【Q&A】子どもの求めることができない親は、子どもから嫌われちゃうの?
質問
息子は虫取りが大好きなのですが、私(母親) は、虫とりを子どもの頃やったことがなく、うまく捕まえられません。そんな私を見て息子は「ママじゃなくてパパがいい」と言います。(ちなみにパパは虫とりが大得意です。)
他にも、おもちゃの組み立てなどを私が息子の思った通りに出来ないと、「もういい。パパにいう」などと言われてしまい、ショックです。
子どもの求めることが全部できないと、子どもは離れていってしまうのでしょうか?
(まるさん/お子さまの年齢:3歳)
コメント
まるさん、こんにちは。
わたしなりに、ご相談の答えを出すとしたら、「NO」です。
もちろん、息子さんがまるさんに、「パパがいい」と言ったように、子どもは『その"コト"をするのが上手な人や、好きな人とやりたい!』・『そういう人と時間を共有したほうが楽しい!!』と感じることはあります。
でも、息子さんの立場を自分に置き換えて考えてみてください。
それって、私たち大人も一緒だと思いませんか。
お料理は上手な人から習いたいと思うし、カラオケはカラオケを好きな人と一緒に行ったほうが楽しいと感じる。
でもだからといって、「それを一緒にしない人を嫌い」という訳ではないです。
そして、それも子どもも一緒。
あくまでも、その"コト"(今回で言えば、虫とりとおもちゃの組み立て)は他の人としたい、というだけです。
思い出してみてください。
寝るのはママとがいい。
ママとお絵かきしたい。
そんな息子さんの姿はありませんか?
子どもたち(私たちも)は、事象によって、それを共有したい人が異なるのです。
また、もしかしたら、大人がなんでも教えてあげる立場、子どもよりもそれをうまくできる立場でいなくてはいけない、という考えから一歩出てみると、気持ちがスッと楽になるかもしれません。
たとえば、今回の場合だったら、「ママ、虫とり上手じゃないんだけど、どういう風にとるのか教えてくれる?」と、虫取りが好きな息子さんに取り方を教えてもらうという関わり方や、お子さんと虫をとることのはパパにお任せしてしまって、ママは捕まえたことを一緒に喜ぶというかたちで関わることもできるかもしれないですよね。
P.S
そもそも「お子さんが求めること、何でもできる!」という方がいたら、それはもう超人(笑)!
私たち大人も、ママやパパ、保育士である前に、ひとりの人間。
できること、できないこと、得意なこと、不得意なことがあるのは当たり前なのではないかなぁと思うのです。