保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

保育セミナー2026に行ってきました!〜ほいくる編集部のイベントレポート〜

雨宮みなみ
掲載日:2026/10/06
保育セミナー2026に行ってきました!〜ほいくる編集部のイベントレポート〜

2014年にスタートし、10年以上に渡って毎年開催されている、『新 幼児と保育』&『アスク・ミュージック』主催の「保育セミナー」。

学びあり、笑いあり、涙あり。保育のエッセンスがぎゅっと詰まった本セミナーに、ほいくる編集部も参加してきました。
参加者しか知らない保育セミナー2026のようすを、特別にちょっぴりご紹介します。

マメ先生・おおえださんと保育を語ろう! 学ぼう!

第一部は、『日本が誇る! ていねいな保育』『日本版保育ドキュメンテーションのすすめ』『子どもが中心の「共主体」の保育へ』の累計発行部数10 万部超のマメ先生こと大豆生田啓友先生と、おおえださんが登壇。いまの保育の気になるところ、これからの保育のキーワードについてとことんお話しするセミナーです。

大豆生田啓友(おおまめうだ ひろとも)先生
玉川大学教育学部教授。日本保育学会副会長、こども環境学会会長、こども家庭庁「こども家庭審議会」委員および「幼児期までのこどもの育ち部会」委員(部会長)。文科省「今後の幼児教育の教育課程、指導、評価等の在り方に関する有識者検討会」委員など。NHK E テレ『すくすく子育て』をはじめテレビ出演や講演など幅広く活動。著書に『日本が誇る! ていねいな保育』(共著・小学館)など多数。

おおえだ けいこ さん
主に保育・教育系媒体作成にかかわるライター、イラストレーター、漫画家。小学館『新 幼児と保育』、保育雑誌『エデュカーレ』などで執筆。著書『子どもが中心の「共主体」の保育へ』(小学館)では、第61回日本保育学会保育学文献賞を受賞。ほかに『日本が誇る! ていねいな保育』(大豆生田先生との共著/小学館)などがある。

大豆生田先生とおおえださん共著の書籍『保育の学びnoteBOOK』(小学館)に掲載されている内容をもとに、「しなやかに応答できる保育者の勘」を磨いていく時間です。

自分から意識的に向かっていく学びを「狩りの学び」、経験値が積もっていく学びを「堆積の学び」、得た知識や経験の蓄積物を思い返して深く理解していくことを「反芻の学び」と定義。その3つを意識しながら、回答がなくても考え続けることが大事。ということで、さまざまな事例や問いをもとに、みんなで考えながら学びを深めます。

分かりやすくイラスト化されたスライドや動画などを通して、みんなでイメージの共有をしながら考える2時間。
聴くだけでなく、事前に手渡されていた色画用紙カードをあげて質問に回答したり、プリントに記入したりと、参加者も共に考えながら参加するスタイル。
大豆生田先生やおおえださんの話を通して、さらに思考が巡ります。

印象的だったのが、さいごにお二人がお話されていた「共主体という概念を通して、子どもたちの未来も考えていかなければならない」という話。環境破壊や人工知能の問題が噴出している今、人だけでなく、例えば虫や石やAIなど、人・自然(地球)・テクノロジーも包含してその関係性を見直し、次世代までの責任を考えていくことが大事である、というメッセージを受け取りました。

実践と学びを行ったりきたり、反芻しながら“自分の保育の勘”を磨いていきたい、そして次世代までの責任を考えた時に自分が何ができるのか?という問いに向き合い続けていきたい。そんな感想の残るセミナーでした。

新沢としひこ&長谷川義史 大人のためのえほんうたコンサート

第二部は、絵本を朗読したり、絵本から生まれた歌を歌ったり。新沢としひこさんと長谷川義史さんによる、「絵本」と「歌」を楽しむ大人のためのコンサートです。

新沢としひこ(しんざわ としひこ)さん
シンガーソングライター。学生時代にライブハウスで音楽活動を始め、東京で保育を経験した後、数多くのCDや楽譜集を発表。現在はソロコンサートや保育講習会の講師として活躍するかたわら、CD制作のほか児童文学の執筆や絵本を出版するなどマルチに才能を発揮している。代表作に『世界中のこどもたちが』『にじ』『さよならぼくたちのようちえん』など。

長谷川義史(はせがわ よしふみ)さん
絵本作家。大阪府生まれ。『おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん』(BL出版)でデビュー。絵筆を使った大胆なタッチとユーモアあふれる独特のストーリーが持ち味で、これまで数多くの絵本作品を生み出している。『ぼくがラーメンたべてるとき』で小学館児童出版文化賞を受賞するなど、受賞作品も多数。

音読とピアノの伴奏よって絵本の世界が立体的になり、身体や感覚で直接感じる楽しさに出会った時間。
いつの間にか没入しているような、自分のなかにある何かがむくむくと沸き起こってくるような、言葉にするのが難しいその感覚は、ぜひ一度、みなさんにも体験してみてほしい・・・!

ポロンポロンとホールに響くピアノの音や歌声の心地よさに包まれ、ライブ紙芝居ではゲラゲラ笑い、本や詩を通して自分のなかから込み上げてくる感情に触れ、親しみある歌をみんなで歌い・・・心がホクホク。

話にあわせて次々と絵が描かれていく、ライブ紙芝居。
反戦平和の詩画人・四國五郎さんが書かれた朗読詩に、長谷川義史の絵が添えられ絵本化された『ひろしまの子』の朗読と、ピアノの伴奏。
新沢としひこさんのピアノ&歌に合わせて長谷川義史さんがその場で描く“ライブペインティング”。

戦争や平和にまつわる書籍が2冊紹介されていたのも印象的でした。

言葉、詩、声、音、リズム、メロディ、歌、色、絵。
その一つひとつの深さや豊かさ、重なり合う美しさの余韻に浸りながら、締めくくりとなりました。

*

大きく変化している地球環境、揺らぎつつある平和。
個人的な感想ですが、第一部、第二部を通して、私は「子どもたちが生きていくこれからの未来」についてどう考え、どんなアクションを起こすか、というバトンを受け取った気がします。
決して大げさではなく、子どもたちと過ごす日々の、世界の、豊かさや素晴らしさを知っているからこそ、子どもの隣にいる一人の大人として大切にしていきたいこと、紡いでいきたいことを捉え直した、心動く時間でした。

さて、ここからはお知らせです。

見逃し配信のお知らせ

今回の保育セミナーへの当日参加が叶わなかった方も、オンラインで受講することができます!
見逃し配信は2026年10月31日まで。

▷詳細はこちらよりご確認ください

来年の開催が決定!

2027年もすでに開催の予定が決まっています。
来年は9月23日(水)秋分の日に開催とのこと。
今後の情報を、ぜひお楽しみに!