保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

こだま文庫「子どもの居場所」

新 幼児と保育
更新日:2024/05/01 掲載日:2022/05/10
こだま文庫「子どもの居場所」

記憶の隅にある懐かしい1冊、気になりながらも読まないままの1冊、まだ出会っていない1冊。
ここは、そんな本を見つけるためのオンライン図書館です。

今回は、子どもの居場所を考える3冊を選んでみました。

(この記事は、『新 幼児と保育』2021年4/5月号に掲載されたものを元に再構成しました)

お話

児玉ひろ美さん
公立図書館司書とJ P I C(ジェイピック:一般社団法人出版文化産業振興財団) 読書アドバイザーのふたつの立場から子どもの読書推進活動を展開。幼稚園・保育園から中学生まで、お話し会やブックトークの実践とともに、成人への講座や講演は年100回を超える。近年は短期大学にて「児童文化」「絵本論」の講義を担当し、「2021・2022・2023 年度ブックスタート赤ちゃん絵本選考委員」でもある。著作に『0~5歳子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)などがあり、雑誌やW E B でも活躍中。

『0~5歳子どもを育てる「読み聞かせ」実践ガイド』(小学館)


『ぼくがラーメンたべてるとき』

『ぼくがラーメンたべてるとき』
長谷川義史/作・絵
教育画劇 1300円+税

「ぼくが ラーメン たべてるとき、となりで ミケが あくびした」
続いて、
「となりの みっちゃん」
「となりの となりの だいちゃん」
「その となりの ゆうちゃん」
と、隣の家、隣の町、隣の国、そのまた…と、『ぼくがラーメンたべてるとき』と同じ時間軸にいる世界の子どもたちを描いています。

終盤では、
「やまの むこうの くにで おとこのこが たおれ…」
砂漠を思わせる色合いの見開きに風が吹き、風はやがて、冒頭のラーメンを食べている男の子の家の窓に…。大人はさまざまなことを連想し、胸が痛くなりますが、子どもは
「ラーメンのおわん(丼)の絵が上手」
「(大人が見ると児童労働の絵に)私も一緒に水を運びたい」
「(倒れた男の子に)あんなとこで、寝ちゃうの?」
など、年齢や経験によりさまざまな反応を示します。


『ひみつだからね』

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この記事の出典  『新 幼児と保育』について

新 幼児と保育

保育園・幼稚園・認定こども園などの先生向けに、保育をより充実させるためのアイデアを提案する保育専門誌です。
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