保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

「人と違うって素晴らしい」チームラボキッズが創り出す、新しい世界〈前編〉

ほいくる編集部
掲載日:2015/06/25

子どもにとっての創造とは?〜「お絵かき水族館」より〜

雨宮みなみ

元保育士の視点からも考えてみたんですが、『未来の遊園地』って聞いたことはあるけれど、そもそもデジタルで、遊園地で、みんなで創るって、なんだ?と、すぐに飲みこめないというかピンとこないところもあるなぁと思っていたんです。

松本明耐

なるほど、なるほど。

雨宮みなみ

たとえば、保育園だったらみんなでお絵かきをして、壁に貼ろう!ということはあります。でも、『未来の遊園地』ではみんなの絵をスキャンして、更に大きなスクリーンの水族館で動いたりして…


保育園でのお絵かきと、『未来の遊園地』のお絵かきは全く別物だと感じてしまったんですが、やっていることは同じ「絵を描(えが)く」ということですよね。

松本明耐

『未来の遊園地』のアトラクション『お絵かき水族館』※って、絵を描いたり、色を塗るときにアウトラインからはみ出た方が、目立つんです。


コバンザメみたいな魚を作ったり、手を描いたりとか、真っ黒な悪そうなヤツ描いたりとか…、決められた線に沿って上手く描いた魚よりも、すっごく目立つんですよ。



※「紙」に自由に描いた魚の絵が、みんなが描いた魚と共に目の前の巨大な水族館で泳ぎ出す。自分たちの描いた魚に触ることもでき、エサ袋に触ることによって、魚にエサをあげることもできる。

雨宮みなみ

(映像を見ながら)わ〜!本当だ。すごいすごい!

松本明耐

人の絵を見たり、自分の絵がどう見られて、どういう影響を与えているのかを体験できることって、発見だし、創造だし、ただ絵を描くプラスαがあると思うんです。