子どもが育つ社会について考える〜みんなの保育の日に寄せて 2022年ほいくる企画 〜

“あたりまえ”だった日常は、この数年で想像を超えて変わりゆき、それに伴い子どもが育つ環境や、保育現場にも大きな変化がありました。
疑問に感じること、葛藤すること。
考え向き合うこと、捉え直すこと。
想いを寄せること、願うこと…。
もがいたり、立ち止まったりしながら、子どもたちの隣で過ごしている方も少なくないのではと思います。
4月19日は、みんなの保育の日。
保育者はもちろんのこと、様々な視点や立場から「保育」について共に考えよう、という日です。
今年HoiClue(ほいくる)編集部では、この機会にほいくるサポーターさんといっしょに、
「子どもにとってどんな社会になってほしい?」
「そのために、“保育者”という自分たちの役割を通してできること、大切にしていきたいことって、どんなことだろう…?」
という視点から、改めて保育につい考えてみました。
ほいくるサポーターさんから寄せられた声
これから、子どもにとってどんな社会になってほしい?
これからの世の中が、子どもたちにとって安心してのびのびと成長できるようになってほしいなと思います。
大人の都合で遊びに制限がかけられてしまったり、顔色を見ながら過ごす子が少しでも少なくなる事を願っています。
そのために、保育者として自分ができることは…?
特に保育の中では、子どもたちが怒ったり泣いたりする負の感情表現も受容していきたいと思っています。
大人から見れば、そんな事と些細に思う事も、子どもたちにとっては一大事です。
全力で向き合っている事を受け止められたら、もっと感情豊かで自由に過ごせるのではないかな、と感じています。
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これから、子どもにとってどんな社会になってほしい?
一人一人が何事にも諦めないで挑戦したり、考えて行動したりするような社会
そのために、保育者としてできることは…?
答えを出しすぎず、余白を作って自分達で考えて行動できるように働きかける。
子どもたちが失敗や挫折の経験を味わったときに、その後どうするかを一緒に考えるようにしていく。
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これから、子どもにとってどんな社会になってほしい?
子どもも大人も夢を持てる社会になって欲しいです。
誕生日会で大きくなったら何になりたいですか?と誕生児にインタビューすると、以前はヒーローの名前や職業を発表してくれる子どもが多かったのですが、ここ数年は「かんがえちゅうです。」と答える子が以上児クラスに増えてきました。
そのために、保育者としてできることは…?
絵本を沢山読んであげたいと思ってます。
お話の世界を楽しむ経験を沢山して欲しい。そして、マント、剣、ドレスなどをカラーポリや廃材で作り、なりきり遊びを存分にさせてあげたいと思ってます。イメージを膨らませて、絵本の世界やヒーローの世界を友だちや保育士、保護者と共有し楽しんで欲しい。そして自己肯定感を上げていって欲しいです。
夢中になれる物があるのは、素敵なことだと思います。
私もそういう気持ちをいつまで持ち続け、子どもと向き合っていきたいです。
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これから、子どもにとってどんな社会になってほしい?
その子の持つ特性、個性を大切に…と育った子どもたちだからこそ、今より更に柔軟な社会が必要とされ、否定されず個性が尊重され、どんな個性を持っていても、それぞれに合った場所でイキイキと過ごすことのできる世界になってほしい。
そのために、保育者として自分ができることは…?
ひとりひとりの特性や個性を大切に、自信を持って生きていけるよう、自己肯定感を少しでも高めていく。
そのための声かけや見守り、促しを日々考えている。
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これから、子どもにとってどんな社会になってほしい?
一人一人が誇りを持って生活して、支え合える社会。
たくさん笑って優しい気持ちでいられる社会になって欲しい!
そのために、保育者として自分ができることは…?
子どもの変化を見逃さないこと。決めつけてかからず、どうしてなんだろう?と常に目の前のこどもに心を寄せていくこと。を心掛けていきたいと今改めて思っています。
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それぞれに考える、子どもたちにとって望ましい社会。
みなさんは、子どもたちにとってどんな社会になってほしいですか?
そしてそのために自分ができること、大切にしたいことは…?
ほいくる編集部が考える、子どもたちにとって望ましい社会と役割。
私たちほいくる編集部(ほいくるスタッフ)も、この機会に改めて考えてみました。
原点に立ち返って、「そもそも、子どもたちがどんな状態でいられることが良いんだろう?」という問い直しをした時に思い浮かんだのは、一人ひとりの子どもたちがありのままに伸び伸びとしている姿で…
そう考えると、
「子どもたちそれぞれの育ちが、純粋に “保障される” 環境」が、私たちがなってほしいと願う社会なのだと思います。
今の社会を見つめてみると、どうしても大人の都合に偏りがちな状況や場面も多くありますが…
オンラインおしゃべり会やアンケートを通して子どもの今や保育の現状をみなさんと共有し合ったり、さまざまな園や人への取材などを通してたくさんの捉え方や考え、意見に触れたりしながら、時に立ち止まる機会、子どもを取り囲む環境を見つめ直す機会をつくることを、ほいくるの1つの役割として、大切にしていきたいと思っています。
そもそも、「みんなの保育の日」とは…?
みんなの保育の日とは?(4月19日)
でも一体、どんなことをする日なのでしょう…?
ということで、「みんなの保育の日」についてのあれこれと、改めてじっくり“保育”について向き合うきっかけになりそうな、読みもの記事をご紹介します。