【書籍紹介】「日本が誇る! ていねいな保育」
毎日の保育に、保育者としての働き方、生き方に…
ほいくる編集部がおすすめする、学べる一冊。
今回ご紹介するのは「日本が誇る! ていねいな保育」(小学館)。
日本の保育の特長と言われているのは、「ていねいさ」。
では、その「ていねいさ」って、どんなことなのでしょう…?
この書籍について
書籍名:「日本が誇る! ていねいな保育」
著書:大豆生田 啓友、おおえだ けいこ
出版社:小学館
こんな人におすすめ
・0歳児、1歳児、2歳児の保育に関わっている方
・保育者をめざす方、保育者になったばかりの方からベテラン保育者の方まで
ほいくる編集部のおすすめポイント
・特に0,1,2歳の保育現場(生活や遊び)で遭遇する小さな場面での、保育者の子ども一人ひとりに対する丁寧な向き合い方、細やかな声かけのポイントを、具体的な事例を通してわかりやすく解説している書籍。
・学びとあわせて、特別な環境がなくても取り入れやすい実践例があるので、異なるさまざまな環境でも取り入れられるポイントがありそう…!
・説明文や解説にイラストが添えられているので、読みやすい。
・実際の保育の現場の様子が、カラー写真を通して多く紹介されているので、イメージしやすく身近に感じやすい。
・自分の保育を振り返ってみたり、これから取り入れてみたいなと思う実践のヒントに出会ったり、改めて保育について見直したり考えるきっかけになりそうな一冊。
0、1、2歳児の保育者に向けた解説が充実。
イラストや図解で、読みやすい、わかりやすい!
実践しやすい保育の事例が、カラー写真でいっぱい紹介されています!
実践例からヒントや学びもたくさん得られて、自分の保育を見直すきっかけにもなりそう。
出版社からの内容紹介
「ていねいな保育」現場の実践例28に注目
約20の保育園、こども園を取材。
今、特に注目されている0・1・2歳児クラスの「ていねいな保育」を「基本」「生活」「遊び」「支える活動」の4章で構成。
実践からピックアウトしたポイント28(約120項目)を紹介。
1章
ていねいな保育の「基本」…保育者の専門性、園舎の環境
2章
ていねいな保育の「生活」…登園(降園)、手洗い・排泄、着替え・靴の着脱、食事・おやつ、午睡、対話、活動の移行
3章
ていねいな保育の「遊び」…園外の散歩・遊び、園庭の固定環境、園庭の可動遊具、砂・土、水遊び、植物、身近な生き物、休憩、室内の環境設定、室内の遊び道具、スキンシップと手遊び、ごっこ遊び、音楽、造形・描画、絵本、行事
4章
ていねいな保育を「支える活動」…計画とふりかえり、保護者への関わり、防災
160ページフルカラーで400点を超える写真を使いながら、保育現場の実践をレポートしています。
まるで、気になる園に見学に行った気分になれる1冊です。
さらに、押さえておきたい専門用語などは、イラストやコミック形式でわかりやすく解説。
「一歩前へ」(常時エプロンをしないという選択、注目されるノン・コンタクトタイムなど)、「コラム」(悩ましき、かみつき・ひっかき、0・1・2歳児のスチーム教育など)のミニコーナー35もおすすめです。
0・1・2歳児クラスの現場から
日本が誇る! ていねいな保育
著:大豆生田 啓友/おおえだ けいこ
定価:本体1,900円+税
判型・頁:A5判/160ページ
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著者である大豆生田先生は、本書のあとがきで次のように語っています。
ー くり返しになりますが、我が国の保育は決して恵まれた制度ではないにもかかわらず、子どものこころもちに沿い、その育ちを見守りつつ、きめ細かく関わろうとしてきたのです。
日本保育学会会長をされた故・津守真先生も、「日本の保育者はきめ細かく子どもに接することで知られている」と述べられています。 それは、日本の幼児教育の父とも呼ばれる倉橋惣三が、『育ての心』で強調した「こころもち」や「まめやかさ」という言葉にも表れています。 「廊下で」という文章では、泣いている子どもの理由や原因ではなく、その「こころもち」を大事にするのだと書かれています。
ここに、日本が誇る「ていねいな保育」の基盤があるのだと私は思っています。
この本で紹介されている"ていねいな保育”は、それぞれの園や保育者の努力によるたまもの。
こうした保育は、実は世界にも誇れる保育なのだということに、気付かされました。
常日頃からきめこまやかな子どもへの保育ができているみなさんも、ちょっと自信がないな、という保育者さんも、毎日の保育に取り入れやすいアイデアやヒントに出会えそうな一冊です。