デカルコマニー〜美育文化ポケット『おすすめぞうけい』より〜#04

今回紹介するのは、「うつる」ということによってより意識的になる絵の具遊び、「デカルコマニー」です。
描いて閉じて、開いてうつって…また描いて…
デカルコマニーはただステキな模様を作るための絵の具の技法ではありません。
「画面を意識して」絵の具遊びをする、重要な活動です。
(※おすすめぞうけいは、2025年4月時点で100以上あります)
おすすめの活動年齢(めやす)
画面を意識して絵の具遊びをするようになってきた時期におすすめの活動。
4歳児(年中クラス)の夏〜秋にオススメです。
用意するもの
- 画用紙(B3)
…半分に折っておく。 - 絵の具セット
- ぞうきん
半分に折り目がついている画用紙の片側に絵を描いてパタンと閉じます。そして開いてみると「うつったー!」そして「次はどこに描こうかな?」とまた改めて画面を見ます。
途中で片側だけでなく好きに描き始めたりもしますが、それでもOK!技法遊びを通して画面と向き合い、自分と対話し、のびのびと絵の具で遊ぶ活動です。
いろいろな作品(4歳児の例)
デカルコマニーによって、いつもは流動的な絵の具が、いったん画面に固定され、目の前にパッと形として現れます。少し自己意識が芽生えてきた4歳ごろのこども達にとって、技法遊びを取り入れることにより「次はこうしてみよう」と次々にアイデアが生まれ、遊びが展開するきっかけになります。
もっと知りたい方へ
今回の活動は、造形・美術教育雑誌 『美育文化ポケット』9号よりご紹介しました。
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