【アンケート結果】みんなに聞いてみたい!「お昼寝」って、どうしてる? 〜幼児編〜
今回のアンケートのテーマは、「お昼寝」。
お昼寝時の工夫や大切さについて振り返りながら、子どもにとってのより良いお昼寝のありかたを、みなさんに聞いてみました!
「乳児編」に続き、「幼児編」の結果をお届けしていきます。
【アンケート】
みんなに聞いてみたい!「お昼寝」って、どうしてる? 〜幼児編〜
実施期間:2022年5月10日〜5月16日
回答数:262件
今年度の受け持ちクラスは?
これってみんなはどうしているんだろう…?
お昼寝について、気になっていること、お悩みや迷いってある?
全体の80%以上の方々が「ある」「どちらかというとある」と回答。
さらに幼児を担当しているみなさんのうち、約75%以上の方が「ある」「どちらかというとある」と答えました。
乳児期だけでなく、幼児期の保育の中でもお昼寝に何かしらの課題や迷いを感じている方が大半のようです。
特に気になっているのは、どんなこと?
一番多かったのは、「乳児編」と同じく、「なかなか寝ない子どもへの関わり」。
気になることが「ある」と答えた方の6割以上が、この項目を選択していました。
ただ乳児期と違うのは、身体の成長に伴って自然と午睡を必要としない子どもたちが出てくること。
全体の午睡時間の中で個々の子どもへの対応に難しさを感じたり、そもそもこの時期の一斉のお昼寝の必要性についてどう捉えるべきか立ち止まって考えたりしている方が多いようでした。
続いて多かった「そもそものお昼寝の必要性について」という結果からも、そんな様子が垣間見れました。
具体的に教えて!
なかなか寝ない子どもへの関わり
・お昼寝したくない子はしなくてもいいのか、お昼寝できるように促すべきなのか?
(幼稚園/4歳児(年中))
・ほとんどお昼寝しない子にとって、お昼寝の時間はつまらない時間にならないか…
でも、体を休めることも伝えたい…という葛藤。
(認可保育所/3歳児(年少))
・お昼寝したくない子はしなくても良い、とは思うけど、子ども同士ではそういう認識が持てないからどうしよう。
(認定こども園/3歳児(年少))
・うちの園は幼児から介助なしで寝るのですが、体力がついてきてなかなか寝付かずおしゃべりが目立ち、つい厳しく言ってしまう。
(認可保育所/4歳児(年中))
・寝ない子がトイレに何回も行ってしまうが、ほんとに出るのか遊びなのかの判断が難しい。
(認可保育所/4歳児(年中))
・睡眠が足りてる子は、布団に入り話さず、眠れず周囲や担任から叱られる毎日。
布団に入るリラックスを味わうことが出来ずカラダを丸めて耐えている姿を目にする。
(認可保育所/全体のフリー担任)
・どうしても休憩時間や事務時間に充てる事になるので、寝れない子は寝なくても良いと思っていても、バタバタしているのが目に入り寝るまで寝かせてます。
(認可保育所/異年齢(3〜5歳児))
なかなか起きない子どもへの関わり
・寝起きが悪いお子さんが多いです。午睡時間を調整したり等の工夫はしているのですが…
その後の生活の流れにも関わってくるのでどう関わっていけばいいか難しい時があります。
(認定こども園/3歳児(年少))
・なかなか起きない子に対して声かけをして起こしているが、時々機嫌が悪いようで泣きながら起きてしまうことがある。
みなさんはどうやって起こしていますか?
(小規模保育園/全体のフリー担任)
・なかなか起きられずに、機嫌が悪いまま引きずる。
(認可保育所/4歳児(年中))
そもそものお昼寝の必要性について
・3歳児の午睡いつまでするのか?悩んでます。
(認可外保育施設/3歳児(年少))
・勤めている園では4歳児はお昼寝してないけど、我が子の通っている園ではお昼寝している。
4歳児ってお昼寝あるのかなぁ??
(認定こども園/4歳児(年中))
・寝ない子が多くおり、寝かしたい(休ませたい)職員vs寝たくない子どもでお互いがストレスになっていると感じています。
(認可保育所/5歳児(年長))
・子どもたちは寝たくない、先生たちは必死で寝せようとする、親も賛否両論。
寝てくれないと夕方ぐずって困る…お昼寝すると夜寝なくて困る…何を優先にするのか?
(認可保育所/4歳児(年中))
お昼寝環境に関すること
・布団の管理について。
自園の敷布団に個人持ちのバスタオルを敷いてタオルケットで寝ているが、毎日布団を干す事も出来ないし、タオルケットを持ち帰っていた時もありますが、それは保護者にも毎日の洗濯で負担を掛ける事になるし、どうするのが良いのか難しい。
(認可保育所/5歳児(年長))
・給食と同じ部屋で午睡する園は、給食の時点から部屋を少し暗くした方がいいのか、トイレに行っていざ寝ます!って時に部屋を暗くするのか。
(認可保育所/年中、年長(4、5歳児))
・午睡から目が覚めた子どもが過ごす場所の環境。
ホールなどがないので、他児が午睡してる横で、暗い中で静かに過ごす、しかない。
(認可保育所/全体のフリー担任)
お昼寝前後の子どもへの関わり
・乳児クラスだと何かしら子守唄とか歌ったりしながらトントンしたりするのに、幼児になると歌わなくなる。
あるいは、素話とか語り聞かせをするけど、語り聞かせって、寝る時にかえって興奮させて、眠りにくくないのかな?
(認可保育所/全体のフリー担任)
お昼寝の際にしている「工夫」があれば、教えて!
スキンシップ、子守唄やオルゴールをかけたり、部屋を暗くしたりするなどの環境づくり…
子どもをよりよいお昼寝へと導く工夫の多くは、乳児期と共通していることが多かったです。
さらに、語りかけやお昼寝前に読み聞かせをするなど言葉を通したコミュケーションが加わっているのが、幼児期ならではといった印象でした。
・入眠の前に、耳で聞くお話を一つ読んでから、おやすみなさいのご挨拶で寝るようにしている。
(認可保育所/5歳児(年長))
・少人数保育で一人ひとりに関わりやすいので、寝かしつけ方にも工夫してる。
(認可保育所/全体のフリー担任)
・園での取り組みですが、放送でクラッシックの音楽をかけてます!
(認可保育所/年中、年長(4、5歳児))
・いつも決まった子守唄を歌ってる。
(認可保育所/全体のフリー担任)
・お昼寝の前に絵本を読むなどして気持ちが落ち着くようにしている。
(認定こども園/5歳児(年長))
・365話分のお話が入ってる本を一日1話読み聞かせます。
(認可保育所/4歳児(年中))
・自由遊び→ちょっとしたワーク→絵本→午睡と、少しずつ落ち着く活動を行い午睡に持っていっています。
(認可保育所/5歳児(年長))
・すぐ眠る子からトントンして、なかなか寝ない子はちょっぴり申し訳ないけど、後からトントンしている。
どうしても寝ない子はゴロンてしててね〜と言って、横になって体を休めればオッケーにしてる。
(認定こども園/4歳児(年中))
・眠くなる環境づくりやお昼寝という時間がわかるように、部屋を暗くする、廊下を閉めたり保育士の声のボリュームを押さえて静かにする。
(認可保育所/4歳児(年中))
・私も眠そうな雰囲気を出すと、寝つきが早い気がする。
(認定こども園/全体のフリー担任)
・オルゴールをかける、眠りにつきにくい子の布団を隅にする(音は近くで聴けるようにする)。
(認可保育所/3歳児(年少))
・ハグしたり頭撫でたり、スキンシップを多めに取ってる。
(認可保育所/3歳児(年少))
・気持ちよく寝れるようマッサージ並の極上なすりすり、とんとんで入眠させる。
(認可保育所/4歳児(年中))
・どうしても眠れない子にはマッサージをしてリラックスした時間を過ごしてもらっています。
(認定こども園/全体のフリー担任)
・必要以上にあえて寄り添わないようにしているが「見守っているからね」という雰囲気は伝えるようにしている。(認可保育所/異年齢(3〜5歳児))
そもそもお昼寝でこどものために大事にしている(したい)ことは?
・早朝から来ている子もいるので、ゆったり体を休められる環境にしてあげたい。
(認可保育所/全体のフリー担任)
・静の時間、として年長も30分ほどは横になる時間を設けている。
(認可保育所/全体のフリー担任)
・眠れない子も布団に横になるよう声掛けする。
(認定こども園/全体のフリー担任)
・子どもの疲れをリセットして、夜まで元気に過ごすこと!
(認定こども園/4歳児(年中))
・寝られない子や落ち着けない子にはどうして身体を落ち着かせるのが大切かを考えて、また他の子のことを考えるように昼寝の時間ではない時にもお話しする時間を設けている。
(海外のプリスクール/4歳児(年中))
・無理矢理寝かせるのではなく、子どもたちが安心でき体を休めることできるまで側にいる。
(認可外保育施設/全体のフリー担任)
・無理に寝なくてもいいと思っているが、眠りたい子の眠りをさまたげないこと。
(認可保育所/4歳児(年中))
・身体を休めるだけでなく、気持ちや感情などの切り替えになる時間と捉えています。
(認可保育所/3歳児(年少))
・寝かせることに必死にならない。
眠くない日だってあるはず。
(認可外保育施設/一時保育担任)
・5歳児はお昼寝をするか、しないか、自分で決められるようにする。
でも個々に合わせて対応する。
(幼稚園/5歳児(年長))
・お昼寝に限らず、子どもが安心して過ごすことができるような雰囲気づくり。
(認定こども園/主任)
回答者の属性について
勤務先
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アンケートにご協力いただいた皆さん、ありがとうございました!
お昼寝にまつわる「なかなか寝ない子どもへの関わり」という課題でも、乳児と幼児ではその中身が違いました。
体力がつき、お昼寝そのものの必要性が問われるようになる幼児期。
お昼寝のあり方については、現場や保育者さんによって、さまざまな考え方や方針があることがうかがえました。
一方で、眠る・眠らないに関わらず、長時間におよぶ園での一日の中で「体を休める」「ゆったりと過ごす」時間は不可欠であると捉えている保育者さんがほとんどでした。
子どもたちが健やかな毎日を送るための「お昼寝」であることを大前提に、現場の状況や1人ひとりの様子に合わせたそれぞれのお昼寝のあり方、関わり方が見つかったらいいなと思っています。
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最後までお読みいただきありがとうございます!
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。(今回のテーマも、みなさんの回答を元にもう少し踏み込んで考えていけたら…と思っています。)
この記事の連載
【アンケート結果】みんなに聞いてみたい!「お昼寝」って、どうしてる? 〜乳児編〜
逆になかなか起きない子への対応は…?
そもそも、寝かせないといけないんだっけ…?
今回のアンケート、テーマは「お昼寝」。
お昼寝時の工夫や大切さについて振り返りながら、子どもにとってのより良いお昼寝のありかたを、みなさんに聞いてみました!
乳児の担当者の方の回答をまとめた「乳児編」をお届けします。