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はじめの100か月の育ちビジョン〜『エデュカーレ』2024年11月号より〜#07

エデュカーレ
掲載日:2026/05/28
はじめの100か月の育ちビジョン〜『エデュカーレ』2024年11月号より〜#07
エデュカーレの汐見稔幸編集長の連載、「保育のスピリット」。
今年度より、その一部をHoiClueにてご紹介しています。

今回お届けするのは、『エデュカーレ』2024年11月号より「はじめの100か月の育ちビジョン」です。

『エデュカーレ』
東京大学名誉教授の汐見稔幸先生が責任編集を務める、保育者と親のための学び&交流誌。
「保育のことをもっと勉強したい!」「悩みについてみんなの意見を聞きたい!」「自分の思いを発信したい!」そんな人たちのための雑誌です。
https://ikuji-hoiku.net/educare/index.html

『エデュカーレ』2024年11月号「Shiomi's  eyes「保育のスピリット」 第22回よ

 

はじめの100か月の育ちビジョン

「はじめの100か月の育ちビジョン」ってご存じですか?

正式には「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン」というのだけれど、略して「はじめの100か月の育ちビジョン」と呼んでいます。

2023年12月に閣議決定された文書ですが、政府が初めて、子どもの育ちは最初の100か月、だいたい7歳くらいまでがとても大事だ、この段階の子どもの育ちをみんなで支えていかねば、という趣旨で文書を作って発表したものなのです。

また国民のご機嫌取りのための文書か、これに基づいて何か子どものために新しいことを始めてくれるのか、と思う人もいると思いますが、国が、人間の育ちの中で、最初の7年くらいがとても大事だ!と自らが言うようになったことは画期的なことだと思います。児童の権利賞言という大事な文書がだいぶ前に出されてきましたが、このときは政府が先導して、ということではありませんでした。子どもの権利条約もそうでした。政府はなかなか批准しなかったのです。

しかし今回は政府が自ら出したのです。

しかもその中には、保育を仕事としている私たちにも参考になることがいくつも書かれています。

たとえば、この中に「こども基本法の理念にのっとり整理した5つのビジョン」があるのですが、その一番目は「こどもの権利と尊厳を守る」で、中に「乳幼児は生まれながらにして権利の主体」と書かれています。二番目が「安心と挑戦の循環を通してこどものウェルビーイングを高める」ですが、ここではアタッチメントを「安心と挑戦の循環」と理したことが注目されます。こどもには挑戦を、そのためには深い安心感を、という大切なダイナミズムが書かれたのです。

そしてウェルビーイングは「身体的、精神的」に幸福であるだけでなく「社会的」にも幸福でなければならないと、WHOの健康の定義を採用しています。こどもの育ちを支える環境や社会が整えられて初めて幸福といえるのだ、というわけです。

一度園で読み合ってみませんか。


文:『エデュカーレ』編集長、白梅学園大学名誉学長 汐見稔幸

もっと知りたい方へ

今回ご紹介した記事は、 『エデュカーレ』2024年11月号に掲載されています。



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エデュカーレ『保育のスピリット』

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エデュカーレの汐見稔幸編集長の連載、「保育のスピリット」。2025年度より、その一部をHoiClueにてご紹介しています。

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