保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

「子どもの遊びを捉える“視点”が大切。」あそびコーディネーターしみずさんの『子どもと遊び』の考え方〈後編〉

三輪ひかり
掲載日:2016/11/21

遊びを大人の枠に当てはめない。


保育の中の遊びについて考えた時に、子どもから生まれる自発的な遊びを大事にしようとする反面、保育士が遊びの環境を設定しすぎてしまったり、遊びに制限をかけてしまうことって多いなぁと感じていて。
そうすると、子どもの成長する原動力である遊びには、ならなくなってしまうんでしょうか?

そうならないやり方もできると思いますよ。

例えば、子どもがブロックを棚から自分で持ってくるんじゃなくて、保育士さんがブロックを用意するとこととかってあると思うんですけど。別にいいと思うんです、入り口がそれでも。

大事なのは、そこで「この子はブロック遊びするんだ」というところで思考をとめてしまうのではなくて、その中でそれぞれの子どもたちが何をしているのか気付くことかなぁと。

ブロックを出したからといって、みんなブロック遊びをしているわけではない。
おままごとにしている子もいれば、くるま作りをしている子もいるんですよ。
そこに気付くことが大切だと思います。

うんうん。

遊びの行方を子どもに全部任せるのは大変そうというイメージがあって、遊びをコントロールしようとしてしまう大人っていると思うんです。
でもみえさんがおっしゃっているように、最初のきっかけは大人でもいい、でもその中で子どもが何をしているのかということに目を向けよう、ということなら、なんだかできそうな気がしますね。

一度その視点を持ったら、別に難しいことじゃないと思います。

もしかしたら、ブロック遊びとか、粘土遊びとか、そういう風に一括りにしないほうがいいのかもしれないですね。
遊びを大人の枠に当てはめて考えないことは、私も日頃から大事にしています。