3歳が撮った写真で展示会を開催?!ユニット「工作の日」が教えてくれる、暮らしを楽しむヒント〈前編〉
ついつい大人の都合に引き寄せてしまうことが多い日常の中で、子どもの都合にも合わせてみるというか、尊重するというか。実はそれが、遠回りのようでいちばんお互いすんなりいく方法だったりすることってあるのかもしれないですね。
お二人が、子育ての中で大切にしていることって何かありますか?
ぐずる子どもを怒るより、どうやったら楽しんでやりたくなるかを考える。
家の中ぐらいは、お互い楽しく過ごしたい。
「大人の都合」にあわせてもらいたいときは、子ども自身も「やりたい!」と思えるように工夫したいなぁと思っています。
なるべく子どもを一人の人間として尊重するように心掛けています。
それから、良くない出来事が起きた時は、なるべく良いところを探して強調するようにしています。
なるほど。私はまだ子どもが生まれて3か月なので、色々とやりとりが増えていくのはこれからだと思うんですけど、今頭で描いている子どもとの関わり方が実際にできるかなぁと思うと、未知ですね。
私は子育てについて、子ども可愛くて楽しそう~くらいにしか考えてなかったんです。
実際は眠れないし体調は悪くなるし辛かった…。おっぱいが終わって3歳を過ぎてからは楽になりましたね。
私は真逆で、妊娠中から本やウェブで色々調べて子育てはすごく大変なことだと思い込んでいました。
でも実際始まってみたら思っていたより大変じゃなくて安心しました。
それぞれに、色んなスタートがあって親になって、そこからまたさらに色んなことがあって、今の子どもとの生活があるんですね。
さて、ここからはいよいよ、お二人が子育てと共に楽しんでいる「工作」の世界やそのおもしろさについてのお話へ…!(後編へ)
*吉田麻理子:育児とくらしの工作家。長男の誕生を機に2012年から工作生活を始める。日々の生活をべんりに・たのしく・おもしろくするものを、身近な素材で週に1つ作っている。特に写真や粘土、布を使った工作が得意。小さな子どもを持つママ向けのワークショップも行う。フルタイムの会社員でもある。
*佐藤蕗:おもちゃ作家/イラストレーター/デザイナー。多摩美術大学卒業後、建築設計関係の仕事をしていたが、第一子の誕生を機に育児を重点に置きながらフリーランスで活動中。2014年から吉田麻理子とユニット「工作の日」を組み活動の幅を広げている。これまでのおもちゃ作りをまとめた「親子で笑顔になれる“魔法の手作りおもちゃ”レシピ」を2014年宝島社より発売。
*雨宮みなみ:こども法人キッズカラー代表。中中学生時の職業体験で保育の楽しさに魅了され、保育士になる事だけを目指し20歳で保育園に就職。保育の現場で感じた保育士の不安や負担を楽しさに繋げたい、という想いから2010年に会社を設立。2014年に第一子を出産。麻理子さんに教えてもらった手作り絵本を1歳の誕生日までに作ろうと計画中。
(文/撮影/編集:中川真弓)