【あそびの庭】講座5 「環境を通して行う教育」を基礎から学ぶ
- 配信期間
- 2024年4月1日(月)00:00 ~ 2025年3月31日(月)24:00
- 場所
- オンデマンド
- 参加費など
- 個人 ¥8,000/全6回、園 ¥30,000/全6回
内容
「環境を通して」という言葉を聞いて何を思い浮かべますか?
保育室の環境構成や、絵本や玩具の種類や量、もしくは丁寧な関わりができる人的環境などを思い浮かべる人もいるかもしれません。乳幼児期は、保育者の計画に沿って学習する「教科教育」ではなく、こどもの生活と遊びを軸にして「環境を通して教育する」ことが、幼稚園教育要領や保育所保育指針などに記されています。「保育者が教育する」ではなく、「環境を通して保育者は教育をする」といえるでしょう。
保育現場での「環境」に関する意識は高まっています。しかし「環境を通して」という言葉はさまざまに用いられ、常にあいまいさを伴い、ともすれば「環境」という言葉は誤解されているようにも感じます。
そこで、鳴門教育大学の佐々木宏子名誉教授と佐々木晃教授をお招きして、鳴門教育大学附属幼稚園が30年以上にわたって取り組んできた「環境を通して行う教育」の実践研究を土台に、「保育環境とは何か?」を今一度問い直していきましょう。
各回の内容
・第1回 こどもが育つ基盤になる「環境」〜環境を通して行う保育〜
・第2回 こどもの自発的好奇心の躍動を追う〜こどもと環境をつくる保育〜
・第3回 日々の環境構成の実践と生活プラン〜保育者の具体的な視点〜
・第4回 遊びと遊ぶ姿が見える事例を書く〜こどもの事実を捉える方法の基礎〜
・第5回 「問う」という営みから環境をつくる〜問いを見つけ、共有する〜
・第6回 循環的に環境を生きる営み〜遊誘財とは何か?〜
講師プロフィール
佐々木宏子(ささきひろこ)
鳴門教育大学名誉教授。同志社大学文学部(心理学)卒業後、立命館大学大学院文学研究科(心理学)修士課程修了。博士(教育学)。北京師範大学教育学院(珠海分校)教授。日本保育学会常任理事、絵本学会会長、NPOブックスタート理事。
著書に『絵本の心理学』、『絵本は赤ちゃんから ―母子の読み合いがひらく世界ー』(新曜社)など多数。
佐々木晃(ささきあきら)
鳴門教育大学大学院教授。鳴門教育大学大学院修士課程修了。鳴門教育大学附属幼稚園教諭、徳島県教育委員会指導主事等を経て鳴門教育大学附属幼稚園園長。2022年より鳴門教育大学大学院学校教育研究科幼児教育コース教授。日本保育学会理事。
著書に『0~5歳児の非認知的能力』(チャイルド本社)、共著『遊誘財・子ども・保育者』(郁洋舎)等。
あそびの庭保育研修について
あそびの庭は、保育者のためのオンライン研修。いつでも、どこでも、何度でも視聴可能です。保育の専門性を楽しく学び、身につけていくための学びの場です。
2024年度は全12講座配信予定。
主体性や安心、自由などの保育の基盤部分を、具体的な実践と結びつけて深く学ぶことができる内容となっています。急速な人口減少、不適切保育等のメディアや保護者からの要請で、保育内容の丁寧な説明が求められる場面が増えてきている今、改めて保育の基盤になる部分を学び、語り合うための言葉を見つけ、共通の基盤で学び合いましょう。
概要
配信方法:オンデマンド配信 全6回(1回40分)
配信期間:2024年4月〜2025年3月末
受講方法:申し込み完了後、何度でも視聴可能
参加費:個人 ¥8,000、園 ¥30,000
全視聴プランについて
あそびの庭で配信している全12講座が受講できるリーズナブルな「全視聴プラン」。どの講座も2025年3月末まで繰り返し視聴できるので、気になることや身につけたいことを、じっくり理解し実践することができます。園内研修や新人研修、園の共通の学びの土台にご活用ください。
申込締切
視聴期間内(2025年3月末まで)であれば、お申し込み可能。
主催者
庭株式会社
私たちは、札幌にある庭ビルを拠点に編集や出版をはじめ、乳幼児教育に携わる方々への研修事業をしています。屋号の「庭」は、人間にとっての暮らしの拠点。人と動植物の環を結び、命を支える空間。野生と戯れ遊ぶ中で立ち現れてくる人間の営みであり、こどもたちにとっての豊かな学びと遊びの場でもありましょう。私たちは、自ら考え、手を動かし、つくり育ててみる。そんな営みが好きなのです。土に触れるように、言葉に触れる。土を耕すように、言葉を耕す。種を播くように、言葉の種を播く。そんなことを、乳幼児教育に携わる方々とともにできたらいいなぁと考えています。