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パラバルーン~パラバルーンの特徴や、演技の作成方法など~

雨宮みなみ
更新日:2022/06/02 掲載日:2011/09/28
パラバルーン~パラバルーンの特徴や、演技の作成方法など~
子どもたちにも、見ている大人にも人気があるパラバルーン。
一見単純な動きにみえるけれど、実は奥が深いこの遊び…

基本的な知識や内容をご紹介します。

パラバルーンの特徴

パラバルーンは、鮮やかな色をしており、空気によって大きく膨らんだり、しぼんだり、ふわふわと浮いたりと動きます。

その様子は、子どもだけでなく大人も心が踊るようで、パラバルーンを持っている人だけでなく見ている人も楽しませてくれます。

引っ張る動きは、なかなかの力が必要であったり、空気を逃がさないように抑える事は、難しかったりとしますが、大きなパラバルーンの下をくぐったり、中に入ったり、ふわふわと空気の入ったバルーンの上に乗るといった遊びは、乳児からできる遊びで、幅広い年齢で遊べる遊具です。

運動会の競技の中によく見られるパラバルーンですが、発表のために練習をし始めるのではなく、パラバルーン遊びの中から保護者の方へ見せたいという思いを子ども達と共有し、発表へと切り替える事を大切にします。そうする事で、パラバルーンを見る保護者の方だけでなく、子どもたちも楽しむ事で、良い思い出の残る競技になると思います。ここでは、演技の作成の仕方と忘れがち基本の動作について紹介します。

バルーン演技の作成

1、曲を決める

テンポが120拍/分程度(子どもが行進できる程度)で、8呼間ずつに区切られている曲を選択する事がよい。

2、8呼間に分ける
曲の中に8呼間がいくつあるか数える。

3、種目を決める
呼間数に合わせて種目を決める。

例)
8×10の曲であれば、(8×2)+(8×3)+(8×1)+(8 ×3)+(8×1)と分ければ、5種目できる。
種目によって使用する笛の合図を決める。笛の吹き方のパターンを作ると、子どもたちが動きやすくなる。

例)
ピッ ・・・素早く動く時に使う。
ピピー・・・種目の完成時に使う。
ピー ・・・バルーンを上に上げるなどの大きな動作に使う。

・基本的に1つの種目が完成するのに16呼間が目安となり、種目が終わるまでに、32呼間、必要となる。しかし、種目の組み合わせによると、呼間がはぶける事もある。

・曲調に合わせて種目を決める。
例)サビの部分にダイナミックな種目を入れる。

・演技表を作成する。

・曲や子どものイメージしやすいものに種目の名前を変えると 覚えやすい。

4、全体の流れを見る
・似ている動きが続かないようにする。
・種目のつながりに無理がないかをチェックする。

基本の動作

持つ

手は順手で握り親指を下からかける事でしっかりと握る(イラスト)。

持ち方のイラスト



座る

座る時は、膝を立てお尻を地面に付けず、素早く動けるように座る。

上げる

しっかりと手を伸ばし上まで持ちあげ、空気をたくさん入れるようにする。
合図は、1で上げきり、2・3・4で上げた状態をキープする。

■下げる

空気をパラバルーンの中にたくさん入れる事で大きく膨らむ。
下げる時は、一歩前に出て、抑えるとより大きく膨らむ。
5で下ろしきり、空気が抜けないように抑える。


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パラバルーンの表現方法まとめ〜基本の動きから大技まで大集合!〜

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