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『DoからBeへ』〜みんなが心地よい保育って?〜

野村直子
先日こんな場面がありました。

クラスで一番身体が大きい3歳のAくんと、3歳になったばかりの身体は小さいけど口は達者なTくんがけんかをしました。

Aくんは自分が使っていたおもちゃをTくんが使ってしまったことで怒って、おもちゃを取るために頭をぽかっと叩いたのです。
Tくんはみんなが驚くほど大きな声で泣きました。

いつも子どものけんかをどこまで見守るか迷います。

その時も迷いつつ様子を見ていると、Aくんはおもちゃを手にしながらも、泣いているTくんが気になって遊べない様子です。
けんかがエスカレートする様子もなかったので、そのまま見守っていました。

すると、Aくんが急におもちゃをTくんに突き出して

「ごめんね。・・・つかっていいよ。」

と言いました。
言わせたわけではありません。
自然と、自分で言えたのです。

Aくんはいつもカッとなると押したり、叩いたり・・と手が出てしまう事が多い子です。根気よく「叩かない」「痛いよ」ということを伝えること、そしてAくんの怒りを受け取ることをしてきました。
私はAくんをどこまで信じて待っていたらいいのか、いつも迷っていました。
でも、このけんかの一件で、「大丈夫だ。Aくんもきちんと心が育っているんだ」ということを確信しました。

時にはやられた方の子の代弁をする必要があるかもしれません。
時にはやった側の言い訳を代弁する必要もあるかもしれません。

でもきっと、子どもたちを信じてあげていて良いのだと思います。
子どもたちに任せて、ぶつかり合う、泣いたり怒ったりということを体験させてあげることも必要なのでしょう。
自分がやられて初めてやられた人の痛みがわかります。
自分がやって初めてやった人の痛みがわかります。

保育の中で様々な場面に立ち会いますよね。
その都度対応は違うと思います。
「この時はどうすればいいか?」「こうなったらどうすればいいのか?」
というマニュアルはありません。
対処の仕方は、保育者ひとりひとり違うと思います。
保育者がどういう人として子どもと向き合っているか(あり方)で自ずとその時の対処(行動)が変わってきます。

先ほどのけんかの例で、私は「子どもを信じている人」として関わっていました。だからギリギリまで口は出しません。
私は「口を出さない事をしていた」訳ではないのです。
迷いはあるけれど、どこかで大丈夫だという気持ちもあるのです。

あり方(Be)が決まっていると、行動(Do)がついてきます。
あり方が「人を包み込む様な人」だと、いつも受け入れてくれるような態度になっているでしょう。
あり方が「きちんとしている人」だと、その人はなんでもきちんとやっているでしょう。

行動の全てはあり方から来ているのです。

保育の世界にはマニュアル(やり方:Do)はありません。
だからこそ必要なのは、あり方(Be)です。

みなさんは、どんな先生でいたいですか?
どんな雰囲気で子どもの前にいたいですか?

これこそがあなたの個性を光らせる種となるのです。
                                        




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