“はじめまして”のそばに置きたい0~2歳時期の子におすすめの絵本

そんな新年度を過ごす子どもたちと保育者さんたちに思いを寄せながらほいくるも絵本を選んでみました。
ことばの響きが心地よい絵本
子どもたちが絵本を楽しむ姿を見ていると、実は大人より子どもたちが敏感に日本語のオノマトペ魅力を感じとっているのかもしれないと思うほど。一人ひとり気に入る響きや音があって、楽しみながら言葉に触れることができる絵本の探し方をしてみても良いかもしれません。
『もこもこ』
『もこもこ』
作:谷川 俊太郎
絵:元永 定正
出版社:文研出版
<出版社の内容紹介>
「もこもこもこ、にょきにょき」
みるまにふくれあがった大きなものは、突然パチンとはじけて…。谷川俊太郎さんと元永定正さんがおりなす、不思議でおかしな世界が広がります。子どもならではの感性が刺激される、定番の赤ちゃん絵本。たくさんの子どもたちに読み聞かせられる大型絵本や、いつでも一緒にいられるミニブックもぜひ。
『ぽんぽんポコポコ』
『ぽんぽんポコポコ』
作/絵:長谷川 義史
出版社:金の星社
<出版社の内容紹介>
赤ちゃん絵本 新シリーズ「はじめての絵本たいむ」!
キーワードは、シンプル、ふれあい、共感です。
いろんな動物が次々とおなかをポコポコたたいていくユーモラスな絵本。お父さんも赤ちゃんのおなかをポコポコ。さいごにお母さんが赤ちゃんのおなかをそっと「ないない」。楽しいリズムで、赤ちゃんと一緒に遊べます。はじめての絵本たいむ第一弾。「あかちゃんのおと」と同時刊行!
見るだけで、味や匂いが広がりそうな絵本
暮らしの中で出会ってきた食べ物に、絵本という別の形で会って「甘い味」「芳ばしい香り」など、匂いや味のイメージが頭の中を巡り、なんとも言えない美味しい楽しい時間に。0歳児クラスの子どもたちも、指を差したり表情から伝えてくれることを通して、子どもも大人も一緒に共感しながら楽しめそうです。
『くだもの』
『くだもの』
作:平山 和子
出版社:福音館書店
<出版社の内容紹介>
手を伸ばしたくなる、おいしい果物の絵本。
ページを開くと、丸くて大きな緑のすいか。ページをめくると、三日月形に切られた真っ赤なすいかが、お皿にのって現れます。「さあ どうぞ」。その先も、ページをめくるたび、もも、ぶどう、なし、りんごと、子どもたちに身近な果物が、まず丸ごとの形で示され、次に食べやすい形で「さあ どうぞ」と差し出されます。果物のみずみずしさを丁寧に描き出した絵に、子どもも大人も夢中になること間違いなしの食べもの絵本です。
『くんくん、いいにおい』
『くんくん、いいにおい』
絵:たしろ ちさと
出版社:グランまま社
<出版社の内容紹介>
おいしい匂い、楽しい匂い、懐かしい匂いから臭い匂い…。
身の回りの匂いを、親子で会話しながら思い起こす、楽しくて、どこか懐かしい絵本です。
幼時が初めて出会う嗅覚の絵本です。
体を動かしたくなる絵本
読み進めていくうちに、気がついたら体が動いてしまう!そんな絵本を一緒に過ごす子どもたちの好みに合わせて選んでみるのも、また楽しい絵本の時間になりそうです。
『できるかな?あたまからつまさきまで』
『できるかな?あたまからつまさきまで』
作:エリック・カール
訳:工藤 直子
出版社:偕成社
<出版社の内容紹介>
ペンギン、きりん、さる、わに。絵本の中の動物たちの動きに合わせて、一緒に体を動かしてみよう! 楽しいまねっこ遊びの絵本。
『ぺんぎんたいそう』
『ぺんぎんたいそう』
作:齋藤 槙
出版社:福音館書店
<出版社の内容紹介>
「ぺんぎんたいそう はじめるよ。いきをすって~、はいて~。くびをのばして~、ちぢめて~。おなかと あたまを ぴったんこ」。水族館や動物園でおなじみのペンギン。そのユニークで愛らしい体操を見ながら、思わずいっしょに身体が動いてしまう絵本です。絵本を読んだあとは、ぜひ、お子さんといっしょに体操して楽しんでみてください。
子どもの“たのしい”が詰まった絵本
簡単な繰り返しのストーリーや、普段の生活の中で感じるちょっとしたワクワクが絵や短い文章にぎゅっと詰まっている絵本は、何度も何度も繰り返し読みたくなります。お昼寝の時間のお供にも良いかもしれません。
『どろんこももんちゃん』
『どろんこ ももんちゃん』
さく・え:とよた かずひこ
出版社:童心社
<出版社の内容紹介>
あめあがり、「ももんちゃん あそぼう」ときんぎょさん、おばけさん、さぼてんさんがやってきて、どろんこあそびをはじめました。どろんここねこね。どろんこじどうしゃできあがり~。それからみんなでしゅっぱーつ!
『わにわにのおふろ』
『わにわにのおふろ』
文:小風 さち
絵:山口 マオ
出版社:福音館書店
<出版社の内容紹介>
ワニのわにわにはおふろが大好き。おふろ場にやってきて、蛇口をひねってお湯を入れ、お湯につかっておもちゃで遊びます。せっけんのあぶくをとばして遊んだあとは、シャワーをマイクに歌までうたうのです! おふろから出ると、ちゃーんとタオルで体をふきます、“ぐにっぐにっぐなっぐなっ”っとね。少し不気味さの漂う木版のわにわにの、存在感、迫力感。子どもたちを熱狂させたわにわにが、ハードカバーになって登場です!
一人でもじっくりたのしめる絵本
触って感触を確かめたり、仕掛けの変化を楽しんだり、文字にとらわれずじっくり楽しむことも子どもたちの絵本の楽しみ方の一つ。1人で読んでいる子の言葉に耳を傾けると、いつも読んでくれる大人の真似をしながら絵本を楽しんでいる子もいますよね。
『あおい よるの ゆめ』
『あおい よるの ゆめ』
作/絵:ガブリエーレ・クリーマ
訳:さとう ななこ
出版社:WORLDLIBRARY
<出版社の内容紹介>
ちいさなゆびで…
スライド式の仕掛けを指で動かして遊ぶボードブック「ちいさなゆびで」シリーズ。夜空に星を浮かべたり、チューリップの花を咲かせたり、空に虹を描いたり。やさしいことばと楽しいしかけ、はじめての絵本にもおすすめの一冊。
『さわってあそぼうふわふわあひる』
『さわってあそぼうふわふわあひる』
作:M.ヴァン・フリート
出版社:あかね書房
<出版社の内容紹介>
ふわふわ、もこもこ、ざらざら…この手ざわり何かな? いろんな手ざわりの動物がでてくるしかけ絵本。
いろいろな気持ちにさせてくれる絵本
駆け出したくなるようなワクワク感、心配で胸がざわざわする感覚、いたずら心、ほっとできる安心感、少し背伸びしたい気持ちなど、子どもの中にあるたくさんの思いを表現している絵本は、子どもたちが自分の心を重ね、ぐっと引き込まれそうです。
『あさえとちいさいいもうと』
『あさえとちいさいいもうと』
作:筒井 頼子
絵:林 明子
出版社:福音館書店
<出版社の内容紹介>
お留守番で妹を見守るあさえの成長のお話。
お母さんの留守に妹のあやちゃんと家の前で遊んでいたあさえは、あやちゃんを喜ばせようと夢中で道に絵を描いていました。ところが顔をあげると、いつのまにか、あやちゃんがいなくなっています。あさえは妹をさがして、どきどきしながら、いつもお母さんといく公園に向かって走りました。小さな子どもの心の動きを、文と絵が一体となって緊迫感をもって描きだします。
『うんちっち』
『うんちっち』
作:ステファニー・ブレイク
訳:ふしみ みさを
出版社:あすなろ書房
<出版社の内容紹介>
うさぎの子が言う言葉はただひとつ。いつでもどこでも、うんちっち。ところがある時・・・。子どもたちへの読み聞かせで大人気!フランスのロングセラー絵本。
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いろいろな絵本との出会いによって、“はじめまして”の時期でも、子どもも大人も笑顔になったり、ホッとできたり…。
子どもたちのお気に入りの絵本を保護者に聞いてみるのも、子どもたちと心の距離を縮める助けになりそうですね。
子どもたちとの新しい生活があたたかい時間になっていきますように。