『はじめのいっぽ』『ともだちになるために』『だれかがほしをみていた』スケッチブック絵本シリーズより〜ほいくる編集部のおすすめしたい絵本〜
新沢としひこさんのつむぐ詩にあべ弘士さんの描く情景が、歌の世界へと連れ出してくれるような絵本『にじ』。
以前、HoiClueでもご紹介しました。
同じように、子どもたちに向けた新沢さんの歌にあべさんが絵を添えた絵本が「スケッチブック絵本」シリーズ。
『にじ』のほかにも3冊あり、それぞれ、歌のように優しく、美しい絵本です。
今回は、この「スケッチブック絵本」シリーズの3冊の絵本についてもご紹介したいと思います。
絵本『はじめのいっぽ』
『はじめのいっぽ』
詩:新沢 としひこ/絵:あべ 弘士
出版社:アスク・ミュージック
サイズ・ページ数:14×23cm/32ページ
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のぼってくる太陽は、昨日とはどこかちがって見える。
流れる川のきらめきが、ひときわまぶしい朝。
あべ弘士さんによって描かれるのは、大自然を生きる動物たちの力強い「はじめのいっぽ」。
「ゆうきをもって おおきく いっぽあるきだせ」
「しんじることをわすれちゃいけない かならずあさはおとずれるから」
群れをなし、大きな水の流れに必死に立ち向かう魚たち。
温かで心地よかったたまごの中から、ゆっくりと外の世界へ顔をのぞかせるひな鳥。
その姿に私たちも、不安でいっぱいの「初めて」に、先が見えない「明日」に、一歩踏み出す力をもらいます。
絵本『ともだちになるために』
『ともだちになるために』
詩:新沢 としひこ/絵:あべ 弘士
出版社:アスク・ミュージック
サイズ・ページ数:14×23cm/32ページ
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「ともだちになるために ひとはであうんだよ」
そんなはじまりに、ふっと浮かんできます。
最近仲良くなった人、ずっと仲間でいる人、かつて時間をともにした人。
巡り合ってきた、たくさんの「ともだち」。
「どこのどんなひととも きっとわかりあえるさ」
「おなじようなやさしさを もとめあっているのさ」
絵本をめくりながら、 これまでのともだちとの日々を思い返してみると、 ひとえに楽しいことばかりではないことにも気づきます。
でも…。
シンプルに紡がれたことばからは、力強いメッセージが響いてきます。
これからもきっとたくさんの「ともだち」との出会いが、私たちを待っているのでしょう。
絵本『だれかがほしをみていた』
『だれかがほしをみていた』
詩:新沢 としひこ/絵:あべ 弘士
出版社:アスク・ミュージック
サイズ・ページ数:14×23cm/32ページ
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「アフリカの星を見て ゾウたちはそだった
くさはらにねころんで ながれぼしをみてた」
南極の星を見て育ったのは、ペンギンやアザラシ、クジラ。
シロクマ、ワニだって、どこかの土地の星空の下で暮らしてる。
地球上のあらゆる生き物たちを包む、夜空の星。
今日もどこかで星を見上げているだろう動物たちがページいっぱいダイナミックに、おおらかに、生き生きと描かれています。
「すぎてゆくときの ながれ ほしだけが しっている」
忙しなく生きる人間の私たちも、彼らのように、ひととき寝そべって夜空を見上げてみたら…。
星に見守られている心地よさと心強さに、優しく背中を押してもらえるような一冊です。
***
歌としても親しまれている『はじめのいっぽ』『ともだちになるために』『だれかがほしをみていた』。
巻末にはメロディ譜もついているので、絵本とともに演奏したり歌ったりしても楽しめそうです。
手のひらでスケッチブックをめくるように味わえる絵本は、2冊、3冊と組み合わせて揃えたり、お部屋に飾ったりしてもステキだなぁと思います。
手元において自分時間にゆったりとページをめくってみたり。
大切な人へのギフトや、卒園・卒業などの旅立ちへの節目に子どもたちへ贈りものにも。
新沢としひこさんとあべ弘士さんの描く世界を、手にとったみなさんが歌うように楽しんでいただけたらな…と思います。
絵本『にじ』〜ほいくる編集部のおすすめしたい一冊〜
思わず口ずさんでしまう歌「にじ」。
新沢としひこさんが紡いだこの詩世界が、 優しく美しい情景とともに描かれた絵本があります。
ぜひ歌といっしょに味わってほしい、絵本『にじ』をご紹介します。
「スケッチブック絵本」シリーズは、HoiClueオンラインストアで販売中です
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長い間のご愛顧、どうもありがとうございました。