【アンケート結果】どうやって自分に合う園をさがしてる?〜教えて!気になるみんなの転職・就職事情2025〜
今、自分に合う園で保育をしている方は、どうやってその園を見つけたのでしょう…?
今回のアンケートテーマは、「みんなの転職・就職事情」。
自分に合う園を探すときに大切にしていること、もしくは課題に感じていることなど。
みなさんの率直なモヤモヤや経験談、他の保育者さんへ共有したいこと、アドバイスなど、寄せられた回答を幅広く紹介します。
【保育者さんアンケート】
どうやって自分に合う園をさがしてる?
実施期間:2025年9月27日〜2025年10月13日
回答数:61件
このアンケートの目次
1)今、転職について考えている?
2)転職について考えている人の理由
3)転職について考えていない人の理由
4)数ある園のなかから、“自分に合う園かどうか”を判断するにあたって特にポイントになるのは?
5)そのポイントを知るのに一番参考になるのは?
6)自分に合う園を探す際に、これまでに難しさを感じたことは?
7)自分に合う園を探すために、これまで自身が工夫したりアクションしたりして良かったこと・おすすめしたいことは?
8)転職をしても「保育(保育に関わる仕事)を続けたい」と思う理由
9)アンケート回答者の属性について
1)今、転職について考えている?

「考えている」「少し考えている」と回答した人が合わせて6割程。「全く考えていない」「あまり考えていない」と回答した人の割合を、少し上回る結果でした。
2)転職について考えている人の理由

転職を考えている理由として一番多かったのは、「今いる園の労働条件・労働環境に不満がある」で全体の約3割。次に、「今いる園の保育方針が自分の保育観と合わない」という回答が多い結果でした。
一方、「自分がやりたい保育の方向性が見えてきた」「いろいろな園で保育を経験してみたい」「療育・支援など少し分野を広げたい」「もっと自分に合う園を見つけたい」「こんな保育がしたい!(ここで働きたい!)という園に出会った」など、ポジティブな理由の回答数は合わせて3割を越え、必ずしもマイナスな理由だけが転職に繋がっているわけではないことが分かりました。
3)転職について考えていない人の理由

転職を考えていない理由として一番多かったのは、「今いる園が自分に合っているから」で全体の約4割弱。「特に転職するほどの理由がないから」が35%でした。
では、どうやったら「自分に合う園」に出会えるのでしょう・・・?
4)数ある園のなかから、“自分に合う園かどうか”を判断するにあたって特にポイントになるのは?

「給与や休憩・休暇などの条件」を抑え、「園の保育方針や保育観など」が32.8%、「園の雰囲気」が26.2%という結果に。実際の園の様子や、保育方針、日々の保育が自分に合っているかを園選びの大切な判断ポイントにしている人が多いようです。
5)そのポイントを知るのに一番参考になるのは?

「園見学」と回答した人が一番多く、37.7%。続いて、「園のホームページやブログ」、「知人の紹介」と続きました。
実際に足を運び自分の目で園や保育の様子を確かめる人が一番多いことが分かりました。
6)自分に合う園を探す際に、これまでに難しさを感じたことは?

「園内や職員の雰囲気が分かりづらい」と答えた人が半数近い44.3%という結果でした。
また、「その他」には「エージェントを通じて見学をさせてもらえると言っても、見られない時間帯のことも多い。」という回答がありました。
HoiClueで実施した5年前(2020年)のアンケートでも「園の人や雰囲気がわかりづらい」という回答をした人が一番多く33%、「保育理念や大切にしていることが、どんな風に日頃の保育につながっているのかわかりづらい」という回答が15%という結果でした。
5年経った今も、自分に合う園を探す際に感じている難しさは同じところにあるようです。
7)自分に合う園を探すために、これまで自身が工夫したりアクションしたりして良かったこと・おすすめしたいことは?
園をさがすにあたって
- 保育研究会などに参加して、色々な園を知る。
- 元同僚に連絡をとり、他園の状況を教えてもらった。
- ハローワーク、転職フェアなどに自ら足を運んで情報を手に入れた。
- 幼保専門の職安に行く。 自分の希望(通勤手段や、勤務時間)を受け入れてもらえるか、また、それが確実なのかを確認しました。
- 就職転職フェアに行き、気になる園のブースにたくさん行く。その後、できる限り実際に園を見学に行く。
気になる園のようすを知るにあたって
- 自分の気になる園について、知ってる人がいないか働いてる人がいないか聞いてまわった。
- 実習に行った友達に話を聞く。
- 最近では、Instagramを挙げている園も多いので、子どもの表情や投稿されている内容で、雰囲気や保育観を感じるようにしています。
- 園見学はした方が良い。
- 見学をして雰囲気を見る。
- 園見学以外の日や子どもの帰る時間に園の近くで子どもや保護者と保育士のかかわり方や雰囲気を見る。
- なるべく、見学をさせていただく際には午前中など主活動の様子を見せてもらうようにしている。
8)転職をしても「保育(保育に関わる仕事)を続けたい」と思う理由
- 子どもの笑顔
- 子どもの笑顔を見たら辞めれない。この子らのためにと思うといつまでも自己研鑽できる仕事だと思う。
- 子どもたちが、やっぱりかわいい。 成長に感動できる仕事は、他にない。
- この仕事は楽しいと思うから。
- 子どもたちとの生活は新しい学びをたくさんくれるから。
- 子どもたちからたくさんの驚きを学び、自分も一緒に楽しめるから。
- 書類や作り物など持ち帰りの仕事もあるところはキツイし改善したいと思っているが、日中の仕事中にこんなに笑うことがある仕事って他にどこかあるのかと思うと、違う職種が気になっても踏み出せない。
- 子どもの育ちで子どもからたくさん受け取るものが多い。保護者を支えたい。
- 子どもとその家庭の支援をしていくことによって、未来の日本が変わってくる、と思うので。
- 子どもに携わる仕事を続けたかったから。
- 保育が自分の天職だと思っているから。
- 子どもが大好きで、一緒に過ごすことが、よろこびだからです。
- 子どもと関わる仕事にやりがいを感じているから。 子どもの記憶に残らなくても人格形成に大事な乳幼児期に関われることに楽しさを感じるため。
- 何故なんだろう。どれだけ大変でも、この仕事はとてもやりがいのある素晴らしい仕事だと思っており、私にはこれしか無いと思っているから。
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“自分に合う園”の条件は、きっと経験年数やその時々の状況により変化していくもの。
今回寄せられたみなさんの声や経験談が、自分に合う園と出会うための方法や、本当にフィットするかどうかを知るための術(すべ)、そもそも自分が大事にしたいことってなんだっけ?と棚卸ししていくための手立てなどを、知ったり捉え直したりしていくためのそれぞれの一助になればと思っています。
9)アンケート回答者の属性について
年齢

保育の経験年数

お立場

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ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。
ほいくる編集部