マジックピクチャー〜五感で遊ぼう!「見る」造形かがく遊び 第2回~
「見る(視覚)」をテーマに3回シリーズでお届けする造形かがく遊び、第2回は見る方向によって絵が変わる「マジックピクチャー」です。
歩きながら見て、変化する不思議な絵を楽しみましょう。
(この記事は、『新 幼児と保育』2021年4/5月号 に掲載された連載「造形かがく遊び」を元に再構成しました)
プラン・制作/築地制作所
材料
・工作用紙
・画用紙
・ダンボール板
使うもの
・両面テープ
・セロハンテープ
・木工用接着剤
・マーカー
・マスキングテープ
・カッター
作り方
1、下のイラスト(A)のように、帯状に切った工作用紙を折って直角二等辺三角形の三角柱を作り、セロハンテープでとめる。これを4~8本作る。
2、1を横一列に並べ、それよりやや大きいサイズのダンボール板に木工用接着剤で貼りつける。
3、三角柱の山側の面(等辺になっている面)の大きさ×並べる三角柱の数のサイズの画用紙にマーカーで絵を描く。
違う絵柄で2枚作る。
4、描いた絵を、それぞれ三角柱の山側の面の幅に切り(三角柱の数の等分)、それぞれの絵を、山の右面と左面に順番を間違えないように両面テープで貼る。
5、絵のふちにダンボール板を細く切った額を木工用接着剤で貼りつけ、マスキングテープを貼って飾る。
できあがり!
遊び方
子どもの目線くらいの高さに絵を貼り、左右から見て、絵が変わる過程を楽しむ。
絵を少し左側から見ると……
もっと左寄りから見るとチョウになる。
絵を正面より少し右側から見ると……
もっと右寄りから見ると、てんとう虫になる。
見る遊び「導入アクション」のすすめ
見るという刺激・情報は、とても大きなものです。子どもたちは、いつもどんな世界を見ているのでしょうか。じーっと何かを見つめる子、パッと見てすぐに次へ移っていく子。一人ひとり見ているその世界を、大切にしたいですね。
春の園庭や自然の中には、子どもたちの「目をひく」ものたちが、そこかしこに潜んでいます。小さな花のつぼみ、石の陰に隠れていたダンゴムシ、おもしろい形の葉っぱ……。指を丸く合わせ筒状にし、目に当て双眼鏡に見立てながら、「何かいいものが見つかるかな?」と宝探しごっこをするだけでも、子どもたちの目が輝くでしょう。
教えてくれた人
築地制作所( つきじせいさくしょ)
造形作家とフリーの編集者による制作ユニット。「造形と子どもの遊び」をテーマに、書籍、雑誌、ワークショップなどで活動を展開。著書に『5回で折れる! 遊べる折り紙』『すぐに作れて大満足 かんたん! 遊べる! ビックリ工作』(ともにPHP研究所)などがある。
文/神﨑 典子 撮影/茶山 浩 イラスト/とりごえ こうじ
この記事の出典 『新 幼児と保育』について
新 幼児と保育(小学館)
保育園・幼稚園・認定こども園などの先生向けに、保育をより充実させるためのアイデアを提案する保育専門誌です。
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