保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

コドモコトノハ「まほうがほしい」(あさみ 5歳)

青山誠
掲載日:2013/06/20
コドモコトノハ「まほうがほしい」(あさみ 5歳)

雨の日の雑談はまだまだつづきます。「いま、欲しいものってあるの?」という問いに、子どもたちが次々と答えていきます。

きょういち

「かめんライダーのベルトがほしい」

あさみ

「まほう」

青山

「えっ?」

あさみ

「(うっとりとして)まほうがほしいなぁ。まほう、つかえるようになりたい」

青山

「どんな魔法?」

あさみ

「たとえばさぁ、めのまえにローラーシューズよ、でろ!といえば、ほんとにでる。おっきなケーキとか、おっきなおしろも」

ひーちゃん

「ひーちゃんも、まほうほしい!」

きょういち

「でも、まほうはきえるよ」

あさみ

「きえないよ」

きょういち

「きえる、ぜったい」

あさみ

「きえない、ぜったい。きえないようにまほうかければいいんだもん」

しゅんじ

「でも、まほうとけるよ」

あさみ

「とけないよっ!」

ゆうた

「うん、そうだよね、1じかんか、2じかんか、3じかんくらいは、もつよね」

あさみ

「ずっと、もつ!ずっと!とけないように、まほうかければいいんだから」

青山

「魔法が使えるとしたら、どんな魔法つかいたいの?」

あさみ

「(うっとりして)あたしはやっぱり、なんでもだせるまほうかなぁ」

のりこ

「ママといっしょにほうきにのって、とんでみたいな。きもちいいだろうなぁ」

こま

「いちびょうで、かたづけができるまほう。ぱっとかけたら、さっと」

そうた

「とうめいマント。それをかぶると、すがたがけせるの。だれからもみえないの」

 風呂敷を一枚出してきて、そうた君に「とうめいマント」をやってみせてもらいました。そうた君が風呂敷をかぶると誰からも見えません。

「おーい、そうたー、どこにいったのー。」

前を通り過ぎると、そうた君がぱっと姿を現します。

「なぁんだ、そこにいたのか。」

また、そうた君が透明マントをかぶります。

「あれ?また消えたぞ、そうたー!」

 外では雨が降りつづいています。おしゃべりもまだまだ続きます。