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明日の保育を、もっと楽しくするアイテムを届けたい ー クラウドファウンディングで実現した「保育所保育指針PDCA活用ファイル」

明日の保育を、もっと楽しくするアイテムを届けたい ー クラウドファウンディングで実現した「保育所保育指針PDCA活用ファイル」

 「保育所保育指針」の大事な要点がわかりやすくまとめられた「保育所保育指針PDCA活用ファイル」。

現場で保育指針を積極的に活用したり学びを深めたりする機会にもなるこのファイル。2020年の3月からHoiClueオンラインストアでも販売をしていますが、1ヶ月で在庫が切れるほどの人気ぶりです。

今回、このクリアファイルを企画制作した日本保育士センターの河合清美さんに、今までにないアイデアで「保育所保育指針」をたくさんの人に届けることになったきっかけや完成までのエピソードについて、お話をうかがいました。

※取材は2020年5月にオンラインにて行いました。


「保育所保育指針」をもっと身近に感じてほしい

ー「保育所保育指針PDCA活用ファイル」、私たちスタッフもびっくりするぐらい、ほいくるオンラインストアでもたくさんの方が購入されています。

びっくりですよね、私たちも本当にありがたいなぁと思っています。

河合 清美さん
特定非営利活動法人 こども発達実践協議会 代表理事

保育士歴27年 横浜市・東京都私立認可保育園園長を歴任。
保育の楽しさと共に、知識や技術を伝えるために2016年NPO法人を設立。研修講師としても活動を展開。
雑誌・新聞へのコラム執筆やSNSでの保育・子育て相談など保育・子育てに関する情報発信の場でも活躍中。
対応事例などを紹介している自身のTwitterは、フォロワー数8,000人を超える。

https://hoikushi-kenshu.jp/about/  

書類が多い保育現場、機能性を考えてダブルポケットのファイルにすることは当初から決めていたのですが、最初は4面全てに指針の文章を目いっぱい入れる予定だったんです。

編集のボランティアをしてくれた方と一緒に、「保育所保育指針」の中でも日常業務に必要な部分を抜粋して、ファイル全体のイメージを作ってデザイナーさんに渡しました。そうしたら文字ばっかりだと指針に対して距離感が出ちゃうよ、とアドバイスをくれて。
そこで思い切って、表面には指針を象徴的なイラストに表現して載せました。このファイルの一番のポイントかな、と思っています。

あとね、このファイル、書類の文字が透けないんですよ。
保育士さんって同時進行でいろんなことを考えているから、子どもを追いながらちょっと棚の上にファイルを置き忘れちゃった、なんてこともあると思うんです。
そんなとき、大事な情報が外から見えないような工夫をしました。


ーそもそも、どうして「保育所保育指針」をクリアファイルにしようと考えたのですか?

園長をしている私が現場でよく若手保育士から聞くのが「子どもと関わるのは楽しいんだけど書類を書くのが大変、面倒くさい」という声です。
実は私も新卒新人のとき、日誌を溜める常習犯だったんですよ(笑)。
書きたいことの的が絞れなかったり、何を書いていいかわからなくなったり…悩む時間が長く、いざ書き出すと文章量が多すぎて要領を得ない、そんな感じでした。

私自身は本や研修会で学ぶ中で計画や日誌を残す意義に気づき、その時に「保育所保育指針」を活用することで、早くスムーズに書けるようになりました。

若手保育士に指導をする立場になってからは「言葉が出てこない時は指針から引っ張ると、考えが整理しやすいよ」というアドバイスをしています。
そうしたら、かつての私のように計画や日誌を書くことに一時間もかかっていた子が、20分ぐらいで書けるようになっていくんです。

それを見ていて、世の中の若い保育士さんたちにもっと「保育所保育指針」が伝わりやすい形はないかな、身近に持っている物に書いてあったらって…
そこで思いついたのが、たぶん多くの人が持っているだろうクリアファイルでした。


ー ファイルの中で色が付いていることばは、キーワードになるところなんですか?

表面のイラストにも描いた「保育所保育指針」が目指す大切なキーワードです。
「一人一人」「受容的・応答的な関わり」「主体性」、視覚的に入るイメージと、文章を読み進めるのに便利なカラーをリンクさせました。



ー 指針の中には、「一人一人」「受容的・応答的な関わり」「主体性」がこんなに載っているんですね。

私は、保育観が違う人同士と現場で語り合う時に、指針を見てもらうことがあるんです。

私達は経験も違うしそれぞれの考えや大事にしていることは全部一致はしないんだけど、国家資格をもつ保育士として少なくとも「保育所保育指針」の方向性に向かっていくことは一致しませんか?
保育観の違いで片付けないで、同じ方向性に向かうために、違った経験をどう活かし合うかを考えていきませんか?って。


ー 現場の皆さんの目線が、一つになりそうですね。

そうなんです。
でも私の場合は園長という立場だからできますが、若い保育士さんたちが先輩に対してできるかというと…難しいじゃないんですか。
そんなとき、あえて指針を持ち出さなくても「私の持っているファイルにこう書いてあるんですけど…」ってさり気なく伝えられたら。先輩保育士が、若い後輩に指針の大切さを伝える時にもこれなら使いやすいかなと思って。

そもそも保育士のスタートは共通して「子どものためにいい保育をしたい」っていう思い。
私自身は、そこを絶対的に100%信じているんです。
だからこのファイルが、現場の保育士同士のコミュニケーションツールにもなってほしいな、と思っています。


若い保育士たちに、保育の楽しさを感じてもらうために

ークラウドファウンディングで資金を募り、完成されたそうですね。ファイルを手にとった皆さんの反応は、どうですか?

クラウドファウンディングでは150人の目標に対して、TwitterなどSNSでの呼びかけを通して、最終的に300人近い方々の参画を得られました。

実際に使ったベテランの方が職員全員にと法人でまとめて購入してくださったり、若い保育士さんが自分が卒業した学校の先生に紹介してくれたり。それをきっかけに、大学での実習前講義をさせていただいたりもしました。

SNSで広がったその先は、私達の見えないところで、人から人へクチコミでじわじわと広がっていく感じがあります。

ークリアファイルを企画されたときの思いが、着実にみなさんに届いている気がしますね。

でも、このクリアファイルの保育所保育指針は抜粋。
できればこれを入り口にして、次のステップとしては指針全文を読んでほしいなって思いがあるんです。
だから厚生労働省サイトやベテラン保育士が発信するSNSへのQRコードも載せました。
実践例を知りたいとき、ちゃんと指針全文を読んでみたいとき、文字で読むのは大変そうと思ったら動画で…と、指針を学ぶ時に自分にあった選択ができます。

そうそう、裏面には少し大きめの名前欄もあります。
企画段階で若手保育士に意見をもらったときに「園の保育士がみんなでファイルを持った時のことを考えて名前を書く欄がほしい。好きなシールを貼ったりデコったり、自分らしさを出せる大きさがいいです」って(笑)。

そういう工夫とか感覚は大事だなと思いました。いろんな人のアイディアが詰まっています。


ー若い保育士さんのご意見も、積極的に取り入れていらっしゃるんですね。

お給料は安い、仕事は大変だし、先輩にきついことを言われる…辞めてしまう若い保育士さんが多いですよね。
保育の面白さに出会う前に、こんな素敵な仕事を辞めてしまう状況をなんとかしたいという思いが、私の活動の原点なんです。

だから若い保育士さんたちがワクワクしたり、それなら自分でもできるかもって思えたり。
高い理想が語られることの多い保育の世界の中でも、このクリアファイルや保育指針をきっかけにして小さな自信を重ねていってもらえたら、と思っています。



HoiClueオンラインストアで販売中です!

「保育所保育指針PDCA活用ファイル」は、ほいくるのオンラインストアでも購入することができます。
ぜひ、手にとってみてくださいね!

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