保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

かくれているものが浮かびあがる瞬間(神奈川横浜市ーりんごの木子どもクラブ)

りんごの木子どもクラブ
掲載日:2025/11/20
かくれているものが浮かびあがる瞬間(神奈川横浜市ーりんごの木子どもクラブ)

ー 子どもたちとの日々の暮らしのなかにある“モノ” や “場(空間)”に焦点をあてて、そのひと場面をめぐっていく企画より。

かくれているものが浮かびあがる瞬間

今回の造形は『ろうそくの秘密の絵』。
油性マジックで紙一面に色を塗ったら準備OK!ろうそくで秘密の絵を描きます。

ろうそくの線は描いてる自分も分からなくなっちゃうくらい透明です。
お次は真っ黒な絵の具で塗っていきます。
すると、出てくる出てくる、秘密の絵!

「わあ!」と歓声をあげる子もいれば、「・・あれ?」と訝しげな顔の子もいます。だって、秘密の絵は出てくるのに、マジックの絵は真っ黒になって消えちゃうんです。両方が合わさると思っていた子どもたちは呆然とした後、苦笑い。

でも、何枚も作るうちにコツを掴んでいきます。理屈だけじゃない手探りな探求。面白いアイデアが生まれます。

秘密の手紙、夜のお家、蜘蛛の巣に浮かぶ蝶々。子どもたちは黒く塗りながら、場面の変化と共にある『ものがたり』をたくさん聴かせてくれました。それはろうそくの秘密の絵みたいです。作品に隠れた透明なストーリー。たくさん見て聴けて、幸せな時間でした。

(かなや)

テーマ:子どもたちのイメージから広がる遊び

その他の環境や一場面