【書籍紹介】保育に活かす おはなしテクニック ~3分で語れるオリジナル35話つき~
ほいくる編集部がお届けする、保育や子どもにまつわる本のご紹介。
今回は 『保育に活かす おはなしテクニック ~3分で語れるオリジナル35話つき~』。
耳だけで聞く「語り(おはなし)」は、絵本の読み聞かせや紙芝居とも違う味わいがあるもの。
25年に渡って子どもにたちに向けて活動を続けてきた著者が、その魅力と保育現場での実践のポイントを語っています。
この書籍について
書籍名:『保育に活かす おはなしテクニック ~3分で語れるオリジナル35話つき~』
著者:こが ようこ
出版社:小学館
こんな人におすすめ
・保育の中での語り活動がどんなものか知りたい、またやってみたいなぁと思っている保育者
・たくさんの子どもに対して話をするときのコツや環境のつくり方について、ヒントを得たい保育者
ほいくる編集部のおすすめポイント
保育に取り入れてみたい「語り」の魅力、子どもへのアプローチ
作者は、さまざまな場所で語りを届ける活動をしているNPO「語り手たちの会」のこがようこさん。
ご自身のお子さんや保育者として園の子どもたちに、小学校や図書館などで地域ボランティアとして「語り」活動を続け、今ではイベントやワークショップなどでも活躍中です。
子ども一人ひとりと目を合わせながらはなすことで、語り手との間に心の通い合うひとときが生まれるという語り。
初めての保育者でもチャレンジしやすいように、こがさんが長年の経験から得たコツやアドバイスが紹介されています。
語りに気持ちが向かいやすい環境のつくりかた、目と目がなかなか合わない、集中できない子に対してのアプローチ…など、語り以外の保育の時間でも取り入れられそうなヒントもいっぱいです。
覚えやすい!子どもも保育者も楽しめる!35話のおはなし
やってみたいけれど、いろいろな「おはなし」を覚えるのは難しそう…。
そんな人のために、こがさんオリジナルの3分ほどで語れるおはなしと、おはなしを覚えるための簡単なコツが伝授されています。
たとえば、下のおはなし「いばりんぼワニ」の場合。
冒頭に登場するワニから順に出てくるへび、ライオン、ひよこと繰り返しの言葉、ここだけは押さえておきたい言葉を覚えて、おはなしの筋だけを頭にいれて、声に出してみれば大丈夫。ダイジェスト版でも、おはなしは子ども達に十分に伝わるのだそう。
35のおはなしの中から、まずは一つ、自分のお気に入りのおはなしを見つけて気軽にチャレンジしてみると楽しそうです。
出版社からの内容紹介
誕生会・保護者会・お泊まり会などで使える
園や子育て支援施設で、25年にわたり子どもたちへの「語り(おはなし)」を実践してきた著者が、子どもの心に届く話し方のポイントをまとめました。
「おはなし」は、絵本の読み聞かせとも紙芝居とも違います。特別な道具がいらないので、いつでもどこでも行えます。またテキストに忠実であるよりも、自由にアレンジできるので、語り手の個性や思いを込められ、自然と語り手と子どもの一体感が作られます。
とはいってもある程度のテクニックはあります。たとえば適正な声の大きさを知ること、効果的に間を取ったりすることなどです。くり返しやオノマトペを多用することもテクニックです。
「おはなし」のカテゴリーは広く、自分が出てくる話やあえて怖い話など、さまざまなヴァリエーションがあります。さらに自分のお気に入りを紹介する「ショウ&テル」やふたり語り、みんなが参加する話など、自由に伸びやかに展開できるのも「おはなし」の魅力といえます。
本書にはおおよそ3分間で語れる著者オリジナルの「おはなし」が35話ついています。
ふだんの保育にも、誕生会やお泊まり会など特別な日にも活用できる内容がいっぱい詰まっています。
書籍名:『保育に活かす おはなしテクニック ~3分で語れるオリジナル35話つき~』
著者:こが ようこ
定価:本体1,300円+税
判型/ページ:四六判/160ページ
▶試し読みはこちら
▶購入はこちら
・・・・・・
テーマは「語り」ですが、子ども達の集中力や想像力の育み、語り手の声の質や大きさ、間のとり方やオノマトペの楽しみかたなど、毎日の保育の中に取り入れてみたい要素が散りばめられた一冊。
子どもたちと向き合う姿勢や目線、その反応をどう拾っていくか…
保育者でもあったこがさんの経験に裏打ちされたアドバイスは、聞き手である子ども達の姿が目に浮かんできて、読みものとしても楽しめると思います。