保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

にぎるとカチカチ・伸ばすとふにゃっ!?変化が楽しい感触ボールを作ろう

吉田麻理子
掲載日:2025/08/13
にぎるとカチカチ・伸ばすとふにゃっ!?変化が楽しい感触ボールを作ろう
にぎる力で固くなったり、柔らかくなる、片栗粉を水で溶いたものを風船に入れた感触ボールの作り方をご紹介します。

ギュッと握ると固く、ゆっくり伸ばすとふにゃーっと伸びる不思議な触感が面白く、ついつい夢中になって触ってしまいます。
暑くて外に出られない日の、感触遊びにもおすすめです。

使う素材は…「片栗粉」です。

材料

  • 片栗粉 100g
  • 水 70ml
  • 風船


使うもの

  • ボウル
  • スプーン
  • 500mlペットボトル(洗って乾かしたもの)
  • カッター

ダイラタンシー現象で遊んでみよう

ダイラタンシー現象とは?

ダイラタンシー現象とは、力を加えるとかたくなる液体や物質のふしぎな性質のこと。

参考:ダイラタンシー現象について[ダイラタンシーって何?/神戸水道局]をご覧ください。

遊び方

1.  最初に、水溶き片栗粉を作り、ダイラタンシー現象で遊んでみましょう。ボールに片栗粉を入れます。

2.  水を入れ、スプーンで粉気がなくなるまで混ぜます。

3. 「2」をコンコンと軽くノックするように、叩いてみましょう。固い触感です。

4. 今度は指でそっと押してみます。すると、トロッとした柔らかい触感です!このように、加える力を変えることで、触感が変わる面白さがあります。

5. 今度は、水溶き片栗粉を、手でギュッとつかみます。

6.  パッと手を開くと、片栗粉は手の中で固まっていますが…

7.  だんだんトローっと広がり、指の合間をすり抜けていきます。

感触ボールを作ろう

1.  今度は水溶き片栗粉を風船に入れ感触ボールを作ってみます。最初に、ペットボトルを飲み口から10cm程度のところでカットします。

2.  風船の口を広げて、ペットボトルの飲み口に取り付けます。

3.  ペットボトルの中に、少量の水溶き片栗粉を入れます。

4.  割り箸を使い、水溶き片栗粉を風船の中に落とします。風船の中がいっぱいになるまで、繰り返します。

5.  風船の中がいっぱいになったら、風船を取り外し、吹き口を結びます。これで、感触ボールの完成です!


感触ボールで遊ぼう

いよいよ感触ボールで遊んでみます。ギュッと握ると、固い触感です。

指で素早く押すと、あまり凹みませんが…

ゆっくり押すと、ふにゃーっとつぶれていきます。

今度は油性ペンで、顔を描いてみました。

両端をつまんで、横に伸ばすと、ふにゃーっと楽しい表情になります!

今度は縦に伸ばしてみました。どのように伸ばしても、ゆっくり元に戻ってきます。

今度は少し力を入れて、床に投げつけてみます。最初はベシャッと広がりますが…

ふわーっと起き上がるように、元の形に戻ります!この様子もとても面白いので、何度も試したくなると思いますが、万が一割れてしまった時に備えて、汚れてもいい床で行ってくださいね。

 アレンジ

小麦で作ってみた

小麦粉や米粉でも面白い食感のボールを作ることができるのか、実験してみました。それぞれの粉に、片栗粉と同じ割合で水を加えています。
※アレルギーのお子さんへの配慮をお願いします。

まずは小麦粉、水で溶いてみると、ビヨーンと伸びる、粘り気のある質感です。

風船に詰めてみると、まるで水が入っているような、ふわふわで柔らかい触感のボールができました。

米粉でも作ってみた

次は米粉です。水で溶いてみると、こちらはポロポロの質感に。

風船に詰めてみると、ムギュムギュと固い食感のボールになりました。
粉ごとに違う触り心地が楽しめるようです。色々な種類の水溶き粉を入れたボールを作って触感を楽しんだり、中身を当てるクイズをしても、楽しめそうです!

ポイント

小麦粉、米粉を使用を検討する際には、それぞれの素材のアレルギーのお子さんがクラスや学年にいないかなど園で必ずご検討ください。