あぶくたった~幅広い年齢で楽しみやすそうなおもしろ伝承あそび~
ごっこ遊びのようでもあり、ドキドキワクワクするゲームのようなおもしろさもある遊びです。
ちょっとしたストーリー性があって、いろいろなイメージを膨らませて楽しめるのも、この遊びの魅力の一つ。
歌詞や遊び方、ポイントや類似の遊びなどもあわせて紹介します。
歌(歌詞)
♪あぶくたった にえたった
にえたかどうだか たべてみよ
むしゃむしゃむしゃ
まだにえない
♪あぶくたった にえたった
にえたかどうだか たべてみよ
むしゃむしゃむしゃ
もうにえた
♪ごはんをたべて
おふろにはいって
おふとんしいて
でんきをけして
おやすみなさーい
♪「トントントン」
「なんのおと?」
「かぜのおと」
「あーよかった」
♪「トントントン」
「なんのおと?」
「ゆうびんやさんのおと」
「あーよかった」
♪「トントントン」
「なんのおと?」
「おばけのおと」
「きゃー!」
※歌詞は諸説あるようです
遊び方
1、おにを1人決める。
2、おにはしゃがんで、両手で顔をかくす。
他の人は、おにを囲んで輪になり、手をつなぐ(かごめかごめと同様のイメージ)。
3、歌をうたいながら、歌に合わせて動く。
♪あーぶくたった 煮えたった 煮えたかどうだか 食べてみよう
手をつないだまま、おにの周りをぐるぐる歩いて回る。
♪むしゃむしゃむしゃ
おにの方を向き、食べる真似をする。
♪まだ煮えない
首を横に降り、片手を顔の前で左右に揺らす。
※ここまでを、2、3回繰り返す。
♪あーぶくたった 煮えたった 煮えたかどうだか 食べてみよう
手をつないだまま、おにの周りをぐるぐる歩いて回る。
♪むしゃむしゃむしゃ
おにの方を向き、食べる真似をする。
♪もう煮えた
うなずく。
♪ごはんを食べて 歯磨きをして おふろに入って 電気を消して
歌の歌詞に合わせてジェスチャーをする。
♪おやすみなさーい
しゃがんで、目をつぶり、両手を合わせて頬につけ、寝るジェスチャーをする。
「トントントン」
みんなが寝た後、おには輪の外側に出て、内側に向かって、ノックの真似をする。
「なんのおと?」
寝ていた子たちが聞く。
「かぜの音」「しんぶんやさんの音」「れいぞうこの音」「ものがおちた音」
おには、「風の音」「新聞やさんの音」「冷蔵庫の音」「物が落ちた音」など、何の音かを答える。
「あーよかった!」
寝ていた子たちは、また寝る。
※これを2〜3回繰り返す。
「トントントン」
みんなが寝た後、おには輪の外側に出て、内側に向かって、ノックの真似をする。
「なんのおと?」
寝ていた子たちが聞く。
「お〜ば〜け〜の〜音」「おにがきた音〜!」
おには、どこかのタイミングで「おばけの音」「おにがきた音」と言う。
寝ていた子たちは「キャー」と一斉に逃げ出す。
ここからは普通の鬼ごっこと同じ要領で、おにはみんなを追いかける。
おににタッチされた人が今度はおにになって、またまた最初から繰り返して楽しむ。
似ている遊び
むっくりくまさん〜ちょっぴりスリリングな、おもしろおいかけっこ〜
食べちゃうぞー!
逃げろー!
くま役も逃げる役もどちらも楽しい、幅広い年齢で楽しめるアレンジおいかけっこ。
ポイント!
・歌詞は諸説あり、決まりはないので、自由にアレンジしてみると楽しそう。
例えば、「ごはんを食べて〜」 のところから、パジャマに着替えたり、お布団を敷いたりと、寝るまでのストーリーを自分たちで考えて作るなど。
・以前子どもたちと楽しんだ際には、だんだんとおにをやりたい子が増えていき、おにになるためにわざと捕まったり、「おにじゃないならやらない!」という子が出てきた思い出が。
「おに」役が楽しいのが魅力でもあるこの遊び。どうやって、「おに」を決めるのかを子どもたちと考えてみると、子どもたちならではのルールや楽しみ方なども出てきそうです。