“工夫次第で、都心の園でも自然豊かに”〜書籍/学びを支える保育環境づくり〜
書籍「学びを支える保育環境づくり 〜幼稚園・保育園・認定こども園の環境構成〜」(著:高山静子)より、全4回にわたり、学びを支える保育環境づくりについてご紹介する連載企画。
第1回目は、「まちの保育園の実践」について。
高層ビル内にある、まちの保育園 六本木(東京・港区)
豊かな自然環境は、子どもの育ちに欠かすことができません。都市化が進み、地域や家庭から自然が失われつつある今だからこそ、保育室に、さまざまな形で「自然」を取り入れる必要があります。
まちの保育園六本木は、都会の高層ビルの中にありながら、保育室に自然の素材を多く取り入れ、温かく居心地のよい空間をつくり出しています。
室内の飾りにも、子どもが、自然に関心を持ち気づくことが意識された物が飾られています。
保育者が自然体験を意識することによって、子どもの自然体験は変わります。都心であっても、公園での自然体験、雨の日体験、ベランダや畑の体験、給食の野菜に触れるなど、自然を意識した実践が行われていました。
まちの保育園の実践をご紹介!
大都会のビルの中でも、自然環境を取り入れることは可能。
植物を育てたり、観葉植物を置く
遊びの素材が十分に用意されていれば、子どもは観葉植物にいたずらはしない。観葉植物がひとつあるだけで、子どもだけでなく保護者の気持ちも和らぐもの。
まちのガーデン
子ども同士、親同士が交流でき、子育てに関する情報交換の場として地域に開かれたコミュニティーガーデン。子どもたちの菜園もある。
自然素材のものを選ぶ
玄関に設けられた「くつろぎスペース」。木のベンチやいす、煉瓦の壁、美しい自然の写真集などに囲まれ、保護者もほっと一息。
季節の野菜や果物に触れる
野菜や果物は、季節を感じることのできる最も身近な“自然”。
自然を感じる保育空間
保育室の内装は、木や石、レンガなど自然に近い素材を選んでいる。
<1歳児クラスの保育室>
<2歳児クラスの保育室>
書籍のご紹介
今回の記事は、書籍「学びを支える保育環境づくり 〜幼稚園・保育園・認定こども園の環境構成〜」よりお届けしました。