映画『モンテッソーリ 子どもの家』〜ほいくる編集部の気になるシネマ〜
マリア・モンテッソーリが編み出した教育メソッド。そのフランス最古の学校に通う子どもたちの様子が映画になりました。
自由に“お仕事”する彼らの魔法のような瞬間を紡ぐ、珠玉のドキュメンタリーとは…?
2021年2月19日公開の、映画『モンテッソーリ 子どもの家』について、ご紹介したいと思います。
映画『モンテッソーリ こどもの家』とは
映画の舞台は、マリア・モンテッソーリが約1世紀前に提唱した革新的な教育法を実践している北フランス・ルーベの幼稚園。
2歳半から6歳の28人のクラスを、2年以上に渡って観察した様子が丁寧に捉えられています。
ストーリー(一部抜粋)
絵を描いたり、リンゴを切ったり、積み木で建物を作ったり。計算を学んでいる子もいれば、4歳のジェロのように歩き回ってクラスメートの活動を観察している子もいる。
…ここでは、先生はとても謙虚な存在だ。先生は毎朝、教室を整えて子どもたちのために心地よい環境を作る。
決して押し付けることはなく、子どもの能力が自然に伸びるように手助けをする。
子どもの自主性に任せ、一歩引いて観察することで“敏感期”に気づくことができるのだ。
また、著書から引用されたマリア・モンテッソーリ自身の言葉が散りばめられ、ガイドを果たしているのもこの映画の魅力の一つです。
『モンテッソーリ こどもの家』詳細情報
監督・撮影・録音:アレクサンドル・ムロ
日本語吹替:本上まなみ/向井 理
2017年/フランス映画/105分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Le maître est l’enfant/
英題:LET THE CHILD BE THE GUIDE/日本語字幕:星加久実/日本語字幕監修:田中昌子 大原青子
提供:スターサンズ、イオンエンターテイメント
配給:スターサンズ、イオンエンターテイメント
コピーライト:© DANS LE SENS DE LA VIE 2017
公式サイト:montessori-movie.jp
Twitter:@montessori_film レイティング:G
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作品のテーマ、“モンテッソーリ教育”って?
もし大人が、子どもを「空っぽのバケツ」として見れば、たくさんの情報をバケツに注ぎ込み、最後にその満杯度をテストで評価することを、私たちは「教育」と呼んでいるのかも知れません。
一方、モンテッソーリ教育では、子どもを「球根」と見ています。
いつ何色に咲くかなど、全ての成長計画は球根の中にあり、「子どもには内なる教師が住んでいる」とモンテッソーリも述べているように、大人の役割は、子どもに豊かな土壌としての環境を準備し、その内なる教師の仕事を邪魔せずに見守ること、としています。
© DANS LE SENS DE LA VIE 2017
大人の在り方についてのヒントが〜映画を観て〜
子どもの眼差しや表情の変化、一時的ではなく長期的に捉えられた子どもの姿を、映像を通してじっくりと観察することで、子ども自身からあふれる「どうなっているんだろう?」「どうすればいいんだろう…?」「やってみたい」といった、好奇心や探究心が生まれる瞬間、そしてそれらが膨らむ様子を、丁寧に見つめることができるドキュメンタリー。
身近にいる子どもたちのそんな瞬間を、普段どれくらい大切にできているかなぁと振り返るきっかけや、子どもの隣にいる私たち大人の在り方への気付きを与えてくれる映画です。
(ほいくる編集部:雨宮)
『モンテッソーリ 子どもの家』予告
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※映画チケットの募集は、2021年2月18日10:00を持って締め切らせていただきました。
抽選結果は、当選された方のみ、メールにてご連絡いたします。
たくさんのご応募、ありがとうございました!