<第4回>保育者の本音や実践の技、伝えます!〜新 幼児と保育“ほいく・誌上中継情報局"連載企画〜
あー、あー、マイクのテスト中!
情報局から4回目のお届けです。
今回のテーマは、ずばり「給料」。
保育者のためのサイト『ほいくる♪』のユーザーさんからの発信をもとにその声をお届けします。
75%の先生が、「給料、安すぎ!」
お給料、おいくらですか?
今の年収に満足してる?
保育者の給与の低さは、待機児問題に端を発して、全国民(?)に知れ渡ることとなってます。なので、「今さら」なテーマではあるのだけれど、みんな、興味あるだろうな~と思って。
あります、あります!(笑)。
お金の話はなかなか聞きづらいのだけれど、質問させてもらったら、877件の回答をいただきました。
やっぱり、興味あるのだと思う。
アンケの結果で見ると、正規職員で手取り200万円以下の人が4分の1以上。
給与額に満足できてない人が約75%もいました!
そりゃそうですよね。年齢や所属を聞いていないざっくりしたデータなので厳密なことはいえないけれど、それでも200万円以下は少なすぎです。
月額17万円以下ですから。「安い」「少ない」「仕事の内容に見合ってない」という意見が回答欄にあふれていました。
一方で非常勤の保育者も、満足できてない方が約75%。
厚労省のデータでは、女性の正規職員の年間平均所得が259万円、非正規職員だと181万円(2015年)。
皮肉なことだけど、民間園の正職の給与が少ないせいで、労働問題になっている正規・非正規の賃金格差は小さい業界といえると思う!
それ、全然自慢になりませんから。
アンケート自由記入欄から、
みなさんのツラ~イ思いをピックアップ!
正規職員
●ボーナスの手取り、どれを取っても少ない。悲しくなります。
●不透明な厚生費が多い。残業代がつかない。
●仕事量と命を預かる責任感を考えると、やっぱり少ないと思う。
● (給与に満足してない)理由とか、いります?月15万円で家賃6万円払って、奨学金の返済4万円払って、その他の生活費差し引いたら、マイナスです。
●保育園と幼稚園の機能を持つ認定こども園になって、子どもは朝早くから遅くまでいる中で、幼稚園並みの行事がある。こども園も教育の場であるのに、小・中学校の教師よりも基本給が少ない。休暇もとりにくい。現場で働く保育者の声が少しでも政府に届きますように。
非正規職員
●割に合ってない!最低賃金で働いてるのに、求められることが多すぎ!
●有資格者と無資格者は仕事内容がまったく違うのに、パートは一律同額の時給。
●契約社員です。拘束時間に加え、時間外、持ち帰りの仕事も多く、休憩時間は事務時間。手取り12万円でどうやって生活していこうかと…。やりがいのある仕事ですが、いつまで続けていけるのかわかりません。
こんなポジティブ(?)な意見も…
(給与に対して不満の少ない人)
●まだ4年目なので、こんなものかな…と。
●自分の力に合った金額だと思うから。
●もう少し欲しい気がするが、1000円でもいいほうかと思うから。(非正規職員)。
●楽しい生活が送れているから。
給与の話は関心が高いようなので、今後も引き続きこのテーマをとりあげましょうか。
処遇改善費の実感とか、「ほいくる♪」で吐いてください。
お待ちしてます(笑)。
*おおえだけいこ:イラストライター
平成育児ingライフ研究所を主宰するイラストライター。著書に『保育の世界がまるっとわかる(笑)マンガ じんぐるじゃむっ』(小学館)。
*雨宮みなみ(あめみやみなみ):こども法人キッズカラー代表
元保育士。2010年、こども法人『キッズカラー』を設立。保育者・保護者向けの情報サイト「ほいくる♪」や、遊びスペース「コドモガラクタラボ」などを運営する。