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「子どもたちにとって遊びが何より大切」ドイツの90%以上の園で愛されている玩具とは?

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掲載日:2019/05/31



子どもたちの遊びに欠かせない玩具。
みなさんの園やご家庭では、どのように玩具を選んでいるでしょうか?

「子どもたちにとって、遊びが一番大切なものだと思うんです。」
そう語るのは、ドイツの90%以上の幼稚園で取り入れられているブロック玩具「ポリエム」のキャシーさん。

たくさんの種類がある玩具の中で、ポリエムはなぜそこまで多くの園で採用され、子どもたちに遊ばれ続けているのか。

留学中である北京から来日していただき、ポリエムのこと、そしてドイツの保育についてお話を伺いました。


ドイツの園で大切にされている、フリープレイの時間

ーキャシーさん、はじめまして。わざわざ来日してくださりありがとうございます。

こちらこそありがとうございます。日本のみなさんに、ポリエムを知っていただけるのは嬉しいです。


プロフィール:
HAUBER KATHARINA(愛称: キャシー )
ドイツ バイエルン州出身 。ポリエム発明者であるアントン・メイヤー の孫。
幼い頃からポリエムが生活や遊びのそばにいつもあった。高校時代 、1年日本に留学していたことがある。現在は中国 北京の大学にて経営管理を専攻し、勉強中。

ーすごく言いにくいのですが…実はわたし、今回お話を伺うことになるまで「ポリエム」のこと知らなかったんです。ドイツの幼稚園では90%以上も取り入れられていると聞いて、驚きました。

ドイツには「子どもにとって遊びが一番大切なものである」という考え方があるんです。

だから園では、朝に少しだけみんなで歌を歌ったり、話をしたりする「サークルタイム」という時間はあるんですが、それ以外の時間は基本的に「フリープレイタイム」で、子どもたちが自分で何をして過ごしたいか、何をして遊びたいかを選びます。

それこそ、絵本のコーナーでゆっくり過ごす子もいれば、ブロックのコーナーやお人形コーナーに行く子もいるし、外で一日中遊んでいる子もいたりして(笑)。



そんな園での過ごし方の中で、大人がするべきは「子どもたちが熱中して遊べる環境を整える」こと。
その考え方とポリエムがぴったりと合ったのかもしれません。


「安全」であることで「自由」を手に入れられる

ポリエムは「安全である」ということをとても大切にしているんです。

それは、このポリエムが生まれたきっかけでもあるんですが、発明者である私のおじいちゃんが、まだ娘たち(キャシーさんの母と叔母)が小さかった頃、「口にいれて飲み込んでしまったら大変だ」、「怪我してしまったらどうしよう」といろいろ心配して、ブロック遊びを安心して見守ることができなかったという経験があって。

「小さい子どもも安心して遊べる玩具があるといいのに」という想いで作ったのが、ポリエムなんです。

安全であることで、子どもが自由に遊ぶことができるでしょう。

もちろん怪我をしない、玩具を清潔に保つことができるという意味での安全もあるんですが、大人が心配して「これはしないで」と制限したり禁止したりしなくてよくなると、子どもたちはもっと遊びを広げ、熱中することができると考えています。

ーたしかに、大人が子どもの遊びを制限してしまうことってよくあると思います。安全であることで、大人の行動を変えることができるんですね。

子どもの想像力と玩具の関係性

先ほどドイツの園は、子どもたちが自分で「今日はこれをしよう」と選ぶ、とお話しましたが、実は幅広い年齢の子どもたちが毎日のようにポリエムで遊んでくれているんです。

1歳の子どもたちは手で触るだけではなく、口にいれてその感触を楽しんだりしますし、年齢があがると、積むことや見立て遊びを楽しむようになったり、他の友だちと共同して大きな作品を作ったりして。

そんな子どもたちの姿が見られるのは、ポリエムがひとつの方法でしか遊べない玩具ではないからだと思います。

ーひとつの方法でしか遊べない玩具ではない。

そうです。
例えば、ままごと遊びで使われる食べ物の形をした玩具って、食べ物として見立て遊びをすることしかできないでしょう。
でもポリエムは、シンプルな形と色をしているので、子どもの発想で遊び方が無限に広がっていくんです。
ままごとの食べ物になることもあれば、動物になることもあるし、電車や車になることだってあります。


<ドイツの保育園の様子>

ー子どもたちがポリエムで遊ぶ姿で印象的だったエピソードはありますか?

ある男の子がね、ポリエムを使って「お引っ越しごっこ」をしていたことがあるんです。それで「なんでかな?」と思って保育士さんに聞いてみたら、「明日引っ越しをするんです」って。

その子が自分の状況や気持ちを、ポリエムを通して遊びのなかで表現していたことに、とても驚いたし、改めて「子どもたちが豊かに想像力を広げられる」ということが玩具の重要な役割のひとつだと感じました。

子どもたちから選ばれる玩具

子どもたちは本当にびっくりするくらい、集中してポリエムで遊ぶんですよ。皆さんにも見てほしいくらい。


<車や動物をつくり、見立て遊びをする>


<共同してタワーをつくる>


<物語を楽しむ>

でも、ポリエムの関係者がこんなこと言うのは変かもしれないですけど、ポリエムだけで遊んでほしいとは全く思っていないんです。

他の遊びから学びを得ることも、他の遊びに熱中することも大切だと思うので。

「こんなものつくりたい。どうやってつくろう。」

そうやって子どもたちの遊びは始まっていきます。

たくさんある選択肢のなかの一つとして、子どもの傍にポリエムがあるとうれしいなと、心から思っています。


ポリエムについて詳しく知りたい方はこちら