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【工作コラム】 それぞれが好む小さな空間に、自分だけの世界をつくる

吉田麻理子
掲載日:2019/03/14

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我が家には7歳の息子と4歳の娘がいます。
二人とも、サッカーやストライダー、ゲームなど、色々な遊びが好きなのですが、家の中にいるとき、良くやっているのは、工作やお絵描き。

私が工作を仕事にしていることなどはあまり関係なくて、本当に好きなんだと思います。

毎日、子どもたちは色々なものを描いたり作ったりしていて、その様子を見ているだけでも「こんなものを描くのか、作るのか〜!」ととても面白く、そんな彼らから自然に生まれる「あそび」の様子をご紹介できたらと思いました。


彼らの「絵」のテーマとして、よく取り上げられるのが「潜水艦」。
「ねぇ!潜水艦描こうよ!」という息子の一言から始まり、その後はお絵描き用に置いてあるA3のコピー用紙に、もくもくと二人でそれぞれの潜水艦を描いています。

先週、息子は転んだ拍子に腕を打ち、骨にヒビを入れてしまったのですが、手の先を動かして「描く」ことはできるようで、三角巾もさっさと外して描きまくっています。

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こちらが、息子の作品。

上から、レストラン、ブランコや跳び箱のあるスペース、お肉・野菜・「おすしやキャンディー」もある食品貯蔵庫。
テレビの部屋やトイレ・運動場・寝室など、海の底でも十分、楽しく生活ができる空間が描かれています。

色を塗るのはあまり好きでは無いようで、白黒の作品が多いです。

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一方、こちらは娘の作品。

お兄ちゃんの潜水艦のデザインや、「おすし!」等をちらっと覗きながら、描いている様子がうかがえます。
下の方に、お花が咲いているのは彼女のオリジナル。
海の中に、咲いているんだな…!

こうやって、彼らの「潜水艦」を見ていると、私自身も5〜6歳くらいの時、粘土を入れるプラスチックの箱の中に、油粘土で作った小さな家具や人を入れて、居住空間をつくる遊びが好きで、幼稚園の粘土の時間を楽しみにしていたことを思い出します。

息子に、「潜水艦を描くの、どうして好きなの?」と聞いてみると、「海が好きなの!いや、そうじゃなくて…潜水艦が、好きなの!」とのこと。
乗ってみたいわけでもなく、とにかく描くのが、好きだそうです。

それぞれが好む小さな空間に、自分だけの世界をつくることが、これくらいの年齢の人たちは、大好きなのかもしれません。