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【アンケート結果】新型コロナウイルス感染拡大をうけて、ほいくるアンケート

雨宮みなみ
【アンケート結果】新型コロナウイルス感染拡大をうけて、ほいくるアンケート
新型コロナウイルス感染拡大の不安が広がるなか、他の園では、子どもたちのためにどのような対応をしているのか…

「過ごし方や遊ぶ環境など、制限の多い環境下で過ごす子どもたちの負担を減らすために、どんなことを心がけたり工夫している?」

「子どもたちに不安が伝播(でんぱ)しないよう、保育現場で心がけていることってある?」

など。
大変な時だからこそ、同じ立場で子どもたちと向き合う保育者さん同士、それぞれの保育園の知恵や工夫を共有する機会になればと思い実施したアンケートでは、3日間で400を越える回答が集まりました。

地域や園の形態、規模により対応はさまざまで「正解」はありませんが、自園での対応を考えていくうえでの参考の一つとなればと思います。

実施期間:2020年3月6日〜3月8日
回答数:453

新型コロナウイルス感染拡大を受けて、その対策や対応で特に大変さを感じていることがあれば、教えてください(※複数回答可)。

大変さを感じていることとして多かったのが、「卒園式や卒園行事について」。
日常の保育では「いつも通り」を求められる一方、子どもたちも楽しみにしていた想い入れのある行事についての課題を感じている方が多いようです。

「その他」では、

・マスクの確保

・咳は続いているが熱はない子ども。きょうだいが発熱している。親が発熱している。などの場合の対応。

・卒園式や卒園行事、遠足がなしになったこと、園でのクッキングもできないこと、誕生会ができず保護者がこられないことで泣いてしまう子のケア。

などの声が寄せられました。

過ごし方や遊ぶ環境など、制限の多い環境下で過ごす子どもたちの負担を減らすために心がけていること、工夫していることがあれば、教えてください。

室内遊びの充実

・子どもたちの希望に応えられる時と応えられない時があることを説明し、その分、体を使ってたくさん遊んだり、工作などをして室内遊びの充実を目指しています。

・園庭がなく、近くの公園にお散歩に行けないので室内でリトミックやダンス遊びといった体を動かす遊びを多く入れてます。

・室内で体を動かせるようにする。 リトミックやけんけんぱ、ハードル跳び!!

・こまめな換気を行い、ダンスやレクレーションなど体を動かす遊びを多く取り入れている。

・遊ぶ場所を分散させ(他の保育室へ遊びに行ったり、園庭や廊下など)色々な場所で遊ぶことでそれぞれが自分の遊びに集中できるようにしています。

・クラスに子どもが少ないため、 部屋に大々的にテントを設置して毎日キャンプごっこで遊んでいます。 日々キャンプの内容が進化しています。毎日持続して遊べることが、日頃とはちがう環境のなかで安心にもつながっているように思います。

戸外遊びの充実

・園庭で遊べる時間をいつもより多く作り、思い切り体を動かして遊べるようにしている。

・天気の良い日は、しっかりと戸外に出掛け体をのびのびと動かすようにしている。室内では換気をこまめに行いながら過ごすようにしています。

・毎日散歩に出かけ、思い切り身体を動かし、よく食べよく眠るような生活を徹底している。

・自由登園で、児童センターや図書館は行ってはいけないため、その分散歩の時間を長めに確保し少しでも気分転換になるようにしている。

・出来る限り、保育中は外に出て活発に遊ぶ時間を作るようにしている。 手洗いを徹底し、免疫力をアップできるよう、食事、午睡もしっかりようにする。土日などは自宅で過ごすようにしているご家庭も多いと思うため、園では思い切り体を動かしてもらうようにする。

衛生面等について

・こまめな換気、手洗いの回数を増やす、午睡中や夕方に室内を消毒など。

・毎朝の検温。 室内の換気を行うようにする。 マスクの着用、食事時にアルコール消毒。 なるべくストレスにならないように 子どもたちには普段と変わらない毎日を過ごしてもらうようにしている。

その他

・基本的に子どもたちは普段通りの生活を。送迎時のみ、保護者の園舎内立ち入りを禁止している。

・全園児が集まる集会や遠足が中止になって、楽しみなイベントができないことがあるので、クラス内で楽しめるように保育内容を考えている 。

地域や園の環境、人数や体制、子どもたちの年齢等によっても対応は異なると思いますが、できるだけ子どもたちがストレスなく日常を楽しめるような工夫や取り組みが寄せられました。
 

声がけや関わり方など、子どもたちに不安が伝播(でんぱ)しないよう、保育現場で心がけていることがあれば、教えてください。

子どもに対して

・子どもたちにも感染対策に協力してもらい、手洗いうがいなどを心がけています。

・普段通りに過ごす。

・「みんなが出来ることは、手洗いうがいをしっかりして、よく寝てよく食べてよく遊ぶことだよ」と、日常生活の中で当たり前のようにやっていることを徹底できるよう意識づけています。丈夫な体づくりでウイルスをやっつけよー!と伝えています。

・手洗いうがいを丁寧に行うことの大切さを知らせたり、室内の清掃・消毒をしている姿を見てもらったりして安心感やみんなで予防する意識を持てるようにしている。

・不確定な情報を子どもに伝えないこと。 事実をしっかり伝えた上での対応を伝え、予防に努めている。

・病気が流行っていることは子どもに素直に伝えています。その上で消毒をしたり、手洗いうがいを丁寧に行えるよう呼びかけています。

・隠しても余計に不安になると思うので、正しいことを分かりやすい言葉で伝えている。(コロナウィルスという病気が流行っているから、お母さん達は玄関までしかお迎えに来れないんだよ、等。)

・感染拡大につながることは、子どもたちにも、丁寧に隠さず伝えること。正しい情報を子ども、保護者共に共有、理解することが大切? 

 保育者間での対応など

・子どもには直接、何も言わない。 保育者同士や保護者との連携をしっかりと取る。

・特に園では、子どもに対してコロナに関する話はしません。 朝の検温、保育中の視察、子どもたちの心の様子を注意深く見るようにするのみです。 不安そうにしている子どもには、寄り添い、話を聞いてあげます。

・保育士が対応に追われている様子を見せない。裏でバタバタしてます笑

・視診は常に心がけています。また、咳や発熱には気をつけながら過ごしています。不安を煽るような素振りは見せないようにしています。

・小学生以上の兄弟児が家にいるのを隠して欲しいという保護者からの要望が多く、触れないようにしている。

こちらもまた、子どもたちの年齢等により対応もさまざまだと思いますが、不安を煽らない程度に事実を子どもに伝えつつ、子どもたちとみんなでこの状況に向き合っていく、という回答が多かったように感じられます。

卒園式や卒園行事について配慮していること、工夫していることがあれば教えてください。

規模の縮小や時間の短縮など

・子どものみ参加になった。

・お別れ遠足は公園で。卒園式は在園児は出ない。

・卒園式は卒園児とその保護者のみの出席で、在園児は参加しないことになりました。時間も短縮する方向です。

・個々に職員室にて証書を渡すことを検討中です。

・子どもたちと少人数の保育者だけの卒園式を短縮してする事になった。 DVDにして後日、渡す。

・出来る限り短縮、縮小する。地域の他園の状況とすり合わせる。

・座席一人一人の間を空け、間隔をとることや、来賓・在園児の参加を無しにし、保護者も祖父母も含め2名までの参加とした。

・座席は間隔を空けて位置する。 内容を縮小するが室内環境はお祝いする気持ちのこもったものにして、送り出す。

・在園児の参加はなし、隣との間隔を開ける。卒園証書は1人ずつ渡さないが、式の中で必ず全員の名前を言うというやり方を思案中。

・式の参列者制限、座り方の間隔を空ける、窓を開けて上着着用可能として換気十分な中で行う。

・政府等からの通達で、保護者2名と関わりの深い職員と園児のみの卒園式となりました。

・園式は来賓、在園児の参加はなし。職員は園長、主任、担任、ピアノ奏者のみ。椅子の間隔をあけて並べる。入口にアルコール消毒を置き換気をして行う。内容も20分程の式にする。

 中止など

・卒園遠足は中止。

・お別れ会の時間短縮とホールでの異年齢会食をなくした。

・卒園式は式典としては中止になったが、子どもだけではなく保護者も保育士も楽しみにしている行事の一つなので、どうにか思い出に残るように、やり方を変えたり証書授与のタイミングなどを考え、子どもたち一人一人に証書が渡せるように、また、保護者にも頑張って作ってもらった世界に一つだけのアルバムは、子どもたちに手渡して欲しいという思いから、その場面だけでもできるように試行錯誤しながら、予定を計画しているところ。

その他

・現在、検討中。

・保護者も全員マスク着用です。

・席の間隔、マスク着用、人数制限など。

・休園措置がとられたので、卒園式当日と前の日にリハーサルを一度だけ行うことになったが、職員も保護者も不安でいっぱい。

・感染症という理由があっても、子どもたちにとっては最初で最後の卒園式(行事)なので、どのようにしたら出来るか…を考えています。

・春休みまでの休園を急遽知らされました。子どもは降園時に初めて今日が最後だったと知らされ、困惑している様子。 3月の年長行事は、準備していたもの全て中止となりました。 また、退職する職員のお知らせも終了式でする予定日だったので、退職する先生は挨拶もなくとりあえずのお別れとなってしまっていました。
急な決定で道具の持ち帰り準備が間に合わず園に残っている状態なので、保護者に取りに来てもらう日にちを設け、各クラスごとに日にちと時間を指定して荷物の持ち帰りとクラス最後の簡単な挨拶をすることになりました。卒園式だけは、規模を縮小して行う予定です。


一つの節目でもある卒園式。
語り尽くせない程、いろいろな人の「想い」や、「願い」や、「思い出」が詰まっていて、その重みを感じる分、今回のこの状況のなかでの対応や判断に頭を悩ませている方も本当に多いのではないかと思います。
そんななか、制限はあるけれど、そのなかでできるだけより良い式にしたい、式とは異なる形でも良い思い出に残るものにしたい、という想いや工夫が寄せられました。

その他、ほいくるに取り上げてほしい声があれば、聞かせてください。

・保育施設への消毒液の確保。

・子どもが危険といわれてますが保育士もマスクがなくてとても危険な状況だと思います。もっと保育者が感染しないように園で取り組んでほしいです。

・マスクがないのに、保育士はマスクしてないみたいに、報道される意味が分からない!!

・小学生保護者の保育士のジレンマ、咳だけで休めない職場環境、マスクの購入が難しい中でのマスク着用義務。

・登園自粛要請が県から出ているが、共働き家庭の子どもを預かるため自治体の判断で登園自粛を呼びかけないと言っていること。県の判断と自治体の判断が違っていて混乱する。

・育休や在宅の保護者に保育時間の短縮を区からのお知らせとしてお願いしても理解が得られず、保育士は心身ともに消耗している。毎日徹底した健康管理をして神経が張りつめていることを世間にもわかってもらいたいと思う。

・幼稚園、小、中、高が休校で家庭を持つ保育士も休みになってしまい、保育園で働く人数が足りない。 育休中や、仕事が休みの日など、家庭保育を促してる。保育園側からは、家庭保育してほしいってお願いしてはいけない。でも保育士の人数足りない。家庭保育をお願いしたら、区に苦情が入る。

・保育士として働き、小学生の子どもがいます。 コロナウイルスで学童の登校に関しては、高学年に見てもらうことや、親戚に頼むなどの工夫をしてと言われているのに、保育園の育休の人は普通に預けに来ることができる状況に、憤りを感じます。保育園のことも考え、5年生の子どもが年長児を自宅で見ている家庭もある一方、育休で自宅に大人がいるのに、その子どもは保育園にいるというのは、こちらとしても声を上げずにはいられません。 自分の子どもは不安定な心になり、でも休める程、登園する子どもが減ることはなく。。 もう、こちらの心も折れそうです。

・情報を収集したうえで、本社や区にも問い合わせ、自園の状況に合ったリスクを減らすような対応をしました。妊婦の保育士や年配の保育士は休めるよう配慮し、育休の方にはご協力いただけるようお願いしました。行事は全て見直し、手紙も差し替え、大変でした。

・感染の拡大により小中高校が休校になった関係で職員が休む等あり、カツカツの職員体制だったのに、さらに保育士不足になっている。子どもは普通に登園してくる。子どもが多くいるなかで働いている職員への対応をもっとして欲しい。

・育休や産休の家庭にはどの程度協力を得ていけば良いのか…このまま受け入れ続けていると正直辛い。 この現状を政府にも知って欲しい。

・未だ市内では感染者が出ていないからだと思いますが、一人でも出れば卒園式含む行事は全て中止、通常保育も休園で行わないという形になるのでそれを防ぎたいという私たちの思いです。 少しでも集団で過ごす時間を減らせたらリスクも減らせるのではないかと、少ない情報の中で考えています。 この緊急事態を保護者と同じ思いで乗り切ることの難しさを日々感じています。

今回、育休の方への登園時間の短縮や自粛に関する声がわりと多く寄せられたのが印象的でした。
育休による大変さは、心身共に本当に人それぞれだと思うので、一概に時間短縮や自粛をお願いするのは難しいことだと思います。
一方、それも踏まえたうえで、多くの声が集まったということは、それぐらい保育の現場も大変な状況にあるのだと思います。

「こうすべきだ」という議論を生んでしまう可能性がないわけではないので、今回の結果の発表については色々と悩んだ部分もありました。
でも、あくまでも一つの“事実”として、保育者と保護者間のみならず、それぞれの状況やできることを考えたり、この不安な環境下、さらにコミュニケーションが取りづらいなかで、どのように協力し合いながら過ごしていくかを考えたりする機会になればと思っています。

また、社会の下支えとなっている保育の現場で、

・マスクや消毒液の確保が難しいこと。
・幼稚園、小、中、高が休校で家庭を持つ保育士も休みになってしまい、保育園で働く人数が足りないこと。

という回答に、特に大きな課題感を感じました。

それぞれの保育園の知恵や工夫を共有する機会になればという考えのもと実施しましたが、保育の現場の課題感が伺える結果ということもあり、この保育現場の課題感や声を、微力ながらHoiClueでも社会へ発信したいと考えています。

※掲載にあたり、誤字や句読点等、一部リライトして掲載させていただいているものもあります。
※長い文章等は、一部抜粋させていただいております。

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