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「遊びの中の関係性に注目すると世界が変わる」 おもちゃデザイナー 和久洋三さんの考える、おもちゃと遊び

三輪ひかり

全ては、「関係性」から始まる

−正直今までおもちゃについて考えることってそんなになかったので、とても興味深いです。捉えかた以外にも、和久さんが童具を作る時や童具について考える時に、大切にしていることはあるんでしょうか。

関係性かな。

−関係性ですか?

和久洋三さんとおもちゃ


そう、関係性。

童具でも、保育でも、人間のことでも、なんでも同じなんだけど、究極的にね、最後に人間が何を見ようとしてるか、何を表そうとしてるのか、一番元になるのは「関係性」なんです。

関係性に調和がある世界が美であったり、愛であったりね、関係性に必然性のある世界が真理であったりするんだよね。ようは、全てのものは関係性をどう見つけていくかということから始まるんだと思っていて。

例えば、ぼくは積み木や色々なカタチを組み合わせて遊ぶ童具を作るとき、寸法をすごく大切にして作っています。なぜかというと、何を持ってきても一緒に遊べる、関係性が生まれるという状態は、高さが一致しないと、広がっていかないから。

だからね、見ててごらん。
この積み木と、1歳前後の子がよく遊ぶネジの童具、別々の童具なんだけど、こういうのも、同じ高さになるように作っているんです。

机の上のおもちゃ

別々の童具も一緒に遊ぶことができる


積み木が入っている箱も、パッケージだから遊びと関係ないと思うかもしれないけどね、ほら、合う。

こんなふうに全部「関係性」を考えて作っているから、これを2つ置くとこの1つと同じ高さになって、円柱を横向きに置くと、こうなる。どこをとってきても、関係性が生まれるようになってるんです。

組み立てられたおもちゃ

魔法のように色々なカタチが生まれていく


−わぁ、面白いですね!一生遊べますね、これは。

そうなんだよ。そうすると、子どもたちは何を持ってきても一緒に遊べるようになる。それはつまり、関係性を見つけていく作業をしていくわけ。だから当然、集中力も持続して、何時間でも、何日でも遊ぶ。

文章を書くんでもさ、言葉を関係づけて、文章を作っていくでしょ。音楽で言えば、音を関係づけて曲が成り立つ。みんな関係性を見つけ出すことをやってるんだよ。

-その通りですね。でも、童具でいうと和久さんの作られた積み木のように、どの積み木やおもちゃも寸法が必ず考えられて作られているわけではないから、子どもたちは遊びのなかで関係性を見つけることができないのでは…?

おもちゃを組み立てる子ども


そんなことないよ。保育園や幼稚園で、積み木が足りなくなるとね、絵本を持ってきてさ、一緒に遊ぼうとしたりする姿をよく目にするでしょ。

それがまさにね、多様なものを統一しようと、関係づけようとしてる姿なんだよ。

だからそういう子どもの姿を見つけた時、「絵本は読むもの。積み木と一緒に遊ばない」、「それは積み木じゃないでしょ」と、否定しないでほしい。

「つみきがなくなっちゃった」って言って、違うものを持ってきて一緒に遊び出す子どもの姿は、本当に素晴らしい。

「え、そこにこれを持ってくるの面白い」という目で、子どもたちのことを、彼らの創造性を見守ってほしいなぁと心から思います。

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