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「安心できる環境は“待つ”ことでうまれる」ー大徳寺保育園(京都府 京都市)

ほいくる編集部
掲載日:2016/02/07

この60年の中で、変わったなぁと思うこと、反対に変わらないと感じることは何ですか?

子どもたちに関しては、乳児期においてはそこまで大きく変わったという印象はない気がします。
あまり泣かなくなったかなぁという印象もありますが、それは、この保育園での保育士の関わりが、年月を重ねる中でより安定したものになっていったからかもしれません。
気になる子が増えたという話もありますが、そう言われてみればそんな気もしますけど、昔もいたなぁとも思うんですよね。
子どもの姿に多少変化はありますが、子どもたちの本質を見極めて保育することが大切だと感じています。

保護者の方に関しては、以前よりクールな印象はありますね。
今は身近に兄弟や親戚がいなかったり、手本が近くにない環境なので、そういった面では子育ての支援は保育の大きな仕事になってきているなと感じています。
園庭の写真


保育全体でいうと、時代によって、いろいろと変化はしてきました。

昔は子どもたち30人に対して、先生が一人。横割りの保育。
そしてそれと平行して、30年前くらいには自由保育を取り入れていました。
裸足でどろんこになって自由に遊んで。挨拶も「おす!」でいいのよ、なんていうような(笑)
カリキュラムもありませんでした。

でもね、そうすると、自由保育の中での先生の力量が大事になってくるんです。
子どもたちの様子に合わせながら環境を用意していくのは、なかなか難しい。

そして、自由な中でも、いけないことや危険なことなどは伝えなければいけないのですが、子どもたちは自由な環境の中で聞く力が育ちにくいところもあり、伝えるためには、かなり強い大人の指示が必要になってしまうんですね。

そこで色々と反省も踏まえつつ、兄弟が少なく「お手本」が身近にいない環境で育つ子どもたちに合わせて、20年前に縦割りの保育を取り入れるようになりました。

手探りで縦割保育をしている中で、先生が、指導方法を子どもたちの中から学んでいくんですよね。
どういう風に話したら子どもにどう伝わるのか?というのを、先生自身が感じて学んで、保育力が磨かれていっているような気がします。
園内のプレートの写真


仏教の保育について

仏教のカリキュラムありきの保育というよりは、知識ではなく「心」の部分と保育の部分を共に大切にしているイメージでいます。
特に、禅宗の方の考え方が強いので、仏さんは拝むものではなくて、自分の中にいて、大切にするという考え方なんですね。

モットーやねらいをバン!と打ち出すのではなくて、日常の中から学んだりしていくようなことを大切にしています。
園内の写真