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コドモコトノハ「ひーちゃんがほしいんだから、 はやいも、おそいも、ないのっ!」(ひろこ 5歳)


 朝から冷たい雨が降り続いていました。みんなで集まったときも、話題はやっぱり雨のことでした。雨が好きか嫌いか、好きなのはどうして?嫌いなのはなぜ?子どもたち同士で、おしゃべりがはじまりました。

きょういち
「あめって、やだな」
ゆうた
「なんで?おれはすき」
きょういち
「だって、じめんがさ、ぐちゃぐちゃになるからさ」
そうご
「ながぐつ、はいてくればいいじゃん」
きょういち
「おれ、ながぐつもってないよ」
ゆうた
「かってもらえばいいよ」
きょういち
「かってくれないよ」
のりこ
「そうだよ、おかあさんていうのはね、そんなにかんたんに、かってはくれないんだよ」

 どうやら、のりこちゃんにとってお母さんは、そんなにホイホイと物を買い与えてくれるような存在ではないようです。

青山
「ところでさ、みんな、いま欲しいものってあるの?」
ぼくが聞いてみました。

ひーちゃん
「ある!ローラーシューズと、ほんものの、おけしょうセット」
ひーちゃんが大きな声で言いました。

ゆうた
「おけしょうセット?はやいんじゃないの?ひーちゃん、まだようちえんだし、おけしょうは、はやいよ」
ひーちゃん
「ぜんぜん、はやくないよっ!なにいってるの。はやくないよ。ひーちゃんがほしいんだから、はやいも、おそいも、ないのっ!」

 ひーちゃんは口をとがらせて怒っています。小さいから、まだ子どもなんだからという理屈で、ひーちゃんをあきらめさせることはできません。今、欲しい。その気持ちに年齢なんて関係ない。ぷんぷん怒りながらまっすぐにそう主張できるひーちゃんを、何ともまぶしく感じました。

 雨の話からこんなふうに話題があちこちへ飛ぶことも、子どもたちと話しているとしょっちゅうあります。次はどこへ飛ぶのかな。その軽さに乗っかって、楽しんで耳を傾けています。

 (雨の日の子どもたちのお話は、次回に続く…)

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  • 専門家 青山 誠
  • 専門家 青山 誠(保育者)

横浜にある、「りんごの木」にて保育者として働く。主に4・5歳児歳クラスを担当。子どもたちからは「あおくん」と呼ばれている。

保育の傍ら、執筆にも携わる。保育エッセー「あかいボールをさがしています」で第46回「わたしの保育」(小学館)大賞を受賞。

著作に、絵本「あかいボールをさがしています」(文・青山、絵・くせさなえ/小学館)。保育実践集「こどもたちのミーティング~りんごの木の保育実践から」(柴田愛子と共著/りんごの木)

“子どもたちの声に耳を澄ませながら、日々保育を楽しんでいます。ふとした表情や、何気ない仕草、聞こえてきたつぶやき…子どもの心の声をそっとすくいとって、みなさんにお伝えできればと思っています。”

専門家とは?
工作家、看護師、管理栄養士など、専門的な分野でお仕事をしながら、ほいくるに専門的なコンテンツを連載している専門家さんの記事。
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