保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

コドモコトノハ「はの、こうかん」まあれ(5さい)

青山誠
掲載日:2013/10/20

秋です。運動会の季節です。

りんごの木の子どもたちは、運動会の種目を自分たちで決めます。



リレーや、綱引き、鈴割り、という定番も出ますが、「運動会」なんて見たことも聞いたこともない子もいて、大人の考える「運動会」とは全く違ったアイデアもでます。



「ピアノひききょうそう」と、しゅんたろう君。



それってどんなの?と聞くと、



「ピアノをふたつならべて、ふたりでひいて、どっちのおとがおおきいか、きょうそう」とのこと。



ピアノを運ぶのは大変そう、と言うと、



「じゃ、フエでいいよ。フエふききょうそう」



「みずいっきのみきょうそう」と、こうへいくん。



「コップにいれたみずを、どっちがはやくのめるか」



「はの、こうかん。」と、まあれちゃん。



「みんな、さいきん、はがぬけるでしょ。その、ぬけた、はをこうかんする。」





子どもたちの発想は、突飛で、やわらかで、おもしろいです。



もちろん、なんでもいいわけではありません。

運動会の種目を考える上で、3つの条件を出します。



「自分がやって楽しいこと」

「みんなができて、みんなが楽しいこと」

「見ている人が、なにをやっているかわかって、楽しいこと」





「マラソン」と、かずくん。



じゃ、やってみよう!ということになり、みんなでぐるぐる走ってみたところ、くたくたになり、「たのしくない、これ!」とあちこちから声が上がりました。



そこで、かずくんは



「じゃあ、5ふんでいいよ。それから、もうつかれた、はしれない!というひとは、はずれていい。ただし、はずれたら、もうもどれない。5ふんかん、さいごまではしれたひとは、みんな、ゆうしょう」



というルールを考えました。それならなんとかなりそうです。



考え直した方法で走ってみたところ、大半の子が5分、走りきることができました。

途中でやめた子も、自分で選んでいるので、納得した顔です。

トラックを回るたびに、見ている大人から応援されるのも、うれしそうです。



「これならいいよ」ということになり、「5分間マラソン」として、見事その年の運動会の種目に決まりました。





大人の既成概念を、いつも壊してくれる、頭のやわらかな子どもたちに拍手!



走る子どもの写真