コドモコトノハ「まほうがほしい」(あさみ 5歳)
雨の日の雑談はまだまだつづきます。「いま、欲しいものってあるの?」という問いに、子どもたちが次々と答えていきます。
きょういち
「かめんライダーのベルトがほしい」あさみ
「まほう」青山
「えっ?」あさみ
「(うっとりとして)まほうがほしいなぁ。まほう、つかえるようになりたい」青山
「どんな魔法?」あさみ
「たとえばさぁ、めのまえにローラーシューズよ、でろ!といえば、ほんとにでる。おっきなケーキとか、おっきなおしろも」ひーちゃん
「ひーちゃんも、まほうほしい!」きょういち
「でも、まほうはきえるよ」あさみ
「きえないよ」きょういち
「きえる、ぜったい」あさみ
「きえない、ぜったい。きえないようにまほうかければいいんだもん」しゅんじ
「でも、まほうとけるよ」あさみ
「とけないよっ!」ゆうた
「うん、そうだよね、1じかんか、2じかんか、3じかんくらいは、もつよね」あさみ
「ずっと、もつ!ずっと!とけないように、まほうかければいいんだから」青山
「魔法が使えるとしたら、どんな魔法つかいたいの?」あさみ
「(うっとりして)あたしはやっぱり、なんでもだせるまほうかなぁ」のりこ
「ママといっしょにほうきにのって、とんでみたいな。きもちいいだろうなぁ」こま
「いちびょうで、かたづけができるまほう。ぱっとかけたら、さっと」そうた
「とうめいマント。それをかぶると、すがたがけせるの。だれからもみえないの」風呂敷を一枚出してきて、そうた君に「とうめいマント」をやってみせてもらいました。そうた君が風呂敷をかぶると誰からも見えません。
「おーい、そうたー、どこにいったのー。」
前を通り過ぎると、そうた君がぱっと姿を現します。
「なぁんだ、そこにいたのか。」
また、そうた君が透明マントをかぶります。
「あれ?また消えたぞ、そうたー!」
外では雨が降りつづいています。おしゃべりもまだまだ続きます。