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\みんなの実践例/【登園時の親子分離のとき、大切にしていることは?】〜こんな時、どうする?みんなの相談ひろば〜

雨宮みなみ
掲載日:2024/05/14
\みんなの実践例/【登園時の親子分離のとき、大切にしていることは?】〜こんな時、どうする?みんなの相談ひろば〜

正解がないからこそ、立ち止まったり考えたりすることが多い保育の場。
でも、正解がないからこそ、いろんな角度からの視点や考えに広く触れることで、柔軟に、より保育がたのしくなるのかも…?

誰もが聞き手、受け手になって、それぞれの思いや考えを持ち寄れる場にしていきたいな、という考えの元スタートした『みんなの相談ひろば』。
4回目の相談テーマ【登園時の親子分離のとき、大切にしていることは?】に寄せられた、みなさんの思いや考え、実践例をお届けします。

登園時の親子分離のとき、大切にしていることは?

登園時、泣いてなかなか分離ができない子。
その時々により状況も異なりますが、子どもの気持ち、保護者の気持ち、園の事情の狭間で、この対応で良いのかなぁと思うことも…。みなさんはどんなことを大切にしていますか?


登園時の親子分離のとき、大切にしていることと、その理由(みんなから寄せられた声)

迎える際に、大切にしていること

安心して楽しめる園でありたいから…
保護者の方にも園児にも、安心して園生活が送れるよう、笑顔で迎える。

保護者が安心して預けられるような雰囲気づくりを大切にしています。

親の前で泣いてしまう子どももいますので、親御さんも不安を抱えたままでは仕事に集中できないと思います。帰りも同じ職員が対応するとは限らないので、得られる情報や一言声を掛けたかどうかも親御さんとの信頼関係に関わると思うからです。

お母さんが心配しないように安心感を与えるような声がけと対応。
ママが心配しているとそれは子どもに伝わるので、まずはママを安心させるようにします。

ネガティブな言葉は使わない。
子どもが「おいて行かれる」と思わないように、保護者の方に後ろめたさを感じさせないように。

保護者や子どもの気持ちに寄り添うこと。

保護者の心配な気持ちに寄り添い、忙しい中頑張って連れてきたことへの労い、連れてきてさえくれたらあとは任せて大丈夫ということ、子どもの不安な気持ちに寄り添い抱きしめることで安心感を与えられるようにしている。

おうちで過ごすのが良かったことや、ママパパが良かった気持ちを汲み取り、言葉にして受け止める。お母さんも時間ない中での号泣の時は無理やりなところになってしまうこともあるけど、帰る時にその後の様子を伝えるようにしている。

まずは子どもの気持ちになる。私自身も保育園が嫌だったわけじゃないけど、年長の3月中旬まで嫌で泣きわめいてたから…。大号泣の中預けて来てるから、その後の仕事も集中できないと思って、疲れて帰ってきた保護者の方には楽しそうだったことや、切り替えられたきっかけを伝えて安心して帰ってもらうようにしたいと毎回思っているから。

無理には引き離さず、親子のやりとりを見守り、分離のタイミングを見計らう。

無理に引き離しても泣く時間が長引くことが多い。ある程度は子どもが納得した上で登園できたらいいなと思う。

無理矢理引き離すのではなく、そっと抱き留める。

子どもの離れたくない気持ちはわかるけれど、親御さんは仕事に行かなければいけないので。 


保護者を送り出す際に、大切にしていること

保護者の方に笑顔で「いってらっしゃい」と言う。

毎日頑張っている保護者の方に気持ち良く仕事に行ってほしいから。

 お子さんのことはお任せください、と自信を持って伝えるため、いってらっしゃい!と親御さんを送ることを忘れない。


保護者と別れた後、大切にしていること

家でやってる事が一番落ち着くのかなと思って…

落ち着くまでひたすら抱っこ。優しく声掛け。
お母さんが落ち着かせる時に使っているものやよく聴く音楽を教えて貰って使う。CDをかけたり口ずさんだりする。


朝の親子分離で、今よりもっとこうだったらいいなあ、こうしたいなあと思うことは?(みんなの声)

朝の時間はバタバタしてしまうので、もっとゆったりした気持ちで迎え入れたい。
(こども園)

  一人ひとりにもう少し手も目もかけてあげたい。
(企業内託児所)

 職員があと一人そこに入れば周りの子どものことに私が気を取られないで関われるのにって思うことはあります。
(認可保育所)

有り難いことに、今の職場は受け入れ時には、職員2人で受け入れられ、また乳幼児分かれて過ごせています。
親御さんにとっての二度手間かもしれませんが、その良さもあると感じています
(認可保育所)

受け入れは必ず担任が行いたいので、人員配置にもう少し余裕が欲しい。登園後の子どもを見る人員が少ないので、受け入れもままならない。
(幼稚園)

保護者や子どもとの信頼関係を築いて、どの保育士が迎えても安心してもらえるようにしたい。
(認可保育所)

ママにゆとりができるよう、初回の面談で信頼関係を築きたい。
(障がい児の発達支援)

安心して受け入れる体制を作りたい(担当制)。
(障がい児の発達支援)

お家の人が申し訳ないと思ったり言ったりしなくてすむといいなと思っています。
(こども園)

どんな些細な事でも気軽に話せる信頼関係を築きたい。
(認可保育所)


今回、寄せてくださったみなさんの声に触れていくなかで、迎え入れる時、保護者と別れる時、別れた後と、それぞれのタイミングで大切にされていることがあるのだなと感じました。

子どもを“預ける”というよりは“託す”という気持ちで園にお世話になっていた一親として、子どもが安心できるよう考えてくれていること、親の気持ちにも心を配りながら朝の時間に寄り添ってくれることはとても心強く、そしてそんな連携やコミュニケーションはきっと、暮らしのなかで自分の居場所や近くにいる大人が変わる子どもにとってもまた、とても大きなことなんだろう、と思います。

今回のアンケートを通して、もう少し掘り下げてみたいぞ・・・と思うことがたくさん出てきたので、また同様のテーマで考える機会を作りたいと思っています。

みんなの相談ひろばに参加してくださった方

勤務先


経験年数

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参加してくださった皆さん、ありがとうございました!
これからも引き続き、「こんな時、どうする?」をもとに毎回異なるテーマで、みんなの相談ひろばを実施していく予定です。

ぜひご参加いただけたらうれしいです。
次回もおたのしみに…!