「“今これやりたい”を大切に」ーシンフォニア保育園(東京都 江東区)
今回訪れたのは…
東京都江東区にある“社会福祉法人みわの会”が運営する「シンフォニア保育園」。
『保育園の「表現者たち」展』と聞いて、ピンとくる人もいるかもしれませんね。
その、展覧会の作品はすべて、このシンフォニア保育園の子どもたちが作ったものです。
お話を伺ったのは、園長の杉山 留里子さん。
保育や子どもに対する想いをたっぷりお伺いしてきました!
保育のようす
子どもの「やりたい」を大切にしている、みわの会のシンフォニア保育園。
一斉に何かをするという時間はなく、子どもたちは自由に遊び、自由にやりたい活動に参加します。
今回お伺いした日は、ちょうど4歳児クラスが美術の活動をしていました。
この日の美術の活動は、「自分のからだを使った版画」。
牛乳パックのパレットの上にある赤・黄・青・白・黒色の絵の具が、手のひらに広がる、広がる。
色が混ざり合いそこから新しい色が生まれる発見をする子もいれば、絵の具で手のひらを見えなくすることを楽しむ子もいます。
筆が肌に触れる感触を楽しむ子もいれば、絵の具の感触を手のひらいっぱいで感じる子も。
充分に楽しんだら、今度は、水で湿らせた紙の上に手をぎゅっ、と置く。
何度も版画を繰り返し、「みて、てのなかま。」と、女の子。
表現の方法も、もちろん自由。版画をした紙の上に、筆で絵を描こう!
筆を洗っていた水を、紙の上へ流してみたらどうなるかな?
鏡を見ながら、顔にも絵の具を!!指で絵の具を広げる子(左)、パレットを顔に直接持っていく子(右)。
顔の版画。くっきりと、顔の凸凹が。
園のようす
至るところに、子どもの作品。園全体が、大きなギャラリー。
子どもの作品の横には、作品の紹介と、その活動での子ども様子や保育者の観察視点が書き込まれた紙があります。
ペンで作った色水が、太陽のひかりでキラキラ光る。
エントランスを入ると、壁一面が子どもの作品。
こんなお知らせも、目にしました。
「子どもたちがありのままの姿でいることが、保証されている。」
シンフォニア保育園で過ごす子どもたちを見て、そんなことを感じました。
なぜそのように感じたのか。
お話を伺う中で、その理由がみえてきました。