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今の“大人”も 元“こども”。考えよう、“こども”にやさしいまち【レッツさがすたいるトーク】イベントレポート

雨宮みなみ
今の“大人”も 元“こども”。考えよう、“こども”にやさしいまち【レッツさがすたいるトーク】イベントレポート

2019年9月に佐賀県にて開催された、「レッツさがすたいるトーク」。

子どもに関わる仕事をされている方や、子育て中の方、地域の方など多様な立場の人たちが集まって、みんなが暮らしやすいまちにしていくために何ができるのかを考える交流会です。

今回のテーマが「子どもにやさしいまち」ということで、HoiClueも企画から参加させていただきました!

そもそも「さがすたいる」って?

さがすたいるとは、お年寄りや障がいのある方、子育て中の方など誰もが安心して暮らしていける、“みんなにやさしいまちづくり”の実現を目指して佐賀県が取り組んでいる取り組みです。



県民と当事者がお互いのことを知る・理解しあえる機会をつくることで、自然と声をかけたり、手を差し伸べたり、県民ひとりひとりが当たり前のように当事者の想いに寄り添い支えあう、“やさしいまちのすたいる”を広げていきたい、という想いが込められています。

イベント会場の「おへそこども園」さん

今回、イベントの会場を提供してくださったのは、佐賀県佐賀市にある、おへそグループの「おへそこども園」さん。

実は、イベント開催の10日程前の九州地方の大雨により、床上浸水や雨漏り、電気系統の故障など、とても深刻な状況におかれていました。
ギリギリまで検討を重ね開催した当日は、被災当初に比べだいぶ復旧されていたものの、いたるところから、災害や被害の大きさが感じられました。


電気がつかないなかでの保育のために寄せられたランタンたち

自然の怖さと共に、おへそグループのみなさんの被害への前向きな向き合い方、連携の強さなどを、その場を通してひしひしと感じつつ、災害といった側面からも「子どもにやさしいまち」について考える機会として、イベントのスタートです。

第1部:クロストーク

今回、多様な立場の(個性的な)メンバーが集まってのクロストーク…!
「子ども」「まち(地域)との関わり」といったキーワードを元に、それぞれの立場から感じる難しさや、考えを話し合いました。

佐伯美智子さん
合同会社MUKU 代表)
「看護小規模多機能 むく」を運営。高齢者と子供が集う「あたり前の暮らし」を作るべく、様々な「わくわく」を仕掛け続けている。

西川彩菜さん
さが地域ッズサポーター
「地域と子育て世代をつなぐコーディネーター」として、地域おこし協力隊の中でも主に子どもや地域との関係をつなぐ仕事をしている。

吉村直記さん
おへそグループ 統括園長 )
自ら育つ「個」育て、をテーマに、0〜12歳までの子どもたち、障害を持つ子どもたちが共存する"おへそグループ”を統括、運営している。

雨宮みなみ
( こども法人キッズカラー代表/保育士 )
HoiClueサイトを運営。


子どもとの関わりのなかで難しいな、と感じること

「子どもにやさしいまち」がテーマですが、そもそも子どもと付き合うのって、やっぱり楽しいだけではなく、大人の「困った!」と隣り合わせ。

「子どもの時間って、大人の時間と違う時間軸で流れているよね。」という話のなかで出た、

大人はよく子どもに「早くしなさい!」と言いがちだけれど、もしかすると子どもにとっては、「めっちゃはやくしてるよ!」っていうくらい、急いでいるのかもしれない。

という具体例には、頷く人がたくさん。

そんな風に、子どもと大人の感覚の違いやそれぞれの都合がある難しさのなかで、どうしていったら良いのでしょう…?

「子どもたちのやりたいを叶える時間や場を作ってみたらこうなったよ」というエピソードから、禁止事項のないデンマークの保育園の話(例えば、はさみで自分の髪の毛を切ってしまうなんてことが起こっても、そこから学びを得ることができるという捉え方をするので、大きな問題にはならないのだそう…!)まで、話は広がります。

普段の子どもたちをちゃんと見ていることってとても大切だよね、という話も。

日常で責任を飛び越えることは、なぜ難しいんだろう?

話は、子どもとの関わりの難しさから、子どもが育つ環境でもある、“地域やまちとの繋がり”に広がっていきます。
今回大雨による災害の後での開催だったこともあり、子どもが育つ環境について、参加者の方から一つの質問が。

「知り合い同士で子どもを預けたり預かったりするなど、日常のなかで責任を飛び越えて、頼ったり頼られたりするのって難しいなぁと感じることがあるけれど、災害時になると、その枠が外れてとても協力的になるのは、どうしてなんだろう…?」

たしかに、日常においては頼る方も頼られる方も、なんだか気を遣ってしまうことが少なくない気がします。
気を遣うことは一概に悪いことではないけれど、非常事態でないと、本音では思っている “助けて欲しい” や “助けたい” が言えない人が多いのかも…

でも、実際にやってみる(おもいきって、頼ったり頼られたりしてみる)と、「役に立てたのが嬉しい」「負担が軽くなった」という声が聞こえてきたという体験談も。

「なんでもない時に井戸端会議ができる」関係性が、「何かあった時に頼れる」という存在につながったり、良い意味で気を遣い合える仲間になるのかもしれないね、といった、“気を遣う”という新たなキーワードが出てきたところで、第1部は終了。

休憩をはさんで、ワークショップへ・・・!

第2部:ワークショップ(子どもの頃にタイムスリップ…!)


まずはみんなで自己紹介!

“子どもにやさしいまち”を考えるには、まずは子どもについてもっと理解を深めよう、ということで、2部では参加者全員がそれぞれの幼少期にタイムスリップ。

大人はみんな「子ども時代」を経験しているので、まずは自分が子どもの頃を思い出してみることで、子どもの気持ちに近づいてみる企画です。

みんなが、子どもの頃に好きだった遊び

子どもの頃に楽しんだ遊びを思い出して、お互いにシェア。
秘密基地づくりに鬼ごっこ、ザリガニ釣りに火遊び(!)、缶けり、よくわからない名前のない遊び…

「やったやった!」
「これ、わたしも好きだった!」
「新しい!若い人の遊びですね〜!」
「懐かしい!」

といった声があちこちから聞こえてきます。

今だったら「危ないからやめなさい」と言いたくなるような遊びも、かつて子どもだった私たちはしていたんですね…

どんな環境があった?

かつて楽しんでいた遊びは、どんな環境のなかで生まれたのでしょう…?
遊びから少し記憶を広げて、遊びを取り囲む当時の「環境」について思い出してみます。

・今と違って、空き地とかが近くにあって、そこであそんでいた

・家族ではなくても、近所の誰かしらが見守ってくれる環境があった

・子どもたちが寄り道できる商店とかがあった

・誰かしら家族が家にいたので、家や家の近くで遊んでいることが多かった

・今みたいにおもちゃがなくて、何もなかったからこその遊びがあった

・バレないから悪いこともしてあそんでいた…!

「でも、今は…」と、今との違いをセットでお話されている方も多い印象。
時代の違いを感じるような感想が多く聞かれました。

今、どんなことができるだろう?

幼少期へのタイムスリップによって色々と思い出された、自分が子どもの頃に楽しかった遊びや、それを取り巻く環境。
それらを通して、改めて今の「子どもにやさしいまち」について考えます。

当時の環境と今の環境、共通点や変わってしまった点も踏まえ、今できることを考えシェアしてみました。

・地域の方々との信頼関係を築く

・そのためにも、地域の行事やイベントがどこでもあるはずなので、調べて行ってみる

・自然に交流が生まれるような、場所を作る

・でもその前に、小学校の先生に宿題を減らしてもらわないと…!

・勇気を出して、まずは声をかけてみる

などなど。
第1部で出てきた“気を遣う”というキーワードに重なる部分もあり、良い意味で気を遣い合える仲間に繋がりそうだなぁと感じる意見や感想が。

はじめの一歩



さいごに、たくさん出てきた「こんなことができそう」のなかから、具体的に踏み出せそうな、“はじめの一歩”をそれぞれに考え、書き出してみました。

・積極的に地域の子どもに声をかけてみる

・子どもの遊びをいい意味で見て見ぬふりをする(待つ)

・近所の行事に行ってみる

・家の庭の柿もぎ放題、の張り紙をしてみる

・今日のことをfacebookに書く

自分の幼少期に立ち返ってみたり、年代や立場を飛び越えて交流したりしながら改めて考えてみる、子どもたちと地域とのつながりや人とのつながり、子どもを取り巻くさまざまな環境。

出会うことで生まれた共感もモヤモヤも、今後のどこかに、何かに、良い形でつながっていったら良いな、と思います。


幼少期によくしていたポーズでしめくくり!

みなさんが幼少期に楽しんでいた遊びの背景には、どんな環境がありましたか?

子どもの頃にタイムスリップしてみるワークショップは、普段とはまた少し違った角度で子どもを捉えるきっかけになったり、興味深い発見があったりするので、園を通して保育者同士でやってみるのも、おもしろいかもしれません。

HoiClue(キッズカラー)では、イベントの企画や運営も行っています。
お問い合わせやご相談は、こちらまで。

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