自分まで頼っていて。下の子もあわせれば、12年くらい保育園に通ったかな。
あいはら ひろゆきさん
娘の誕生を機に絵本と出会い、初めて書いた作品「 くまのがっこう」がベストセラーに。
「くまのがっこう」は累計200万部を突破し、 日本を代表する絵本キャラクターとなっている。2020年には「はっはっはくしょーん」を発表、 大人気となっている。
他にもたくさんの絵本作品がある。白百合女子大学非常勤講師。
また東日本大震災後にずっと慰問を続けている仙台の保育所があって、家族ぐるみの交流をさせてもらったりもしています。
僕にとって保育士さんは、愛情に溢れた素晴らしい人達、ずっとリスペクトしている存在なんです。
宮城県仙台市にある保育所との交流が、今も続いています
一方で世の中的には、負担の大きい大変な仕事である保育士さんのなり手が少なくなっていると耳にする。親という立場としても、社会的な目線で見ても、やっぱり保育士さんをなんとか応援したいと思ったんです。
そんな中でたくさんの保育士さんが利用しているHoiClueさんっていうサイトがあると聞いて、一緒に保育士さんを元気づけたり、笑ってもらったりできる機会をつくれるといいなぁ、と。
…というのが、すごく長い話ですが、きっかけでした(笑)。
ー(雨宮)そうだったんですね、お声がけいただいてうれしいです。
主人公のキャラクターは、ゾウのパオ子先生
ー(雨宮)まずHoiClueと一緒に企画を考えていこうとスタートして、出していただいたのが、保育士さんを主人公にしたマンガ連載のアイデアだったんですよね。
なぜ絵本作家さんであるあいはらさんが、マンガなんだろう?と思いました。
ほいくる代表雨宮(左)と絵本作家あいはらひろゆきさん(右)
僕は絵本作家ではありますが、アニメーションやミュージカルなど、いろんなことを手掛けてきました。表現手段の中で、保育士さんたちが継続的に見ることができて、忙しい仕事の合間にも気楽に読んで楽しめるタイプのもの…今回はマンガがいいんじゃないかと。
一日5分なり10分なりで、ちょっと笑って気分転換になり、さぁがんばろうと元気が出る。いい話にはポロッと涙を流して…そういう、サザエさん的な雰囲気があってもいいかなと思っています(笑)。
ー(雨宮)どんなふうになるんだろう…(笑)。
保育の仕事の傍らで楽しんでもらえるような形で作っていこう、企画打合せの中で、そういうお話になったんですよね。それで「実際にちょっとマンガのイメージ作ってみますね」と、あいはらさんが言ってくださって。
後日、キャラクターのイメージを送っていただいたのですが…。
キャラクターは、僕が参加する制作ユニット「たあ先生」のイラスト担当・ちゅうがんじ たかむと考えました。
どうでしたか。まず雨宮さんの素直な感想をここで聞いておきます(笑)。
ー(雨宮)素直な感想だと…
ひと言で言うなら、「びっくり」ですね(笑)。
読者の皆さん、この対談記事でキャラクターを初めて見てどう感じられるのか、最初はそういう感想なんかもいっぱい、送ってもらいたいですね。
ドキドキですけど…楽しみではあります。
ー(雨宮)ちなみにキャラクターが、こちら、ゾウのパオ子先生ですね。
ゾウをキャラクターにしたのには、理由があるんですか?
マンガの主人公となるゾウのパオ子先生!
ゾウは優しく包容力があるイメージで、そういう先生だったら楽しいだろうなぁと。
あと実はモデルもいまして…僕の息子の保育園の先生。
すごく大柄な方で明るくて、ちょっとおとぼけなおちゃめなところもあって、子どもが飛び込んでいくと受け止めてくれるような先生。子どもは小さいのに先生がすごく大きくて、そのギャップも安心感がありました。
どういう主人公がいいかなと考えた時に、その先生の印象がすごく強くて。ほかの動物も描いてはみたんですが、一番ピッタリときたゾウにしました。
読者と一緒につくっていこう。参加型のコンテンツを目指して
ー(雨宮)今回のマンガの企画、もう一つ、HoiClueとしてもチャレンジが。
読者「参加型」でみなさんといっしょにマンガのお話を考えていきたいな、と思っているんですよね。
『はっはっはくしょーん』という絵本は、初めて保育園の先生がたに参加してもらって絵本作りをしたんです。みなさん、すごく楽しんでくれました。
そんな経験を通して、この企画も保育士さんに参加いただいた方が読者がより楽しめるんじゃないかと。
僕らはプロとして作品化するのが役目。
日々のちょっとした子どもとの関わりや保護者のこと、先生同士のこと。私はこういうことで悩んでる、こんなツラいことがあった…いろいろな体験やエピソードはみなさんから集めた方が、保育士さんたちが共感できるものになると思っています。
ー(雨宮)そうですね。
全国地域によっても園にはいろいろ特色がありますし、大きい園・小さい園、新しい園・文化がある園…ホントに多種多様だと思います。自分が知っている保育とは違う世界を覗けたり、違う園だけど共感することがあったり、いろいろな発見があったり、新しく何かが生まれたりするかもしれませんね。
そんなふうにつながったり広がったりするのは面白そうだなぁと、楽しみにしているところです。
子どもとの関わり一つとってもすごくいろんなエピソードがあるでしょうし…保育園では日々、いろんな事があると思うんですよね。
「こんなことがあったのよ〜」って友達に話すような感覚で体験を投稿してもらってもいいし、もちろん真面目に保育について考えてきたことでもいい。
このマンガが、何でも話すことができる、よろず相談所的な企画になったらいいですね。
マンガのエピソードっていうと皆さん、おもしろいことを書かなくちゃいけないんじゃないかと思われがちですが、なんでもいいんです、とにかく送っていただけたら。
先々いろんなサブキャラも出していきたいと思っているので「こういうキャラクターを出してほしい!」なんてリクエストいただくのもOKです。
主人公のパオ子先生が今後、どういうふうに育っていくかはみなさん次第です。そういう連載って、なかなかない気がしますよね。
保育士のみなさんには、ワイワイ楽しんでもらえれば最高です。
ー(雨宮)ありがとうございます。
広く皆さんから意見やエピソード、アイデアをいただきながら作っていきたいなと思っています。
連載のスタートは、いよいよ今月から…!
どうぞ楽しみにしていてくださいね。
\マンガのエピソード大募集/
みなさんから寄せられたエピソードをもとに、たあ先生(あいはらひろゆきさん&ちゅうがんじたかむさん)といっしょにマンガをつくっていきます!
たあ先生
2020年にあいはらひろゆきと画家のちゅうがんじたかむが結成した絵本ユニット。
第1作「はっはっはくしょーん」が大ヒットし、その後も「 ひっひっひくしょーん」、「てあらいまんとうがいひめ」など話題作を次々と発表している。
現在は、 東日本大震災時の保育士たちの奮闘ぶりを描いた本格絵本を制作中 。
子どもたちとのこと、保護者とのこと、保育者同士のこと。
小さな笑い話から、想いのあるストーリーまで、パオ子先生の毎日につながるエピソードを大募集。
保育者さんだけでなく、学生さんや保護者のみなさんからも、身近な園でのエピソードを募集中です!
どうぞお気軽に、こちらのフォームからお寄せください♪
マンガ連載
『がんばれ!パオ子先生』初回特別号〜みんなでつくっていくマンガ連載スタート!〜
主人公は新米保育士、マンガの名は『がんばれ!パオ子先生』。
記念すべき初回は、2つのお話をお届けします!