【保健コラム】おやつ1つでできる虫歯予防!?〜1年を通した虫歯予防実践<第1弾>〜
年に1度の歯科検診に歯磨き指導。
でも、毎日のことだから、子どもたちにはもっと自分から意識的に関心を持ってもらいたいなぁ…
そんな時にもってこいの、色染めがなくても簡単にできる実践虫歯予防と歯磨き練習を、看護師さんよりご紹介!
使うもの
・歯ブラシ
・コップ
・鏡
・ゴマせんべい
導入
虫歯を作る菌の“ミュータンス”は、甘いものが大好き!
歯の隙間や溝(でこぼこした所)に、食べもののかすがつまっていたり残っていると、それを食べて元気になって虫歯を作るんだよ…
など、まずは、どうして虫歯になるのか、どんな時に虫歯になるのかが分かるような説明をする。
いよいよ実践!
よ〜く噛んで食べてね。
※食べた後、水を飲んだりうがいはしないように!
鏡で自分お口のなかを覗いてみよう。
おおお!歯の隙間にゴマせんべいが!
黒くなっているから、よく分かるね。
ゴマ煎餅が挟まっているところは、実際に食べ物がよくたまるところ。
バイ菌はここに集まってくるから、つまっている所を特にきれいに磨いておこう!と伝えると、子どもたちもわかりやすい。
子どもたち同士でお口の中を見合っても、何か発見があったり、より関心が高まるきっかけに。
ゴマ煎餅がつまっていたところを中心に、自分で歯磨きしてみよう。
意外にゴマせんべいは取れにくいので、奥歯のかみ合わせに残っていることも。
歯磨きができた!という言葉を聞いたら、確認して仕上げ磨きをする。
「きれいに思えても、みんなが見えないところにゴマせんべい(食べ物)があるかもしれないから、仕上げ磨きは必ずしてもらおうね!」と声をかけましょう!
保育で使える豆知識!
自分できれいに歯を磨けるようになるのは、実は小学校4年生(およそ10歳)と言われています。
5、6歳児は生活が自立してきて歯磨きも上手にできているように思えすが、みがき残しはあると考えておきましょう。
大人の歯は強い歯ではない!?
生え始めの大人の歯(永久歯)はもろく、虫歯になりやすいもの。
唾液によってだんだん強くなっていきます。
大人の歯が生えてくる5、6歳児にはやはり仕上げみがきは大切ですね!
さいごに
歯磨き指導は6月だけ行えばいいものではありません。
年間を通して、歯みがきの大切さや、虫歯を作らない生活・行動について、「もしも虫歯ができたら?」など話していくことで、子どもたちだけでなく、ご両親の意識も変わっていきます。
園での取り組みを紹介してみたり、お家でもできそうな実践方法をお伝えしてみるのも良いと思います。