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一日限定の学校?!「こどもうちゅうのがっこう」に行ってきました!〈イベントレポート〉

三輪ひかり
掲載日:2017/01/24

「あなたも保育者になれる〜保育者になりきれない二人からの提案」

宮武さんのお話は、webマガジンこどもうちゅうで連載している「子どもの一秒」にも掲載されているエピソードが中心。
元々この連載が大好きな私にしたら、宮武さんから実際にエピソード聞けるなんて本当に贅沢な時間です。

「あなたも保育者になれる〜保育者になりきれない二人からの提案」

特に印象に残っているのは、どのエピソードも共通して、子どもの姿をそのまんままっすぐ捉えていらっしゃる宮武さんの「視点」の持ちかた。

ついつい子どもの姿を捉える際、「◯◯して嬉しそう」、「△くんはそれ嫌いだからね」などと、大人が勝手に主観をいれて判断してしまいがちになりますが、そうではなく、どんな瞬間でも子どもとその瞬間をまっすぐに切り取る写真と言葉に、常に子どもとフラットに関わっていらっしゃるんだろうと、強く感じました。

「大人と子どもではなく、大きな人と小さな人なんです」と言っていた意味が、宮武さんの写真と言葉から本当にたくさん伝わってきます。

溝口さんのお話。

そして溝口さんのお話。

正直、難しい(笑)!
多分わたし3割も理解できていない気がします(溝口さん、ごめんなさい)。

でも、ハッとさせてもらうきっかけをたくさんもらいました。
たとえば、お昼ごはんのために、保育者と数名の子どもたちがうどんを作ったというエピソードをお話してくれた際、「共同の指向性により、教えなくても7ヵ月の赤ちゃんでも麺をのばすし、子どもたちは疲れたら自然に交代をするんですよ。」とおっしゃっていたのですが、そうなると大人がわざわざ教えたり、交代というルールを作る必要ってないよね…とか。

子どもの周りで自然と起こる現象を大人が歪めてしまっているということが、もしかしたらたくさんあるのかもしれません。

3限目:「こどもうちゅう〜こどものまわりで星座を描くための3つの質問」

最後の授業は、玉川大学教授の大豆生田啓友さんとりんごの木保育者の青山誠さんによるクロストーク。

「こどもうちゅう〜こどものまわりで星座を描くための3つの質問」

1限目と2限目に登壇された方々をゲストに、
・保育者養成校の先生の立場
・保育園園長の立場
・保育者の立場
と、それぞれの視点からのお話をたっぷりしてもらう豪華な時間でした。

視点が変われば、意見も変わる。

青山さんも、このこどもうちゅうのがっこうを開催した理由として、「子どもに関わる大人はいっぱいいるけど、意外とその人たち同士は繋がってなかったりする。そんな人たちが集える場所にしたい。でも、意見をひとつにするとかではなく、どこにいるかで見える星が変わるように、それぞれの視点から、子どもを軸に語り合いたいんです。」とおっしゃっていたのですが、まさにそれがそのまま形になったような時間でした。

あなたには何が見えますか?

実は3限目が始まる前に、会場が一気に笑顔で溢れた時間がありました。

引用元:世界一とぶ紙ヒコーキ

それは、こどもうちゅうのwebマガジンでも紹介されている、動画「世界一とぶ紙ヒコーキ」を見た時間。

世界一とぶ紙ヒコーキ
引用元:YouTube

この映像もきっと、見る方によって感じることや思うことが違うのではないかと思います。
あなたの目には、この子どもたちのうちゅう(世界)が、どのように映りますか?

webマガジン「こどもうちゅう」
http://kodomo-uchu.com/