園で“噛みつき”があった場合、保護者への対応どうしてる?
たくさんの保育士さんの意見や考え方が知れる、アンケートシリーズ。
今回のテーマは、「園で“噛みつき”があった場合、保護者への対応どうしてる?」
園によって対応の仕方もそれぞれなこの議題。
気になる他の園の様子や、噛みつきがあった際の、意外に知られていない対処法についてご紹介!
「噛み付き対応」アンケート結果
ズバリ!「園で“噛みつき”があった場合、保護者への対応どうしてる?」の問いに対して見えてきた、気になる保育士さんたちの答えとは…
・噛みつかれた子どもの親御さんのみ伝える…42.2%
・噛みつかれた子どもと噛みついた子ども、両方の親御さんに伝える…57.8%
といった、結果になりました。
どうやって伝える?
噛み付きの痕は、保護者の中にはショックを受ける方も。とはいえ、成長過程の中で、「噛み付き」が増える時期があるのも事実。
では、みなさんはどのように対応しているのでしょう…?
恐らく色々な取り組みがあるかと思いますが、ここではいくつかの事例を共有します!
1、予め伝えておく
噛み付きが多くなるのは、自我が芽生え、他人との関わりが増えてきた1歳児頃。この時期は成長発達の過程で、自然と噛み付きが多くなります。
そこで、一部の園では、新年度クラスがスタートする際に、保護者会などを通して保護者の方にこんなことを伝えているそうです。
・1歳児は、噛み付きや、手を出してしまうことが増える時期だということ。
・でも、それは「自我」や「他人との関わり」が成長している“しるし”だということ。
・園ではできる限り、そういった子どもの姿に丁寧に見守りつつ、ケガがおきないよう環境等配慮していくということ。
ただ、全てを防ぎきれないこともあるかもしれないということ。
・万が一噛み付きなどがあった場合の、園の対応についての紹介。
これらを予め伝えておくことで、実際に噛みつきが起きた時の保護者の受け入れ方の心持ちも変わってくるように感じます。
2、結果だけでなく、その時の様子を細かく伝える
「お友だちを噛んでしまいました。」「噛まれてしまいました」と伝えるだけでは、例え事前に1のように噛み付きのことを知らされていたとしても、なかなか受け入れにくいもの。「うちの子に限って…」「家ではしないのに…」「なんでうちの子が…」と捉えられかねません。
・いつ、どういった状況で、どうして発生したのか。
・その後どのように対応したのか。
ここをきちんと伝えることで、「噛まれた痕」や「先生から聞かされる自分の子が噛んでしまったという事実」の裏側にある、結果からでは見えない子どもの姿や様子を見えることができて、保護者も子どもの姿に寄り添いやすくなるようです。
状況や、その時の様子を見て子どもの気持ちを汲み取ったり代弁できるのは保育者だからこそ。
丁寧に寄り添っていきたいですね。
噛まれた時の対応方法
実際に噛みつきがあった時、慌てて冷やしながら揉んでいる…なんてことありませんか?
ほいくるでは、看護師さんによる
【保健コラム】「噛みつきやひっかき傷は「冷やす?」「揉む?」を掲載中!
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