\スタッフトーク/実録!フィンランドの森あそびを体験してきました!
私この度、3歳の娘と2人、フィンランドへショートステイプログラムに行ってきました!
ここのところ、これからの保育に求められることや、子どもとの関わり方について学ぶ機会が多かった私にとって、なんとも気になる企画を見つけてしまったのです。
「子どもの見えないチカラ=非認知能力とフィンランドの幼児教育」と題する、公立の保育園にお邪魔したり、教育委員会の方々と対談できる時間があったりと、現地の人たちと触れ合う機会がたくさん詰まったプログラム。
現地の保育園を見学させてもらい(娘は当たり前のようにフィンランド人の先生とお外であそんでいる…!)、先生とお話した内容など、紹介したいことばかりなのですが、その中でも、“森での遊びを大切にしている”という点について、今回は、書いてみようと思います。
森と子どもたちについて
湖のほとりで遊ぶ子どもたち。つい、危ないよ〜!なんて声をかけたくなりますが、深くもないし、まぁ落ちてもいっか、くらいおおらかな気持ちになるのが不思議…(笑)
フィンランドは国土の7割が森林で、日本と同じ、とっても森林の多い国。そして、自然を大切にする気持ちを持った人が95%くらいいて、ほとんどの方が森まで200mで行けるような場所に住んでいるとのこと!(森を案内してくれたガイドさんの話を参考にしています)
もちろん保育や教育の現場でも、森での遊びをとても大切にしていて、例えば今回お邪魔した保育園でも、週に1度はみんなで森へ行って遊ぶ時間があるそう。
また、ちょうど通りかかった小学校は学校の横に森があって、特に出入りを制限するような囲いなどもなく、休み時間は自由に森で遊んでいるんだとか。
森での遊びの一例を教えていただいたのですが、例えば「長い、短い」とか「大きい、小さい」、文字や数など、室内だけでなく、実際に森で木の枝やキノコやベリーなどを使って学んだりするそうです。
そして翌日、実際に子どもと森に行って、なるほど、こういうことか、と一瞬で納得しました。
いざ、森へ…!
「ベリーあったよ!さんこ!ままもたべたい?」
「こっちのほうがおおちい(おおきい)よ!」
「あかいちのこ(きのこ)ー!おおちいのとちいさいのとにさつ(ふたつ)。ままとあかちゃんなんだよ!」
自分で興味を持っていろんなことを発見し、教えてくれます。
言葉はわからなくても、フィンランド人のガイドさんがベリーをとって食べているのをじーっと見て、自分でも触って硬さを確認してから、とって食べてみます。
そしていくつか食べ比べたあと、大きいほうを探しています。
「まま、こっちのほうがおおちいからおいしいよ、たぶん。」なんてオトナみたいに言いながら、私のぶんも、収穫してくれます(笑)。
それからベリーを教えてくれたガイドさんに、「美味しい!」を伝えたいと思ったのか、子どもの方から積極的に「おいしいってえいごでなんていうの?」なんて、私たちに聞いてきます…!
今回は、同じ3歳のお友達も一緒に参加していたのですが、ふたりで、とりあいっこするわけでもなく「〇〇くんも!」「こっちにもあるよ!とろっか?」なんて会話しながら、仲良く探していて…
ああ、森って、すごいなぁ、と感じた瞬間でした。
大自然を前にすると、子どもの中の好奇心や探究心が、むくむくと湧いてくるのでしょうか…周りの大人が何かを一生懸命教えようとしなくても、気の向くままに、でも間違いなく、少しずつ何かを感じ取って吸収しているわが子の姿を目の当たりにし、ついじーんとしてしまいました。
そして森にいると、大人もとっても癒されます。少しひんやりする時期だったせいもあり、びっくりするほど空気が美味しくて、なんとなくリラックスした気持ちに。
ちなみに…今回私がお話を聞かせてもらったフィンランドの保育園では、積極的に「非認知能力を育てるためにこんな保育をしよう!」といって保育をしているというよりは、大自然の中で子ども同士が遊びを通して、自然と学んでいるように感じました。
もちろん日本だって負けないくらい森林の多い国。私自身も子どもと、もっともっと自然の中でのびのび遊べる時間を作りたいなあと、帰国してからも思う今日この頃です。
▼ 今回参加したプログラムはこちら
フィンランド親子ショートステイプログラム
https://flyingseeds.jp/