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【書籍紹介】どうせならもっと上手に叱ってくれない?

ほいくる編集部
掲載日:2023/03/09
【書籍紹介】どうせならもっと上手に叱ってくれない?

ほいくる編集部が保育者のみなさんにご紹介したい一冊。
今回は『どうせならもっと上手に叱ってくれない?』をお届けします。

「おとなってさ、よくおこってるよね。」という一文から始まる、この書籍。
佐賀県でこども園の園長をしている吉村さんが、園の親御さんや保育者さんから寄せられる悩みや日々子どもたちと接しながら気づいたことをもとに書かれています。

子どもとの向き合い方を考えていくための一つの手がかりになりそうな書籍です。

この書籍について

どうせならもっと上手に叱ってくれない?
著:吉村直記(おへそグループ統括園長/公認心理師)
出版社:すばる舎


こんな人におすすめ

・子育て中で、子どもとの関わり方にモヤモヤを抱えている方

・子育て中の方に関わったり、サポートしたりする役割を担っている方(保育者さん)

・「子どもの気持ち」を知ることに、意識を向けていきたいなぁと思っている方


ほいくる編集部のおすすめポイント

子ども心や、子どもの発達についての解説

大人が戸惑ったり困ったりしてしまう子どもの姿や場面について、子どもの側からの“事情”が解説されています。
例えば、叱られるようなことをしてしまう時、「イヤだ!」「ほしい!」「やりたい!」と自己主張している時、ぐずったり怒ったりしている時…子どもは何をどんな風に感じているのか?子どもにとってはどんな状況なのか?
日々子どもと関わるうえで、大人の視野や向き合い方が広がるきっかけになりそうです。

大人の「そうそう」「あるある」に寄り添った内容

 子どもに理由があるように、大人にも理由がある…。でもどうしたら良いんだろう?
本書は、「ちょっとちょっと!なんでそんなことするの?」「靴を履かないとお外に行けないよ!」「ダメって言ったよね?」など、そうそう、あるある、よく言っちゃう…と容易に想像できるような場面や大人の気持ちにも寄り添った内容になっています。

理論的な説明がありながらも読みやすいのは、日頃の子どもとの関わりと重ねたり、自分の普段の言動の奥にある気持ちと向き合ったりしながら、「じゃぁどうしたら良いのだろう?」を考えていくためのさまざまな気付きや学びに出会えるからかもしれません。

 
出版社からの内容紹介

情報化社会の現在、世間に教育ノウハウの情報はたくさんあります。「科学的に正しい」こともたくさんわかっています。
でも、正しいとわかっていても、人間、そのとおりにはできません。心配事があったり、体調が悪かったりすれば、「よくない」とわかっていても、感情的になってしまいます。
本書は、公認心理師であり、子ども向けの「哲学対話」を日本で初めて保育に導入した、人気保育園を運営する著者が、「子どもたちの実際の声」をもとに、「こうしてくれたらもっと(親の言うことを)素直に聞けるのに」というコミュニケーションの方法を、学問的なバックグラウンドとともにお伝えしていきます。
実際子育てをしている・してきた人からすると「超刺さる!」項目の連続で、「読んでたら泣けてきた」というお母さんも続出。にくたらしくも愛らしい子どもへの愛情が、さらに深まる1冊です!

書籍名:どうせならもっと上手に叱ってくれない?
著:吉村直記
出版社:すばる舎
判型/頁:4-6・246ページ

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