製作からみる、感性の成長#05『こども美術館』 後編 〜異素材を組み合わせる〜

様々なアート遊びを紹介してきた昨年を踏まえ、今年は美術表現をベースに「こどもたちに委ねた先の世界をのぞく」エピソードをご紹介してきました。
今年度の連載の締めくくりとして、今回はこどもの表現を美術館のような形で、前後編に分けて紹介します。
後編は、「異素材を組み合わせる」作品を集めました!
作品NO.1
画用紙にえのぐをのせたあと、はさみを入れた作品。
その思い切り、なかなか真似できません...!
作品NO.2
正方形のスチレンボードに、丸い画用紙やはさみで切り抜いた形、ペンの描画を重ねた作品。
背面にも黒画用紙が貼ってあり、モードな世界観を感じます。
作品NO.3
クレヨンで描いた上に、えのぐを重ねた作品。
はじき絵でお馴染みの手法ですが、自らそれを発見していました。
作品NO.4
まるく切った画用紙に、丁寧にペンで色を重ね、それを赤い画用紙に構成した作品。
飛行船のようにも見えるし、言い切りのある抽象画にも見えます。
作品NO.5
青い画用紙にのびのびと絵を描き、丸い折り紙で構成した作品。
描画が幾何学的なので、丸い形が馴染んでいます。
作品NO.6
様々な色の画用紙を数枚綴じて本をつくり、1ページづつ作品を描いた作品。
パステルで描いた建築のような形に、シールと切り絵を構成しています。
いかがだったでしょうか。今回紹介した作品は、3歳から8歳のこどもたちによるものです。
前編でご紹介したえのぐの作品とはまた違う、こどもたちの着実なこだわりや意思を感じます。その姿勢はもちろん、作品そのもののかっこよさにもうっとりしてしまう私です。
一年を通して、“こどもたちに委ねた先の世界をのぞく”連載をさせていただきました。
そこには、おとなが思う以上にたくましいこどもたちの姿があります。
「こどもを一人の人として尊重する」という姿勢から、幼稚園をつくったフリードリヒ・フレーベル氏も、そんなこどもの姿を見ていたのかなと想いを馳せる日々です。
一年間、お読みいただきありがとうございました!
前編記事は、こちら。
製作からみる、感性の成長#04『こども美術館』前編 〜えのぐを味わう〜
こんにちは。美術教育家の田中令です。
様々なアート遊びを紹介してきた昨年を踏まえ、今年は美術表現をベースに「こどもたちに委ねた先の世界をのぞく」エピソードをご紹介してきました。
今年度の連載の締めくくりとして、今回はこどもの表現を美術館のような形で、前後編に分けて紹介します。
前編は、「えのぐを味わう」作品を集めました!
様々なアート遊びを紹介してきた昨年を踏まえ、今年は美術表現をベースに「こどもたちに委ねた先の世界をのぞく」エピソードをご紹介してきました。
今年度の連載の締めくくりとして、今回はこどもの表現を美術館のような形で、前後編に分けて紹介します。
前編は、「えのぐを味わう」作品を集めました!