【アンケート結果】これってみんなどうしてる…? 〜保育にまつわるあれこれアンケート Vol.2〜
不定期アンケート「これって、みんなどうしてる?」は、元保育士でもあるほいくる代表・アメミヤの、こんな疑問がきっかけとなった企画です。
保育士として子どもに関わっていた頃、
「これって当たり前のことなのかな…?」
「みんなは どうしてるんだろう…?」
と感じる、自然と受け継がれてきた決まりのようなものがありました。
みなさんの園にはありますか?
当たり前になっている?
だけどちょっと気になる“保育現場のあれこれ”について、みなさんに質問!
・みんなのクラスでは、昼食で子どもが苦手なものが出た時…どうする?
・子どもが玩具で作った作品や遊び途中の状態…残す?残さない?
寄せられた回答やご意見を、ご紹介していきます!
【アンケート】これってみんなどうしてる…?〜保育にまつわるあれこれアンケート Vol.2〜
実施期間:2022年1月11日〜2022年1月17日
回答数:164件
1、みんなのクラスでは、昼食で子どもが苦手なものが出た時…どうする?
「「ひと口だけ食べてみよう」と応援する」という方が全体の60%、半数を超えました。
続いて…
・子どもが自分で決めた量は食べるようにうながす 約20%
・食べても食べなくても、子どもの意志に任せる 11%
・がんばって全部食べるようにうながす 約5%
という結果に。
これらは、主に何歳児に対する方針なのかも、聞いてみました。
それは何歳児クラスでの対応方針?
その対応について思うこと、感じていること、対応方針ができた背景は?
「ひと口だけ食べてみよう」と応援する
・見た目や思い込みで苦手だと思っている事もあるので、色々な味を知ってほしいのと一口食べてみたら意外と好きだったり食べれるかもしれないから。
(0歳児/認定こども園/6年以上〜10年未満)
・食べられたことで自信に繋がって欲しいから。3歳児後半からは味を知った上で得意で無いものに関しては自分で決めた量を食べられるように声を掛け、見守るようにしています。
(0歳児, 1歳児, 2歳児, 3歳児/認可保育所/10年以上)
・1歳児なりに理解してることも多く、ひと口だけ頑張って食べることで、食べられた達成感や食べて褒められる喜び、嬉しさを保育者と共有することが出来るのでいいと思う。
(1歳児/地方自治体独自の認証保育施設/3年以上〜6年未満)
・一口量は、最初はスプーン一杯分ぐらいよそってますが、それでも嫌がる場合は、少しずつ量を減らして、食べられそうな量を子ども自身に決めてもらってます。意外と美味しかったりすると全部食べてくれることもあります。(1歳児/認可保育所/3年以上〜6年未満)
・自分で食べられる量の設定は中々難しいかなと思います。私は個々に量を設定しています。
(4歳児//認可保育所/10年以上)
・一口食べられるようになるまでには押したり引いたり強引になってしまうことも多々ありましたが、いまではかなり食べられるようになりました。でも、このやり方で良かったのかはわかりません。
(1歳児/認定こども園/3年以上〜6年未満)
・本人に頑張る、頑張らないは任せるとして、食べられればクラス全体で褒める。
食べられなくても、違うものを食べられるように促す、というように私はしています。
(1歳児, 2歳児, 3歳児, 4歳児, 5歳児/認定こども園/6年以上〜10年未満)
・ちょっと苦手な食材があっても生きていけるだろうと思う。年齢や機嫌などに合わせて挑戦してみる。
でも食が嫌いにならないようしつこくはしてない。
(2歳児/認可保育所/3年以上〜6年未満)
・今は、学校などは無理して食べさせない方針だと聞きますが、お家で食事の偏りが目立つ児も多いのでひと口は、がんばろうと伝えます。
(1歳児/認可保育所/10年以上)
・食べれるならば食べたほうがいいと思うが、無理やり食べさせなければならないのなら、それは主体性ではないのかな?と思う。
(1歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
・「残さず食べる」がベースになっている。食べる量、食べる物を、ある程度子どもに主体性を持たせるやり方を取り入れても良いと思う。
が、現状としては、保育士が配慮し、配膳する、長年のやり方を変えるのはむずかしい。
(0歳児/認可保育所/10年以上)
子どもが自分で決めた量は食べるようにうながす
・2歳児の担任をしてた時、しいたけ嫌いの女の子がいました。お皿にいくつか入ってたのですが、苦手と教えてくれ、ひとつは頑張る!と本人が言ったので、私は応援しました!
苦手だからか、すごい顔をしてましたが、がんばりました!
それからは1つ、2つと量も増え、少しずつ克服してました!
(2歳児, 3歳児, 4歳児/認定こども園/6年以上〜10年未満)
・全部食べられた喜びを感じられるよう、食べ始める前に子どもと相談しながら量の加減をして、苦手なものも食べられた喜びを感じたり、自信につながるようにしている。
(3歳児/公立園/6年以上〜10年未満)
・食べてみることで少しでも食べられるようになることもあるので、無理じいはせずに勧めている。
(5歳児/認定こども園/20年以上)
・苦手な物をどれくらい食べられると思うかは個人によって違うので、一口に限定しません。
(5歳児/認定こども園/10年以上)
・自分で量を決めて頑張るが、時間がかかる。下膳の時間も決まっているため、食べさせてあげたいけど、やむを得ず、強制終了してしまうことが、心苦しい。
(4歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
・主体的な保育の中で子どもの思いと保育者の意図が絡むことが大切だと思うので。
(4歳児/認定こども園/20年以上)
・4、5歳児に関しては、自分で考えて自分で決めるという経験を生活の中でしてもらいたいので、良い対応かと思います。
(4歳児, 5歳児/認可保育所/10年以上)
・苦手なものを食べるという考えではなく、様々な栄養を摂取するという考えを子ども達にも伝えています。
「お給食の先生は子ども達が100%元気になる食べ物を作ってくれている→減らしたり、残してしまうと、80%しか力がつかないよ!」などと伝えると自然と挑戦して食べたり、おかわりしたりしています!
(4歳児, 5歳児/認可保育所/3年以上〜6年未満)
・たくさんもらって残すのでは、もったいないし、フードロス。
自分のことに責任を持つ為にも、自分で量を決めて完食することは大切。
(1歳児, 2歳児, 3歳児, 4歳児, 5歳児/認可保育所/10年以上)
食べても食べなくても、子どもの意志に任せる
・食べることを楽しむ時期だから無理はさせない。
(1歳児/認定こども園/3年以上〜6年未満)
・いずれは食べられるようになる。食事の時間が嫌なものにならないように、この対応をしている。
(0歳児, 1歳児, 2歳児, 3歳児, 4歳児, 5歳児//認可保育所/10年以上)
・子どもにも様々な感性がある。大人が美味しく感じるものも子どもにとっては「舌触りが嫌だ」「味が嫌だ」「見た目が嫌だ」等、気持ちが結集し「食べない」と言葉にして伝えるのだと思う。
それぞれ味覚の感性があるのでそれを「何がなんでも食べなさい!!」と無理強いはしない。
(1歳児, 2歳児/認可保育所/3年以上〜6年未満)
・大人でも嫌いなものを食べろと言われたら嫌な気分になるから、子どもにも同様同じ思いはさせないようにという方針。(5歳児/認定こども園/3年以上〜6年未満)
・好き嫌いは誰でもあり、その違いを認め合っていける世の中になってほしい。保育士が無理に食べさせている様子を周りの子どもたちは見ている。
(2歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
・小学校に向けて、何でも食べられるようになって欲しいが、無理に食べさせないのが園の方針だからそれに従い、食べられるものを好きなだけ食べるようにしている。
(3歳児, 4歳児, 5歳児/認可保育所/3年以上〜6年未満)
・昔のように絶対に完食!という雰囲気が薄れ、子どもの思いを一番にしましょうと方針が変わったからでしょうか。
(4歳児/幼稚園/10年以上)
がんばって全部食べるようにうながす
・栄養面も考えてのことなので、なるべく完食するようにしたい。また、苦手でも食べきったという達成感を味わえるように嬉しい気持ちに大いに共感しているので、全く食べないよりかはいいと思う。
(4歳児/認定こども園/3年以上〜6年未満)
・パートなので園の方針に合わせますが、苦手なものは全部は食べなくても...と個人的には思っています。食育としては一口以上は挑戦させたいところですが、怒りながら食べさせるのはどうかな...と。
ただ、多量に残すのも給食を作ってくださっている方々にも失礼だと思うので、そういった一生懸命作ってくれている部分や食品を残すことについても子どもたちに話をしていきながら個々が楽しく苦手なものにも向き合っていけるようにしたいなーと思うところです。
(0歳児, 1歳児, 2歳児, 3歳児, 4歳児, 5歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
・頑張って食べる必要はないと思う。園の方針は完食は目指さない、と謳っているのに、昔からの風習がそのまま受け継がれてる感じ。
(2歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
そのほか
・どれも取り組んでいます。子どもの意思で決められるように配膳の時に苦手なものは自分で決めて減らすようにしている。また自分で決めたので基本的には食べるように伝えるが、それも難しいようなら1口の応援して、それでもダメ時は食べなくても良しにしています。
(5歳児/認可保育所/6年以上〜10年未満)
・他の子が食べている姿に気づかせたり、大人が一口食べてみたり。年齢によるけど調理の手伝いで苦手な食材に触れる手伝いをしたり、長い目で見て色々とやってみる。
(2歳児/認可保育所/20年以上)
・まずは私がおいしくいただいて、楽しく食べる雰囲気を作るようにする。
(2歳児/認可保育所/20年以上)
今回のアンケート、食事の援助が必要な乳児と、苦手な食べ物や食べる量を自分で判断できる幼児に対してと、子どもの年齢によって対応を変えている、といったご意見も多かったです。
それを踏まえて、保育者の声かけが苦手なものを食べてみるきっかけとなるように「「ひと口だけ食べてみよう」と応援する」という方が、全体の6割近くとなりました。
「子どもが自分で決めた量は食べるようにうながす」では、苦手なものに挑戦することで「食べられた!」という達成感や自分自身で食べる量の感覚を身に着けていってほしい、という思いを語る保育者さんが多かったです。
「食べても食べなくても、子どもの意志に任せる」は、まずは食事の楽しさを感じてもらえるように子どもの気持ちを最優先にしているという声が多数だった一方で、実際には小学生に向けて今のうちから好き嫌いはなるべく克服していってほしい気持ちもある…と迷いを語る方も。
「がんばって全部食べるようにうながす」については、園の方針に違和感を持っているという方、生産者さん・園の栄養士さん・調理師さんとたくさんの人が関わり作ってくれた食事の大切さを感じてほしいという方、反対のご意見の中にもそれぞれの子どもへの思いが垣間見れました。
2、子どもが玩具で作った作品や遊び途中の状態…残す?残さない?
全体の約3割の方が「遊びや活動の切り替わりの時間になったら片付ける」と回答。
次いで、「活動スペースを保てない場合は縮小して残している」が2割近くとなりました。
「夕方、お迎え時に保護者に見てもらうまでは残している」「一日の終わりになったら片付ける」、また「そのほか」で“週末までの期限を決める”など、一日、一週間を節目にしている方も全体的に多かったです。
2を選択した理由は?残す場合、工夫していることは?
遊びや活動の切り替わりの時間になったら片付ける
・1歳児なので、壊しています。以上児になると残して次の日続きをしたりもします。
(認定こども園/1年以上〜3年未満)
・乳児クラスは活動の切り替わりで片付けるが、幼児クラスは飾っててもいいが金曜日に片付けるシステム。
(認可保育所/6年以上〜10年未満)
・置いておくスペースがないのと、一旦片付けるのが園の決まりなため。
(認定こども園/3年以上〜6年未満)
・コロナで保護者がクラス内には入らないので その日の作品を見せる場がない。制作や写真等で保護者へとお知らせしている。
(認可保育所/6年以上〜10年未満)
・本当はすべて残しておきたい…ただ保育室が激狭で、給食用の机と午睡の布団を敷いたら担任が座る場所が一応ある程度なので難しい。
(認可保育所/3年以上〜6年未満)
・残すこともありますが、スペース上難しいので、活動ごとに整えます。気持ちのメリハリ、整理整頓も教えたいところ。
(認可保育所/6年以上〜10年未満)
・子どもの気持ちを大切にしながらも、切り替えの気持ちを持てるようにしている。
(認定こども園/6年以上〜10年未満)
・玩具を置いておくスペースがない。一人が飾れば、みんな飾ってほしい。
(認可保育所/10年以上)
・終わったら、お片付け。子どもの気持ちの切り替えは、保育士が決める。
(認可保育所/10年以上)
活動スペースを保てない場合は縮小して残している
・どこまで作るかをみんなで考えて事前に目標を立てておく。達成感を味わうためにも出来る限り完成するまでは潰したくないから。
(元保育士/3年以上〜6年未満)
・十分なスペースが無いため、大きな物は残しておけないが、手に持って遊べるようなものを作っている時は、続きが出来るよう飾り、その日の帰りに片付けるようにしている。
(認定こども園/10年以上)
・また続きがやりたい!というものはなるべく棚の上などに置いて残しておけるようにはしている。ブロックなど。しかし、ビー玉コースや盛大すぎるままごとコーナーなど、お昼寝のお布団が敷けないなどの時は、少し残してあとは片付けて、起きたらまたやろう!という感じ。
(認可保育所/10年以上)
・出来る限り残しておきたい。でも子どもによっては次の日使うといいつつ使わずのままというパターンもあるので、毎回その見極めが難しいなあと思います。
(認定こども園/6年以上〜10年未満)
・遊び途中のものを避けておけるスペースを確保しておく。ブロックで作った作品などは1人2つまでといったように数を制限しながら飾る場所を設けている。身辺材で作った作品は完成まで残しておき毎日続きを作れるようにし、学期の最後などに持って帰るようにしている。(途中で持って帰りたい子は自由に持って帰る)
(認定こども園/20年以上)
・戸外は宝物カードを作って置いておくととっておけることになってます。室内は決めた場所に置けるものだけです。とっておける安心で片付けにつながる子が多い。
またとっておいても忘れてしまう子が多い中、少しずつ取っておいたものが発展していくことも。
(認可保育所/3年以上〜6年未満)
・積み木を高く積んだ時や力作は点数を限って残しています。全て残してあげたいですが、コロナ禍の今、パーソナルスペースの確保も必要なので。
時には広いホールで思いっきりつくることも楽しみます。
(幼稚園/3年以上〜6年未満)
・基本的には活動毎に片付ける決まりがありますが、細かい製作等は遊びの時間内で終わらない事もあるので、置ける場所を作ります。
(認定こども園/10年以上)
・あまりうちの園で、残すという考えはない。
(認定こども園/6年以上〜10年未満)
夕方、お迎え時に保護者に見てもらうまでは残している
・ロッカーの上に子どもたちの名前カードと共に飾っている。一定時間飾る事で子どもの満足感も満たされたり、お迎え時に保護者に見せる事で、保護者と子どもの時間の確保をする為。
(認定こども園/1年以上〜3年未満)
・他の子の手が届かないところに置く。作品は子どもの引き受け場所の棚の上に置く。
子どもがブロックで作ったものなどは子どもも保護者に見てもらいたいだろうし、保護者と子どもの成長を共に喜べるいい機会だから。
(企業主導型保育園/6年以上〜10年未満)
・園のスマホで写真を撮って連絡帳にのせる。子どもたちが熱中していることを保護者にも共有したいから。
(地方自治体独自の認証保育施設/1年未満)
・あらかじめ作品を残しておける場所を狭くても作っておく事で、夕方までや活動の切り替え時に納得して自分で片付けられるようにしています。
(認可保育所/3年以上〜6年未満)
・残して欲しいと言われた時は付箋を貼っておく。(○○くんの作品等)。
長時間保育の中で保護者が帰ってくるのを待ちながら過ごしている時間帯に作ったものを見せたい、残しておきたいという言葉を聞く。
出来上がったものを保護者に見てもらいたい気持ちを大事にしたい。
(認可保育所/3年以上〜6年未満)
一日の終わりになったら片付ける
・保管場所の確保が難しいのと、保管してしばらくたつと、子どもも大人も忘れてしまっていることがあったため。
(認可保育所/10年以上)
・指定した場所の中から、子どもが納得する場所に置く。1日のけじめとして。コロナ禍で玩具の入れ替えをすると言うことも、大きな理由の一つ。
(認定こども園/20年以上)
・片付けることに関して、ほぼ無関心な状態が続き、これまで、満足いくまで残しておく方法や散らかった状態のまま昼食・午睡をするとどんな気持ちになるか試してみたり、片付けないおもちゃを大人が撤去して減らしてみたらどうだろうと試してみたりと、子どもたちの意識改革を行なってきたが、あまり効果が見られず、子どもたちと繰り返し話しあってきた。
その結果、どうしても残したい作品や活動の前後で遊びの続きをしたいものなど、取っとくカードを一人一つ作り、帰る前には片付けるという結論になり、現在はそのスタイル。
それでも日をまたぎたい時は、個々に相談して、残したりしている。
(認可保育所/10年以上)
・遊びの足跡を毎日写真にしているので。
(認可保育所/20年以上)
子どもが満足できるまで残している
・棚の上に飾るスペースを空けておく。子どもの気持ちに共感したいから。
(認可保育所/10年以上)
・基本的には活動の切り替えの時にお片付けしますが、残しておきたいとか置いておくと子どもが希望した時は次の活動の邪魔にならない所に残しています。
(認可保育所/6年以上〜10年未満)
・活動前の片付けで自由遊びに使っていたおもちゃを残しておきたい子がいたら、次の自由遊びでほかの遊びを始めるまでは残している。
(認可保育所/1年以上〜3年未満)
・LaQは各自トレーの中に置いて飾る。カプラなどは床で、場所を決めている。
1週間の終わり(金曜日)に片付ける。それまでは満足するまで継続してよいことにしている。
(地方自治体独自の認証保育施設/1年以上〜3年未満)
・壊さなくても良い環境を事前に確保する。なかったらどうしたらいいのかクラスのみんなで相談する。
子どもの満足感や充実感につながったり、友達と遊びの共有やそこからまた遊びの発展につながったり、個々の創造性や豊かさにも繋がっていると感じるから。
(認定こども園/10年以上)
・自由に遊ぶ時間が短いので、1週間をかけて作り上げていったり、友達の制作分とくっつけたりしています。お約束は、週末金曜日の午後のお片付けの時はバラバラにしてオモチャ箱になおす事です。ただ今はコロナで毎日消毒があるので 出来ていないのが実状です。
(幼稚園/10年以上)
友だちと取り合いにならない範囲で残している
・何でも取っておくわけではなく、その子と話し、どこまで残すのか折り合いをつけるようにしている。(小規模保育事業/3年以上〜6年未満)
・手の届かないところに置きますが周りの児に触らないでね、と伝えます。満足すれば片付けたり貸してあげられるので残してますが「お友達が貸してほしいって」と声はかけます。
(認可保育所/10年以上)
そのほか
週末(金曜日)までと期限を決めて残す
・1週間飾ったら片付ける。作りかけという事が、分かるように「触らないで!」と手に×を描いた絵の紙を乗せて置く事で見て分かるようにしている。飾る事で他に使いたい子が使えない、壊したくない気持ち、飾るスペースもない等を子どもに伝え話し合った結果、1週間に1度ロッカー整理、室内掃除する日がある為その日に片付ける事になった。
(認可保育所/20年以上)
・金曜日に片付ける。写真を撮ったものはファイリングし、子どもが好きな時に見れるようにしている。(認可保育所/10年以上)
・個人ロッカーの上に金曜日までは好きに飾っていい。貸して欲しいパーツは子ども同士で直接交渉したり、保育教諭が仲立ちとなって話し合う。
( 認定こども園/10年以上)
・飾っておくことで保護者や先生や友達や異年齢児たちに見てもらうことが出来る。子どもたちが想像力を働かせて出来上がった作品を大事にしてあげたいので飾っている。
(認可保育所/6年以上〜10年未満)
そのほか
・取っておけるスペースが違うため、その玩具によって続きが保証されている日にちが違う。
専用のトレーに付箋を貼って、続きが出来る日にちを記入。その日になったら途中でも片付ける。
(認可保育所/10年以上)
子どもたちが夢中になったりあれこれ工夫したりして作り上げた作品。
できることなら残しておいてあげたい、という保育者さんの思いは共通していましたが、園の保育環境やスペースの限りもあり、個々の保育者の判断では難しいようです。
そこで園全体や学年で、また子どもたちとの話し合いを通して「いつまで、どのように保存するか」のルールを設けている現場が多いよう。
全体を通して一番多かった「遊びや活動の切り替わりの時間になったら片付ける」。
スペースがないという事情が主な理由な中、保育の中で子どもたちの気持ちの切り替えや活動のメリハリのために必要だと思う、という声もありました。
続いて多かったのは、保護者のお迎えまで、一日の終わりまで、週末まで…と、期間を決めて残している、という方。
中でも週末(金曜が多かったです)まで残す方からは、期間の途中で子どもの遊び(作品)がさらに発展した、子どもたち自身も満足し期限がきたら自ら片付ける、という声がありました。
どうしても残すことができない場合も、写真に残して子どもがいつでも見られるようにしたり、保護者に共有したり、子どもの気持ちを汲み取って工夫をしている方もいました。
また保存スペースに関しては、密を避けるための新型コロナ事情でこれまでより確保が難しくなった、という声も多かったです。
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アンケートにご協力くださったみなさま、ありがとうございました…!
「これってみんなどうしてる…?」第2回。
園によって保育者さんによって捉え方、考え方もいろいろ、方針もさまざま。
お互いの意見を知る機会になったらと、できるだけ多くの声をご紹介しました。
どちらも保育の中で「こうしなくちゃいけない」という正解があるわけではないテーマ。
だからこそ、子どもを目の前にしたその時にどう応えるのか、保育者さんとして難しいこと、迷われることもあると思いますが、アンケートのたくさんの声や経験が何らかのヒントや背中を押すきっかけになったら…と思います。
「これってみんなどうしてる…?」次回もお楽しみに…!
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アンケートに協力してくださった方の属性について
保育歴(子どもに関わるお仕事の経験年数)
勤務先
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最後までお読みいただきありがとうございます!
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。